観た・聴いた・読んだ(映画・DVD・CD・読書レビュー)

森見 登美彦 『恋文の技術』

恋文の技術

著者:森見 登美彦
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買ったきっかけ:
図書館の”手紙を書こう”特集の、読書案内で

感想:
全文手紙形式・・・っていうのが目新しいけど
内容は相変わらずの森見world
もうそろそろ、森見作品を追うのは辞めにしても良いかも・・・

長閑だネェ〜〜〜
学べよ学生
いやぁ、学ぶ暇もないほどに
悩んでおるのだね、青年・・・・・

学生時代っちゃァ、ホントーに良いもんだねぃ
時代は変わっても
”ガクセーさん”はアホなモラトリアムを謳歌しておるのだねぃ


森見さん
学生生活を終えられてもう数年になられるのではないだろうか??
いつまでガクセーネタ、京都ネタで森見worldが展開されるのだろう??
新境地はどんな方向へ発展してゆくのだろうか??

いやぁ、アタシ
森見、万城目は京大文学、平野啓一郎は東大ブンガクだと勝手にカン違いしておりました
どなたも同じ京大畑、なんですね〜〜
いやぁ、あまりの毛色の違いに
しばし深い感慨に耽ってしまいました

おすすめポイント:
これほど人を舐めたタイトルの作品を
アタシは知らない。。。。

『恋文の技術』向上を期待しない方にオススメ

ゆめゆめハウツー本ではありませんので、どうぞよしなに

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米原 万里 『魔女の1ダース』

以前読んだ同じ著者による『ガセネッタとシモネッタ』と同じく、515wwpkvxnl__sl500_aa240_
同じ言葉でも社会の規範や文化的背景、立場や階級が違えば
意味が違ってくる・・・ということが、さまざまなエピソードを交えて語られている

在米歴の長い友人が日本語の「真面目」に相当する英語はない、と仰っていたけれど
確かに、「diligence」や「industry」で引くと「勤勉」となり、「serious」はアメリカでは否定的に使われるとか(それは「too serious(蔑視的用法)」のような気もするけれど・・・)
アタシ的には「earnest」が一番近いように思うのだけど、どうも日本人の”真面目さ”はアメリカではそういう風に好意的には受け取られてはいないようバッド(下向き矢印)
これはまさしく”文化的背景”の違い・・・だと思うのだけれど。。。


『悪魔と魔女の辞典』に倣って解析してみよう

愚痴― さり気なく自慢し、相手から賞賛を引き出したい時の隠れ蓑(但し、これは”謙遜”が美徳とされている国でのみ通用(あなたがこんなに頑張っているのに・・・、こんなに大変な思いをしているから・・・)「自信」「自己主張」が求められる国で過ごした者が”謙遜”を美徳とする自国に戻ってきた時のリハビリとしての用例が多い。
「自信」「自己主張」が美徳とされる国では、単なる脱落者の烙印。)
グローバルには、他者から哀れみを得る為の手段


著者の豊富な経験から語られることのひとつひとつが本当に興味深いのだけれど、一番面白かったのは解説、だったかもしれない。
在日ロシア語界スゴイぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)!!
これはロシア文化、ロシアの社会通念がスゴイのか、スゴイ人がロシア語に傾倒するのか、ロシア語をマスターできる人がスゴイのか????
学生時代は「読書感想文」を書く為に、まずは解説から読んだりしたものだけれど、本書に関しては解説は読後に読んでこそ初めて面白さがガツ~~~ンとくる!
いやぁ、「感想文」の為に読まなくても良い、と言うのはなんという贅沢なことだろう

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OH!!KANGEKI!!

もぉ~~~~~~う、大感激!!!
昨日のこと、8月にママ友達が「一緒に行かない?チケット取るよ」とお誘いくださっていたミュージカル鑑賞の日が来たww
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『Wicked』というミュージカルがブロードウェイでも好評を博し、何度も再演されていることは知っていた
だから、それが四季でどんな風に演じられるのか、そもそもストーリーも大筋しか知らなかったし、興味はあった
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いやぁ~~~~~~、んもぉ~~~~~っ
百聞不如一見 flairflair

四季の舞台はセットがゴージャスなのは承知の上ダケド
セットや群舞、そして出演者の声量も素晴らしかったけれど
もう何よりストーリーに魂揺すぶられました

女の子の、容姿への拘りやコンプレックス
愛されたい・・・という想い
友情と恋
正しいと信ずるものへの信念と、ポピュリズム(万人に受け入れられる・・・ということ)
人間の、殊に思春期の女の子の直面する
様々な想いやジレンマ
それをとても爽やかに、そして波乱万丈ハラハラさせながら
最後には涙が溢れて止まらないような感動へと導いてくれる

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アタシはエルファバにどっぷり感情移入して観ていたんだけれど
外見や体裁ばかりを気にする、ちょっぴりオバカで、自分の中にではなく、人の目、世間の目にモノサシを求めるグリンダが、
”自ら”誰かのチカラになれるのならば・・・と、権力を行使することを選んだ時の毅然とした面差しの神々しさshine
エルファバの揺るぎない一貫性もさることながら、そのグリンダの変貌も、ものすごく感動的

これは娘達に是非観せたい!!!!と
おネエに連絡を取ると
「観たい!」と即答
で、帰りに劇場の窓口へ直行
チビとおネエのそれぞれの定期試験の終わる12月12,13の週末を・・・と思ったけれど、そんな直近はもう完売
求める席が2席隣り合わせで空いている週末は来年3月までない・・・とのことで
二人ともの学年末試験が終わった3月6日土曜日の夜の席が取れたgood
魂が柔らかいこの年代だからこそ
学生の本分である頭のトレーニングも勿論
健やかで伸びやかなカラダと、そして、みずみずしく感性溢れる心をも
育んで欲しい・・・・と思うheart04

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米原 万里 『オリガ・モリソヴナの反語法』

オリガ・モリソヴナの反語法

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著者:米原 万里

買ったきっかけ:
新聞の書評だか書籍案内だかでみて

感想:
私はなんて世間知らずだったのだろう・・・

スターリンの恐怖政治、天安門事件・・・・
現代史でその『事柄』を知ってはいても
その内容について、ナチスのユダヤ人迫害ほどに理解してはおらず、いや、理解しようという気もなく、言葉をなぞっていただけに過ぎなかった・・・・


ベルリンの壁崩壊後に初めて渡欧して以来何度か東欧をも訪れたけれど
そのたびにものすごく慎重になるツレアイのことを「石橋叩き過ぎ」と揶揄していた私は、なんという脳天気だったのだろう
『プラハの春』を描いた映画『存在の耐えられない軽さ』など、見ていたはずなのに、一体何を見ていたのだろう???


最初は「へぇ・・・」という感じで、”魔女のような”オリガ・モリソヴナのエピソードを追っていたのだけれど、すぐに惹き込まれ、先が待ち遠しくなり、姫路への往復の5時間と、通勤の行き帰りのバスの中の数十分に加えて、帰宅して一気に読了してしまった

最初は寓話の体を取りながら、これは見事な社会派小説であり、歴史小説
これから世界史を学ぶ娘に勧めたのは言うまでもない

おすすめポイント:
本当の「世界史」の学びは、歴史の教科書などではなく、こういう作品で辿る方が、ずっと心に残り、真実をもっと知りたくなるはず!

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森見 登美彦 『宵山万華鏡』

宵山万華鏡

著者:森見 登美彦

宵山万華鏡

買ったきっかけ:
森見登美彦、そして祇園祭とくれば、これは読むっきゃないでしょうw

感想:
まずはこの表紙の少女マンガチックな装丁に度肝を抜かれました
『夜は短し・・・』のクラシカルな装丁は結構好きだったんだけどな
これはもう、まさに”頭の天窓の開いた”森見worldを余さず表現してる・・・って感じ

そして、この掌編集はみんなでひとつのお話、ひとつがみんなのお話
ぐるぐる回って次に繋がる
このお話の世界はこのお話の世界の中だけでずっとぐるぐる回り続けて完結する
これまでに私が読んだことのある森見作品のどれにも通じている気がする

現代の京都の街を”あやかしの街”だと感じたことはなかったけれど
でも、考えてみれば小路のいたるところに小さな祠があり
道行く地のおばあさんが立ち止まって手を合わせていたりするから
昔から脈々と、神仏と人間とが”共存”している街なのだ・・・ということを思い起こさせられたりする


京都という街は
カンサイジンの私には、”いつでも行ける”近しい街、であるはずなのに
つい先年まで祇園祭には行ったことがなく
そして、一度行くと”わざわざに電車に乗って”毎年訪れたくなる
ん〜〜〜、確かにあの祇園囃、そして宵山のさざめきは”魔性”かもしれない
京都に生まれ育ち、京都を離れたものにとっては

観光客で混み合う宵山の時期を選んでわざわざ帰る理由もなく
もうたくさんだ

と思いながらも
それを千年の昔から毎年毎年絶えることなく繰り返している
それは、人間の歴史を俯瞰すれば
”毎日が宵山”の中に封じ込められた世界、だと言えなくも、ない

奈良出身でありながら、こんなにも京都に拘って作品を紡ぎ出す著者にとって
やはり京都は”いつでも行ける近しい街”でありながら
とらえどころなく、懐深くを見せてはくれない”あやかしの街”なのだろう
そう、京都とは、そういう街だ。。。。。

おすすめポイント:
ガチガチで頭に天窓開けた〜〜〜いっていう方にお奨め♪

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福田 誠治 『子どもたちに「未来の学力」を』

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教育関係者や教育にちょっと関心があり常に情報を得ようと意識している人間ならば誰でも知っている日本教育の沿革が
わかりやすくまとめられている
と思う

・ 「質の高い教育」というときに、日本の場合、大人が決めた尺度における序列の高さでしか判断していません。
・ 結果的に一部の能力しか測ることのできない単純な尺度でしかないので能力開発が押しとどめられてしまう。
・ 日本の学力観は、能力の質自体を高めようとしている国際的な競争社会には、適合していない。一律に学び、国内で序列をつくっていては、国際経済のスピードや変化にはついていけません。
・ 教師の仕事は、「子どもたちをやる気にさせ、その意欲をいかに持続・前進させるか」ということで、答を教えることではない。

なるほど、正論!!!

しかし、(日本の施策っていつもそうなのだけれど)、ここのこういう制度が良い!!からと言って、それをそのまま持ち込み、ただ”猿真似”したところで、根本的な解決には繋がらない

民主党は、教員免許懇親講習を廃止し、その代わりに教員免許取得の条件に大学院修了を義務付ける・・・としている
確かに、フィンランドではすべての教師が修士号を取得することが要請されているらしい
しかし、それだけではなく、教師は就職後も常に学び続け、新しい教育思想や教育方法を探究し続ける自己研鑽能力と意欲とを求められている

現職教員からの不満の多かった更新講習を撤廃し、これから教員になる者の資質を高める・・・・
なんか違うんじゃない??
長く学べばそれだけ教師としての資質が高まるのか?
研修年限云々よりは、その人の資質、適性が大きくモノを言うのではないか?
教員採用のあり方そのものを問い直すことの方が根本的解決に繋がるのでは??
教師は、なってからの自己研鑽能力、意欲こそが大事なんじゃない??
勿論、現職の教師は皆さん、現状でも様々な研究組織に所属し自己研鑽を深めてはいる
そんな先生たちが、「更新講習」が義務付けられると抵抗を示すのは何故??
確かにアタシは”拙速”で、無駄金使っちゃった一人、ではあるけれど
更新講習、それはそれで、自分からは着目しないようなところにも目を向けさせていただける、いいきっかけにはなった、と思う

更新講習を無くす方向ではなく、講習成績を点数化し、篩い落とすのではなく、現職教員が自己研鑽にもっと時間を費やせるように教師の職務をスリム化し、また誰もが無償で、必要な研修と、望む研修とを受けられるような経済的なバックアップが必要ではないのか?

今、日本の教育界では、教師の職務は教師が決められるものになってはいない
教師の職務を肥大化させているのは”社会のニーズ”であり”その社会に生きる親のニーズ”である

『学校は人間を育てるところ』という教育の本質が、親や、親である大人を単に”労働力”として取り込みたい資本経済社会の良いように解釈され、本来ならば家庭教育で培われるべき人間としての基礎ができていない子ども達が”学校教育現場”に放り込まれる
充分に子どもに掛けるべき時間を、経済活動に取られ、丸投げ外注している親が多くはないか?

『学校は人間を育てるところ』ではあるけれど、”人間を育てるところ”は学校が必要充分な場ではなく、『学校も人間を育てる場の一つ』である、という正しい読み取りが為されていないがために、学校以外での人間教育の機能を、家庭や地域社会が喪ってしまっている
「家庭でできないことは社会全体で受け持つ」ことは「家庭でしなくても良い」ということと同義ではない、というごく当たり前のことが、日本の知識人や一般市民に浸透していない
それが、日本とフィンランドとの大きな違い、なのではないか?という推論は成り立たないか???
「教養」の違い、とは、そういう「良識の浸透の度合い」の違い、ではないか?

何かの「短所」をあげつらうことは簡単で、それに対する「対策」を論ずることこそが難しい
良い、ともてはやされるものをそのまま持ってきて旧来のやり方と挿げ替え、根本的な見直しをしない『洋頭和肉』よりも
良い、ともてはやされるもののどこが良いのか、何故良いのか、それが現状、実態にどう生かせるのかを考える『和魂洋才』が必要ではないか??
PISAの学力調査の『結果』は、それだけをみれば、順位付け序列の好きな”競争原理”に慣れきっている日本国民、日本社会には衝撃的だけれど
従来型の日本の教育は、「突き抜けてデキル子ども」を頭打ちにしたかもしれないけれど、国民のレベルを総じて向上させ、もとより勤勉で画一的な民族の資質に相俟って日本の高度成長を支えた
そこを踏まえ、日本社会、日本民族の特質を生かしたお手製の教育改革こそが必要となろう

「村を育てる学力」を主張した生活綴り方の東井義雄を輩出した兵庫県の村からは、百ます計算で村の子ども達を東大へと送り出し(!???笑)「村を捨てる学力」を伸ばし、自らも村を捨てた陰山英男を輩出した
そういう教育を支持し、もてはやしたのは他でもない競争社会に狂騒する日本社会なのだ

著者は
・ 教育の中立性を保つためにも、政治・行政の介入から、教育内容を守る必要がある
・ 「テストで高い点数が取れることは、人間の価値のほんの一部でしかない」と断言できる教師であってほしい
と述べる

多すぎる労働時間に疲弊し、自らの健康と生活とを守ることに主眼が置かれている(かのように見える)教職員権利団体が、政党の一大支援団体になるような現状はいかがか?
政治と教育とは持ちつ持たれつ、でよいのか?
教育に限らず、どんな職種においても、組織が政治に及ぼす影響は小さくはナイ
マクロに見れば、お互いに独立し、こころある現場の人間が、正しく現場の現状と進むべき道とを提言できる
そんなクリアな社会構造ができるべきであろう

また、
・ 親には「自分の子どもは自分で育てる」という深い自覚が必要
・ 親が子どもの学びに、日常的に関心を持ち、家庭にも学びの環境、雰囲気を作ることは非常に重要なこと
とも著者はいう

ミクロに見れば、親の意識改革
隣の子どもに比べてうちはどう、というのではなく
うちの子は2ヶ月前に較べてこれだけのことができるようになった
という視点が大切だし
誰それがああしてくれないこうしてくれない、という前に
自分たちでどれだけのことができたか、と問い直し
うちの方針はこうで、これだけのことができたから、それで良いと胸を張れる親の姿勢は、子ども達に大きな安心感と自信を与えるに違いない

子ども達に未来の学力を与えられるのは
”誰か”ではなく、今社会を中心になって担っている
子ども達の親世代のアタシ達国民すべてに掛かっている
そんな、悲観すべきことばかりでもないんじゃないか??

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辻井 いつ子 『今日の風、なに色?』

まずは、この著者はとても正直な人だなぁ・・・という印象 416aq958b7l__sl500_aa240_

妊娠しても手放しで喜ぶという感じではなく、出産までの間にご主人と”やりたいことをやっておこう”と思われた
とか
自分の子どもは良いけれど、他所の子どもの面倒を観るのは嫌、だとか
髪振り乱して生きるスタイルに反発があるだとか
そうありたくてもできないでいる人たちのことを考えれば普通は公の場で表現することは憚るだろうというところに屈託がない

そんな”恵まれているゆえの大らかさ”を持った”気儘なお嬢さん気質”の著者の元に授けられた盲目でありながら溢れる音楽の才能を持ったお子さん
そのお子さんが、見事にその才能を開花させられ
”盲目の”という冠詞がつくからでなく、本質的なところで認められるに至っているのは
彼女のこの天真爛漫さと、ナニモノをも恐れぬ行動力、与えるならば良いものを!という揺るぎのない貪欲さの賜物だろう


この著者も書いていらしたけれど
様々な困難を抱えたお子さんを育てていらっしゃる方の”体験談”とは
子どものために如何に自分を犠牲にして誠心誠意尽くしているか
世の中がいかに生き難いものか・・・を前面に押し出したものが少なくはない
そういう苦節譚に後に続くものが励まされるだろうか
親の苦渋の上に、子どもの心からの満足が成り立つものだろうか

確かに、この著者は経済的にも、周囲の援助にも、そして子どもの才能にさえも恵まれてはいる
だけど、もとよりさして子ども好きでもないところへ、生れつきハンディのあるお子さんを授かり、語りつくせぬ愁嘆場は潜り抜けているはず・・・であるにも拘らず
彼女の筆致は明るい
勿論、公表に際して、明るい部分を取捨選択している・・・という
彼女なりの意図もある、と思う
そして、そういう彼女だからこそ、お子さんの才能を伸び伸びと伸ばすことができたのだろう

それと、彼女はただ自分の欲望に正直なだけでなく
物事に対して非常に客観的な視点を持っていて、単に”ハンディキャップを持った我が子を不憫がる溺愛型の母親”ではない
それは、乙武君の著書に見られる彼の両親とも共通している

子どもに愛情を注いで悪いことなど何もない
だけど、愛情と共に、子どもに対する冷静で客観的な判断力こそが
子どもを伸ばし、自立へと導く
音楽に興味があるようだから・・と単に音楽と子どもが好きな先生に付けておこう、というのではなく
タウンページで芸大出身の先生を探すバイタリティと確かな(多分に直感的な)判断力
「天才少年ピアニスト」と呼ばれる我が子がプロから褒められることを手放しで喜びつつ
しかし
”これくらい弾ける子どもはいくらもいる。この子の才能、この子らしさを押し潰さぬように、しかし、子どもの頃にちやほやされたことで後々冴えなくなる天才児もまた少なくない。音楽で人に認められ、仕事ができるようになるには、まだまだ困難な道のりが待っている”
それをご主人と共に、しっかりと自覚し、そこへ踏み込んでいくには自分にも覚悟が必要なことも(正直な方なので、正直にその戸惑いを表出されてはいるが)理解されている

この母にしてこの子有り、なのか
この子にして(どんなことがあっても自分自身が切れないようにするためには、むしろ一歩引いて客観視する態度が必要です。知らず知らずのうちに、私にはそういう態度が身についていたのかもしれません。という件にはものすご~~~く共感!!)この母あり、なのか

この本の初版が2000年
ヴァン・クライバーンコンクール受賞を機に、また彼が注目を浴び、私も初めて彼のことを知り、ピアノ愛好家の方のレビューからこの本を図書館にリクエストして読んだのだけれど
このお母さんの”自分も大事にしたい””盲目の、ということが売り文句にならないピアニストに育てたい”という気持ちが9年後の、”今の彼”を育て上げたことは、間違いがないだろう

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『私の中のあなた』

前期末試験が終わったおネエと観に行きました (http://watashino.gaga.ne.jp/

「この秋、あなた史上最高の感動作」だったか「あなた史上最高の涙を流す」だったかのキャッチコピーだったけど
このキャッチ、決して言い過ぎ・・・ってこともなかった
おネエは「泣き過ぎて頭痛くなった」と言ってました


「私の体は私のもの」「私の命は私のもの」
それはものすご~~~くよくわかっている
だけど・・・・
我が子の命を救うために、可能性があるのならどんなことでもやってやりたい・・・って思うのは親の、とりわけ母親のそれはもう悲願
その”(母)親としての想い”が”我が子の願い”とぶつかった時・・・・・

いやぁ、もう、ものすご~~~く感情移入しました
・・・って、おネエは白血病のケイトに、そしてアタシはやはり母親のキャメロン・ディアスに
第三者として冷静に考えれば
「子どもの気持ち、汲んでやれよ」「子どもを自由にしてやれよ」「親だからって、子どもの想いをないがしろにはできないでしょう?」そう思うけれど、やはり、母親として”諦められない”気持ち
それは自己満足なのか?エゴなのか??と突きつけられたら、ものすごく胸が痛い

この家族が最後まで壊れないでいたのは
母親の健気さ、ではなくて、父親の常識、客観性の賜物だったのだ・・・と
母親の愚かしさを突きつけられた感じはあったかな
ま、それを自覚するところから、家族が母親だけのものでなくなる、のだろうと思う

神様は乗り越えられない試練は与えない・・・というけれど
「試練」って”乗り越える”ばかりでなく、時には”受け入れ”なければならないものもあるんだな・・・と
そこ、頑なになってしまうと、単なる自己満足を通り越して、相手の気持ちをないがしろにすることにも繋がってしまう
なにを”乗り越え”て、なにを”受け入れ”るべきなのか
多分それは、すべての人々に、なんらかの形で、いろいろな場面で試されること、なのだろう

ケイトが作ったスクラップブック
アメリカ人らしく、自由で、ユーモアのセンス溢れていて素敵
こういう形で感情表現できる人たちをすごい、って思うし、羨しい・・・とも思う

アナが主人公みたいに予告では紹介されていたけれど
ジェシーもすごぉ~~~~~くいろんなこと、我慢したり、乗り越えたりしていたんだよね
ジェシー役は、もし邦画版を作るなら三浦春馬君だな・・・と思いながら観てました

ホント、それぞれがとっても正直で、そうでありながらお互いを思い遣っていて(そんな中でキャメロンだけがなんだか浮いてしまうんだけど・・・でも、そんな母親のこともみんながちゃんとわかって認めてて)素敵な家族
家族って、一人ひとりがお互いを思い遣るのと同時に、決して自分を偽らない、正直さがなければ続かないね

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真保裕一 『アマルフィ』

アマルフィ

著者:真保 裕一

アマルフィ

読んだきっかけ:
映画が封切られる少し前に図書館にリクエストしたけれど
やはり、予約がいっぱいで映画観ちゃった後に回ってきました

感想:
これは・・・・
この原作読んでから映画観たら、ガッカリしてしまったと思う
映画化されたものには多いんだけどね


何故『アマルフィ』なのか
この作品の主眼となる、痛々しいほどの想いが
そして、アマルフィの街の本当の良さが
映画では残念ながら活かしきれなかった

まぁ、TV局の開局記念映画なのだから、邦人俳優をたくさん使わなければならないし、邦人俳優が目玉にならなければならないのだろうけれど
だったら織田裕二と天海祐希そして、戸田恵梨香だけに集約しても良かったのではないか・・・・


ヤクニン根性や組織の理論が痛快に斬り捲られていて爽快だし
プロットもよく練られていて破綻がなく、とても面白い
ただ、、、、
紗江子の強靭さだけが常人を超えていて、黒田が何度も感嘆する”大した女性だ”というだけではカバーしきれない嘘くささが残るのだけが玉に瑕
ま、そうでもしないとスピーディーに話が進まないのだろうから
それも必要条件か・・・と

まどかの表情を解決の糸口に使っただけあって
それは映画の方がより自然な描写だったかな

おすすめポイント:
映画を観られた方は是非こちらの原作の方もお読みになることをお奨めいたしますww

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『BALLAD 名もなき恋のうた』

「大沢たかおカッコ良いから、観ようよ!!」というチビの言葉に乗る形でチビと一緒に鑑賞(http://www.ballad-movie.jp/index.html

原作がアニメクレしん、というので、フザけたストーリーなのか、と思っていたけれど、いやいやどうして、テーマがイマイチ鮮明でない分娯楽作品としては上出来
どうも、レビューを見ていると「アニメの方が良かった」という声がかなりある様子
アタシはアニメを観ていないからそう思うのかもしれないけれど、この作品は、「クレしん」とは切り離してみる方が良いのではないか???
野原シンノスケを演るには武井君は堅すぎるしキャラが弱すぎる
だからこその”川上真一”なのだろう・・・・・


なにより、剛ポンが良いww
チビも「悔しいけど、草彅君カッコよかった!大沢たかおに迫ってた!!!」と
確かに、彼は現代劇、TVドラマ向けの俳優さん(と言うか俳優としての基礎練習もそう積まれてはいないだろうけれど)なので、声量不足や滑舌の悪さは否めないけれど
それでも、中村敦夫や小澤征悦など時代劇も数こなした俳優陣の中で「鬼の井尻」を遜色なく演じ切れていた・・・と思う
廉姫との恋も、決して”悲恋”には見えず、切なさの中にもお互いを想いあう温かさが感じられとっても人間らしかった。。。
がっきー、ほんっと、”お姫様”だよ~~lovely
可愛いだけでなく、ホントに”姫君”の凛とした気高さを醸し出せてたように思う
この子を知ったのはTVドラマの『ドラゴン桜』が初めてだったけれど、あの時の生徒の中で、役者として一番成長したのがこの子、なんじゃないだろうか。。。。(もう一人の女生徒はたいしたキャリアも積まないままに今や野球選手の嫁&ママに納まりきっちゃったし。。。)
高虎の大沢くんがカッコよかったのはもう、言うまでもない!!!!
「大変な癪持ちで乱暴モノ」という設定ダケド、いやぁ、贔屓目か
声といい、放つ台詞といい、武士(もののふ)魂といい
最初から最後までカッコイイのよlovely heart04heart04
そして、アタシが個人的に気になってずっと目が離せなかったのが文四郎役の吉武怜朗くん
もう、カワイイのなんのって。。。。
おネエの元彼の中学生の頃とカブって仕方がなくて・・・bleah

国を守り、愛する人を守ろうと名を賭け命を張って戦を繰り返しても
やがて国は、名は朽ち果て跡形も残らない
戦国時代に命を落とした武将たちの幾人が、今、歴史に名を留めているだろう
まさに”つわものどもが夢のあと”
現代人としてそれを伝える暁(そうそう、どうにも気弱な感じの”現代人”パパを筒井君、好演!!)と真一
「武士道」に学び、「武士道」に美を求める風潮もあったけれど
人をも己をも”生かす”道がある、ということを
戦国時代に伝える・・・というパラドクス
そして、いつの時代も
肩書きや身分などから”自由”に生きることの喜び
結末は・・・・・
あれでよかった・・・のかなぁ???

最後の城跡に行ったシーン
あれは余分だよ~~、監督さん!
あれカットした方がずっと余韻のある、良い作品になった・・って思うんだけど。。。
あれで一気に感動がどっちらけてしまいましたcoldsweats02wobbly

せっかくだから、アニメ版『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』も
借りてきて観てみようかな。。。。という気になってます

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黒武 洋 『そして粛清の扉を』

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世の中で、本当に罰せられるべき人が罰せられるべき程度に罰せられ
罪を赦された人が、本当にその赦しに値する更生をしているのか???
ということをツレアイともよく話す

現行法は正しく人を裁いているのか?
そもそも、人が人を正しく裁くことができるのか?
本当に”正義”だけを貫こうと思ったら、中村主水みたいな人がいないとアカンわけよ・・・と彼は言う

まさに、この作品の女教師は”現代女版中村主水”

これはフィクションだし
こんなにも極悪な子ども達が集まった吹き溜まりみたいな集団(まるで”ごくせん”の3-D。ヤンクミは”可愛い極道生徒”を守る(性善説)けれど、この3-Dのコンアヤは、”打つ手のない極道生徒”を世に出す前に粛清する(性悪説))は、さすがにいかに荒れた学校といえども、”学校”と名のつく組織の中には絶対存在しない(ここまで手のつけられない子ども達をいかに”お布施の為”といえども、在学させておく価値はない、と看做すのが学校という組織の最後の良識だと思う)だろう
現在係争中の被告人を実名で書いたノンフィクションが問題になっているけれど
このフィクションでも充分に社会に問題提起できうるのだから
敢えて実名を挙げずとも、実際に起こった事件を取材し、下敷きにした小説ででも、問題提起はできると思う

フィクションではあるけれど
しかし、子ども達の実態や子どもと親との関係性の希薄さ
学校の実態など
ある意味すごく現実に肉薄している
だからこそ、怖い

テレ朝主催のホラーサスペンス大賞第1回受賞作で、その時の選者の一人宮部みゆきさんが
「但し、わたしは、この作品の底に流れる”無垢の被害者側からの報復は、どんな過激な形をとったとしても許されるのではないか”という問いかけにうなずくことはできません」と述べられたらしい(本書、解説より)が
それはいつも作品が温かく終わる宮部みゆきさんらしい言葉だと思うが、別にこの作品の根底にこういう問いかけが流れている、とは私は感じなかった。
なぜなら、粛清の名の下、復讐を果たした女教師は、虚しさと痛みを確かに感じているのだから・・・・


既存のレビューの中に”キョウハンシャ”について言及されていたものもあり
それを頭の片隅に置いて読み進めるうちに、アタシの中で共犯者はこの人、というのは確信になり
そして、結局それは当たっていた
ただ、最後に明かされた事実は衝撃だったし(でも、それについてもエピローグでちゃんと伏線はあったわけだけど)
その事実を伝えた本人自身ですら、彼らの接点を知らずにいたわけだから
すべてを掌握できたのは、読者である私たちだけ…という優越感(!???笑)が最後に残る

子どもを”粛清”するのは、他者であってはいけないし
親が粛清しなければならないような事態に陥る前に
どこかで、もっと小さな芽のうちに
打つべき手はなかったのだろうか・・・・という
少年による凶悪犯罪、残虐な犯罪が起こるたびに湧き上がる想いが
また頭をもたげた

怖いけど
親である人間にとっては
読む意味はある、と思う

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新境地

発掘!!!


遡ること2週間
9月25日付の夕刊のエンターテイメント情報で
大蔵流狂言の茂山家とドイツの管楽団との演じる狂言風オペラ『魔笛』が公演される(http://www.asahi.com/culture/update/1007/OSK200910070157.html)ということを知り
学生時代にオケに所属してらした、岐阜に住んでいる大学の後輩にお声を掛けてみた
大蔵流茂山狂言はこれまで何度か子ども達と観に行ったことがあり
役者さんにも馴染みがあるし
『魔笛』は、音楽の教科書にも載っていて興味を持ったチビと、映画版ではあるけれど観たことがあったので
浅学なアタシにも理解できるかな~~~~~~と

「狂言風オペラとは西洋の歌劇を楽曲はそのままに、物語世界や歌詞を伝統的な狂言の衣装や表現、狂言ことばに変換し、和魂洋才、”洋魂和才”の新たな舞台芸術を目指す新ジャンル」(朝日新聞9/25付け夕刊記事より抜粋)だそうで
02年の『ドン・ジョヴァンニ』に始まり、06年には『フィガロの結婚』を発表、そして今回の『魔笛』が、モーツァルト三部作の集大成、だとか

昨日がその公演日(http://www.gifu-fureai.jp/salamanca/sponsor/c_2009/1010.html
Photo
午前中にローカル~~~~~な最寄のJR駅に送ってもらい
2時間半かけての列車の旅
奈良線の京都駅到着が遅れ、乗る予定の新快速を逃してしまい
約束の待ち合わせ時間より30分遅れることになったけれど
気持ちの良い秋晴れだし
乗りテツのアタシにはのんびりと普通列車の旅もまたたのしみww
(この公演の新聞記事の切抜きをツレアイに見せたら「なんでわざわざ岐阜まで・・・・ボケーっとした顔大阪か京都で見れば良いヤン!」と言われたのだけれど、でも、岐阜では久しぶりの後輩とのお祝いを兼ねた再会と、そしてこんなのんびりした列車の旅が楽しめるのだから、アタシにとっては一石二鳥!)

家を出たのが10時前
待ち合わせの時間は30分後ろにずれ込んだので、開演まで1時間弱しかなくなり、ゆっくりお昼をご一緒にする時間はなさそう・・・というわけで
Image199 米原駅で乗り換え時間に余裕があったので、ほんっとに久々に駅弁を購入ww
今日はどこもかしこもとっても清々しい秋晴れだったのだけれど
途中醒ヶ井と近江長岡との間で、お弁当食べてたらバチバチバチっと窓に大粒の雨
隣に座ってらした初老のご夫人も
「あら?雨降ってますの??」と驚いてらしたけれど、ホント、山の裾だけの通り雨、でした


ホールは今年15周年記念、とのことだったけれどまだまだ新しく素敵!
ただ、アタシ達が取っていた2Fバルコニー席は、手すり位置が高く、手すりから椅子の距離がかなりあり、舞台がちょっと観難かったのが難、ではあったけれど、ま、大阪のいずみホールでのチケットなどよりかなり安いお値段のお席だったのだから、それも込みで致し方なし

しかし、舞台はもう、ホントウ、素晴らしかったです!!!
残る東京公演は14日(東京オペラシティーコンサートホール19時開演)で、もうチケット発売終了しているかもしれないけれど、これは絶対ハズれはない!!!と思います
楽団メンバーの登場の仕方も小粋だし、普段はオケピにいる楽団もフルオーケストラではなく管楽八重奏が舞台上で、役者と楽団と、そして観客までもが一体となって芝居空間を作り出す・・・という趣向

飄々とした正邦さんのパパゲーノは洒脱で狂言の真骨頂、童司くんのタミーノはとっても可愛らしく、あきらさんのパパゲーナは老女の時が絶品(本来の姿に戻ったパパゲーナも可愛かったんだけど・・・笑)、そしてTVドラマなどでもおなじみの逸平くんの妖艶な夜の女王は、オバチャンキラーの逸平くんの株をまた上げるんじゃないでしょか(笑
千之丞さんのザラストロは教祖としての威厳と、人間としての俗な部分とを実に見事に演じ分け
原作オペラよりもわかりやすく、そして馴染み深い狂言の語り口や所作がなんともモーツァルトの楽曲とマッチしているし
忘れてはならないのが”音曲の精霊”を能のシテ方が演じていたこと
狂言がとことん庶民的な”俗”なものである反面、能の世界は幽玄”霊界”にも通ずるような精神性の高い世界
ただ見るにはちょっと気の張る能を、こんな風に取り入れているところもまた、とても目新しい
新境地は和洋のコラボだけでなく、和魂のコラボレーションにも見られる
そして鼓と管楽との調和
この試みの完成度の高さを充分に満喫できました


「地元の私も知らなかったこんな作品、華音さんよく見つけられましたね。どうしてお知りになったんですか?」と驚いてらした後輩は
偶然にも大学1年の時の学園祭で、音楽科の演じる恒例のオペラが『魔笛』で、オケメンバーとして参加されていた、のだそう
「ホントに面白かったです」と彼女も満喫されたようで、良かった、良かった!! Dsc05420

岐阜駅に向かうバスの中で夕闇は迫り
駅前の『金の信長像』もライトアップされて存在感UP

駅ビルのカフェでお茶を飲みながら小一時間ほどおしゃべりをして
帰路に着きました

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『TAJOMARU』

チビが羨ましがる”映画の梯子”
今日は1作目終了と2作目開演のインターバルが5分という
とっても効率的なタイムスケジュール
2作目にはミーハー路線でお気に入り俳優小栗旬クン主演の『TAJOMARU』(http://wwws.warnerbros.co.jp/tajomaru/)をチョイス

『藪の中』が原案というので、テツガクテキなのか・・・と思っていたのだけれど
これは純粋なエンタテイメント作品
同じ『藪の中』を原案にした武ちゃんと天海祐希さんの『MISTY』を見比べてみたくなった
文学作品と思いきやエンタテイメント、でも、室町末期の”家柄も肩書きもカンケーなくなる””時代が変わる”まさに動乱期に人が何を寄るべに、何を大切にして生きていくのか・・・っていうのは
まさに”今の時代”へのアプローチをかなり意識してんだろうな。。。。

松方弘樹の怪演がめちゃくちゃイイww
いやぁ、松方さん、『青き狼』の時よりずっと良かったよ~~
柴本幸さんは「勘助!」と呼びつける”由布姫”の印象が強く、可憐なお姫様には見えなかったのは狙い通りか・・・んでも、捨て身の演技だったよね~、お岩さんに見えて”怖い”シーンもあったもの



そして、おぐちゃんが多襄丸になって仲間とツルんでるシーンはファンキーな感じで、これぞエンタテイメント!!という感じ
綾野クンちぃとばかし地味だったけど・・・(もっと派手な立ち回りを期待してたんだけど。。)
やべきょうすけさんとおぐちゃんの絡みは
時代劇だ・・と思っていても、どうしても『クローズZERO』の源次と拳さんにしか見えなくて、困った・・・・あせあせ(飛び散る汗)

おぐちゃんは現代劇も時代劇もみてくれ割と激情型(まぁ、舞台やってるっていうのも影響しているのだろうけれど)なんだけど、どうも平板なんだけど、これは少なくとも三成役よりはハマってるよ
いや、良かった!!!

そうそう、忘れてはならないのがショーケンの凄み・・・これは要チェック!!

主演のおぐちゃん目当てか、アタシみたいなオバチャン2人連れ(アタシは一人で観たけど)が多かったなぁ
本編が始まるまでずぅ~~~とおしゃべりしっぱなしだった後ろの席のオバチャンたち、勘弁してよ~~~って感じでした

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『セントアンナの奇跡』

職場の都合により本日臨時休業
こんなポッカリ空いた一日が映画館のサービスデーと重なっているのは”恵み”
そこで観たのが近くの映画館で期間限定でリクエスト上映されている『セントアンナの奇跡』(http://www.stanna-kiseki.jp/

物語は平凡な一市民による突然公衆の面前での殺人から始まる

事件の真相が明らかになるのは映画のほんとに終盤
なのだけれど、『AERA』の広告ページで気になっていた予想通り
私にとっては種明かし部分こそが歴史的意義、興味の豊富な作品だった

ナチスについて描かれたドイツ内外の戦争映画、反戦映画は多いけれど
第二次大戦ヨーロッパ戦について描かれたイタリアあるいはアメリカの映画って、(あるのかもしれないけれど)これまでアタシはあまり観たことがなかった
ムッソリーニ、ファシスト政治、パルチザンの抵抗、ナチスによる民衆の虐殺
世界史の教科書で、事柄は知っていても、当然のことながらヒロシマ・ナガサキのようにピンとはきてなかった

黒人系大統領が誕生し『自由の国』を内外に標榜している大国
その国を”祖国”として守るために組織された”バッファロー・ソルジャー”の黒人たちが「外国で自由を感じるなんて・・・」と涙するシーンは印象的
ナチスがその黒人兵士たちを動揺させ、戦意喪失させるために流す心理作戦のデモ放送に、真理を見る

いつの時代も
どんな国のどんな戦も
人の命をコマのように思い、自由に動かそうとする”上層部”によって操作されている愚行でしかない
いかなる戦争にも”正義”はない
ひとがひとを愛し思い遣る純粋な気持ちと
ひとりひとりの命以上に
尊いものなどこの世にはない

生きるか死ぬかの緊急時にケダモノになるも人間ならば
非常時に於いてもひとを、いのちを思い遣れるのもまた人間
いわんや平時をや。。。。。
こんな平時に人を思い遣ることのできない人間であって
いつ思い遣れようか

ショコラットの巨人と少年との、言葉ではないこころの交流が
とても美しく、そして心に沁みる

トスカーナの山あいの村の
悲しい歴史を今、知ることができて
良かった・・・と思うのは
エンディングが悲惨ではなかったから・・・だろうか。。。

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田近 英一 『地球環境46億年の大変動史』

地球環境46億年の大変動史#DOJIN選書 24#

著者:田近 英一

読んだきっかけ:
友人のご主人の近著なので

感想:
地球物理や地球史にまっっっったくと言っていいほど興味がなく
高校で地学も選択しなかったので
たぶんとっても簡単に一般向けに書かれているはずのこの1冊も
内容的にはほとんど理解できてないと思う(泣
だから、レビューもまるで小学生の「読書感想文」いやそれ以下になってしまうこと必定

生物は履修したのに、「酸素発生型光合成」と「酸素非発生型光合成」があることも知らなかったし
化学も履修したけれど「同位体」は言葉が理解できるくらい
なんとも科学と遠い生活をしていることよ・・・と痛感

でも、”子どもでも知っている”らしい恐竜絶滅「小惑星衝突原因説」など、科学的、論理的に丁寧に説明された内容は理解できていなくても、そういう仮説そのものが面白いなぁ・・・と思った

隕石が落ちた跡が町になった、という環状の街に行ったことがあるけれど
隕石って、天体の小片ということだから、勿論規模は桁違いに違うけど、事象としては小惑星衝突と同じようなことが起こる・・・ってこと、なのかしら??などと考えてしまったアタシは
恐竜が絶滅した原因になったという小惑星が衝突した地点、というメキシコユカタン半島北部にも行ってみたくなった

温暖化が騒がれる今
でも、”地球史”的にはあくまでも氷河期の一時期なのだそうだ
氷河期でない時期に人類が存在したという歴史がない以上
それが自然の流れだ・・・としても、氷河期が終わり、地球が温暖期(そう、恐竜が繁栄していた頃のような)に突入すればやはり人類は存続はできない、のだろうか
これまでに研究の結果明らかになっている自然な”地球の営み”を思うと、それも”自然の摂理”と、受け入れることが地球生命体の宿命なのだろうし、少なくともアタシ達が生きてそういう局面煮に遭遇することはないであろう・・・と思いつつ
でも、多分アタシ達の知らない、もう何代か先の世代が直面する”その時”を思うと、やっぱり心穏やかではいられないアタシは本当に理性的でないわ・・・・・

おすすめポイント:
多分地質学、地球環境史学の入門書
なのだと思うが、少々の科学的知識を理解できるなら一般書としても十分に読めるのだろうと思う
とても丁寧に解説してあります

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新田次郎 『剣岳~点の記』

劒岳―点の記 (文春文庫 に1-34)

著者:新田 次郎

読んだきっかけ:
映画の予告がすごく気になって、でも、予告だけではよくわかんなくて”とにかくまず原作読んでから”と

感想:
図書館にリクエスト
(待ってるうちに映画、終わっちゃったんだけど・・・)
パラパラっと開いて
「あ〜〜、やっぱり新田次郎、なんだかとっつきにくそう」と思って他の本を先に読んだりして暫く打っ棄ってて、貸し出し延長までしたのだけれど
覚悟決めて読み出したらば・・・・・グイグイ引き込まれてしまいました

登場人物が錯綜している翻訳モノなどと違って、至ってシンプルな、だけどすごく骨太な記録小説、とでもいうのだろうか
アタシは山には登らないけれど、『クライマーズ・ハイ』や『バーティカル・リミット』など、山岳映画には結構惹かれてて(で、そういうの観るたびに絶対に山はやんない。山をやる人を待つ暮らしはしたくない・・っていう想いを強くするんだけど…)この小説も、難しい山を踏破していく労苦、困難を手に汗握りつつ他者目線で傍観できる面白さとともに
今も昔も変わらぬ組織の上層部と最前線で現場に向き合っている者との意識の乖離(まさに”事件は会議室じゃない、現場で起こってるんだ!”)に、何も学ばぬ人間の愚かしさを観る
そして、こういう、本当に現場で想像を絶する努力・苦労を重ねている人の業績を丁寧に掘り起こし、光を当て、世に知らしめんとする作家や映画監督がいることを
そういう社会に生きていることを
嬉しくも思う

ここしばらくぶりに、出会えて良かった、と思えた作品のひとつ

おすすめポイント:
戦前の測量作業について、詳しく描かれている
今の測量法すら知らない私には、わけわからないけれど
でも、地図を作るのにものすごい作業がなされているのだ・・ということを知ることができただけでも、意義深い

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HAPPY DAY!

今日はね、イイコト尽くめの日・・・って予感はしてたのshine

本日の弁当当番の娘達に声を掛けて階下に降りると、携帯が点滅
大切な友達からの一番乗りメールloveletter
まさにSurpriseheart04
そして、次々に起きて来た家族たちからの温かい一言

ダブルヘッダーに臨むイチローさんを応援すべくTVのスウィッチON!
2打席目に小気味の良い二塁打
「WBCの時みたいに、始業時刻ギリギリに送って行ってもらいたいけど、今日は○○ちゃん(一緒に登校しているお友達)に言ってないからなぁ~」と、”あと1本”に後ろ髪引かれながらチビが出掛けるのを見送って、更にTVに齧り付き
しかし、チームの旗色は悪く、そこで200安打が出ても、心底は喜べない・・・というビミョーな空気の中ダブルヘッダー第1戦はイチローさん今季199本目の安打、チームは敗退で終了

観ている間にも、偶然に懐かしい友人からの久々のメールmailto
このブログも読んでくれている・・・と
ありがとうlovely
これも”勝手に”PRESENTとCountしちゃうww
そして、妹や弟からのメールheart02


今日は「映画デート」の約束(明日までのフリーチケットが1枚、そして今日はレディースデー)をしていて、9時35分からの『SUBWAY123 激突』を観る予定だったんだけど、家を出るタイムリミットの9時前に試合が決着しておらず、映画のほうを変更して10時5分からの『プール』(http://pool-movie.com/)を観ることに・・・・・
(イチローさんはアタシが観てると”キンチョー”して打てないかもしれないので(笑)記念すべき瞬間をリアルタイムで見られないのはとっっっても後ろ髪引かれるけれど、第2試合は録画することにして出発!)

090622_pool_main これが、大正解!!!
まぁ、なんて今のアタシ達にTimelyでGood Choiceだったことか!!!

生きること
人と生きること
動物たちと生きること
いのち
家族
好きな場所で好きなことをするっていうこと
そう
愛してるってこと
信じてるってこと
それさえあれば
物理的な距離感とか
法律上の関係とか
余命とか
そんなの、大した問題じゃ、ない


女性監督の作品だからか、タイが舞台だからか、コムローイがデジャ・ビュだったか、タイ人の子どもが出てきてるからか
どこか河瀬直美さんの『七夜待』を思い出させたり
食べ物がいろいろ出てくるからか、小林聡美さん(京子さん、という役名wink)やもたいまさこさんが出てるからか(『めがね』はアタシまだ観てないんだけど・・・)『かもめ食堂』の空気感があったり・・・・

タイにもう一度行きたくなった
涅槃仏をもう一度観たい
あんな開放的なちいさなゲストハウスを足掛かりに
1週間くらい小さな村でのんびり過ごしてみたい
熱々のバナナのフライをパリパリと音を立てて齧ってみたい
思っていれば
願っていれば
それは、きっといつか(近いうちに)叶う・・・・
そんな気がする。。。。


昼からの仕事を終え
バッグからマナーモードにしていた携帯を取り出すと
メール着信を告げる点滅
イチローさんのニュース
やった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっbaseball
ほらね、彼は”今日”という日にBIG PRESENTくれるって、アタシ信じてたんだ!!!
しかも、チームも勝利www
敵地だったのが、マリナーズ&イチローさん的にはちょいと不本意、だったかもしれないけれど
今年の今日は、一生忘れられない日になりそうwwwwshineshine
おネエは「イチローさんを記念して、今日を毎年国民の休日『イチローデー』にしろよ、民主党!!」という。。。NICE!!!good


そして、仕事から帰ると
親友から届いていた心尽くし
彼女は今日がどういう日かを知らない
だけど、「まずはご主人と秋の夜長、ボッサでも聴きながら、一献傾けて!」というメッセージと共に贈ってくれたお酒(酒好きの夫婦と十二分に知っててくれるwwこれが気の置けない友人のありがたさ)とCDDsc05198 
今夜はこれで乾杯beerだな!


この歳になるとたいして嬉しいもんでもない
っていう言葉をよく聞くけれど
アタシ、これまで1度も
誕生日が嬉しくなかった日なんて、ない
○年前のこの日に
アタシを生んでくれた母に感謝し
今日までに出会えたたくさんのご縁に感謝し
何よりも”今”この瞬間を、迎えられていることが
本当に嬉しいww
たくさんの人たちの愛や想いを
いっぱいに受け取ることのできる
Special Day!!!!

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『クローバーフィールド/HAKAISHA』

う~~~ん、SFパニック映画とはいっても 51xycvcn4cl__sl500_aa240_
確かにこれは”これまでになかった”スタイル

俯瞰するのでなく
一緒に地を這う
渦中にいる
わからない、見切れない
だから、エイリアン?怪物?が、怖すぎる・・・・bearing

ホームビデオっぽい画像なので
疲れる・・・・けど
それがこの作品に味を出してる

楽しい想い出の残ったテープに
上書きしちゃった・・・っていうのが
ものすごい最後で効いてくる
最後のシーンが、深い。。。。


アンタ携帯の電池はGetしたけど
そんだけ使い倒してビデオのバッテリーどうなってんのさ!??
ヲイヲイ、パッドアンタちょっとKY過ぎるよ~ってか、トロいのか!??
ちょっとベスって瀕死だったんぢゃないのぉ?ようそんな身軽にアンタ・・・・
とか、チビとツッコミまくりでしたが
それを差し引いても、なかなかよくできたB級作品だと思う

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明野照葉 『汝の名 [WOMAN]』

汝の名 (中公文庫)

著者:明野 照葉

汝の名 (中公文庫)

買ったきっかけ:
新聞の書評欄で見たか、新聞屋さんのくれる情報誌の新刊紹介で見たか・・・

感想:
『女は怖い』って書かれているレビューが多くって
読み進んでっても、この作品ってそ〜ゆうこと言いたいのか!??
女の中には、こーゆう怖ぇ女がたまぁにいる・・ってのは現実で、別に耳目欹てるほどのことでもないし、女がみんな怖ぇわけでもないよ!!って思ってたんだけど
はぁ、そうかぁ、サブタイトル「WOMAM」ってことはやっぱり”女って”ってことを殊更に言いたかったわけか!

だとしたら、唯川恵さんの二番煎じ、みたいな気がしないでもなかったけれど(女性の”悪意”を描かせたら唯川さんピカだと思うので・・・)
ミステリーとしては(後半はもうダレて読者には謎解きの面白さは残されていなかったけれど)よく出来ていて、この作品のキーワードでもある”時代”をよく読んだ作品だな・・・と

しかし・・・・・
「勝ち組」と「負け組」
いつも女王様で輪の中心に居る女とその腰ぎんちゃく
綺麗な女と容貌にコンプレックスを持っている女

女性って、いつまでも
こういう”対立構造”の中でしか自分の価値を見出せないのか!??
他者との”対比”でしか自分を捉えられないのは、男性でも女性でも、つまんない

梁塵秘抄の”遊びをせんとや生まれけむ”を想い出す
人生は楽しい遊び、っていう価値観は、良いなぁ。。。。

おすすめポイント:
女性としてアタシはどう生きたいのか?
なぁ〜〜んて考えてる方は読んでみられては?
きっと、平凡だと思っている自分のことを好きになれるでしょう。。。。

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『宝物~Le temps de l'amour/古内東子フレンチ・コレクション』

夕食の片付けの終わった時間 318vtnvjgql__sl500_aa240_
お好みのアルコールをグラスに注いで
PCのモニターの前に座る
そんなときにヴォリューム落として流すのにぴったりnotes

フレンチボッサにアレンジされた古内東子さんのベスト
古内Musicってなんてフランス語にしっくりくるんでしょ

また、ラインナップが
1.Combien Je t'aime encore/誰より好きなのに
2.C'que Tu ne sais pas/秘密
3.Ca m'fait rien du tout/大丈夫
4.Sous le clair de la Lune/月明かり
5.Mal a l'aise/うそつき
6.Ce n'est pas sa faute/悲しいうわさ
7.On s'est chamaille!/Strength
8.Retour a GINZA/銀座
9.L'amour cache/心にしまいましょう
10. Ciel etoile/星空
11. Magie dans tes mains/魔法の手
12.C'que j'attends de toi/宝物
アタシの好きな曲が散りばめられてる

先日友人がピアノでJ-POPを弾いてて、それがとってもしっとりと、ピアノの音色の良さを際立たせていて素敵だったんだけど、東子さんの曲もピアノで奏でてみると素敵な味わいが出そうww

こんなことあれこれと考えてる”ゆったり”した時間が
とても
好き

そしてこんな時間は
”ひとり”占めするに限る

願わくばおジョーさんたち食後はTVなど観てないで
自室でオベンキョーしてくれることを。。。。

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平野啓一郎 『ドーン』

ドーン

著者:平野 啓一郎

ドーン

買ったきっかけ:
『決壊』でちょっとこの人の作品はしんどいかな・・と思っていたのだけれど、レビューを見て

感想:
久々に「骨のある」「しっかりした」小説を読んだ・・・という印象
(いや、単にアタシが”軽い”作品しか選んで読んでこなかった・・というだけ、なんだろうけど)

'07のロン・ハワード提供による『ザ・ムーン』、日本人宇宙飛行士若田さんの宇宙長期滞在と帰還、そして今上映中の『宇宙へ』など
宇宙や宇宙開発に対してほっとんど関心のないアタシでも知っているくらい、世の人の関心は宇宙へ向けられていて、そういう時期に書かれたこの作品は"タイムリー"といえるだろう

SFの形式を取ってはいるが、内容的にはかなりの社会派小説
大国の宇宙開発への過大な予算配分、テロ粉砕を旗印にした他国への軍事介入と軍需による軍事産業の隆盛、「愛国者」「眞のアメリカ人」という栄誉を餌に低所得者層や移民の子ども達が紛争地に送り込まれているという現実(ジョージ・ブッシュの身内がイラクへ行った、という話を聞いたことがあるか!??)〜それは、”お国の為"の美名の下死んでいったダイニッポンテイコク軍の若者達とリンクする〜、紛争地での筆舌尽くし難い人権蹂躙と人命の軽視etcetc・・・・

どれも、"近未来"のこと、などではなく、まさに"今"の大国アメリカの問題点を炙り出している

もっと小さい、個人的な側面については”ディヴィジュアル"がキーワード
情報過多なために、"選ぶ"という本能が健康的に機能しなくなり、精神に支障を来たす、いわゆる『統合失調症』は、声高に取り沙汰はされていなくても、じわじわと現代人を蝕んでいるのではないか?
この作品では、それを「dividual=分人」という造語で、近未来の人間の解決策とする
それぞれのシーン、それぞれの相手に応じて、私たちはいくつかの『顔=応じ方』を使い分ける、あまり意識せずに、ごく自然に
しかし、この作品での2030年代の人間たちは、それぞれのシーン、それぞれの相手に応じて自分の中に自分のディヴ(=分人)を作って対応する。この結果、「individual=個人」は存在感を失くす
読んでいるアタシに、そういう状況が実感できないためか、あるいは書いている著者にも造ってはみたけれど実感を伴わない概念だからか、問題視され何度も取り上げられてはいるけれど、「dividual」の描写が人間の『多様性』の域を出ていない(つまり、"別人格"を造り得てはいない)ように思える

そうして、あとは「整形」と「リアルタイム監視システム」
「整形」については「dividual」とも関わってくるのだけれど
整形を重ねすぎ、健康にまで異常を来たしたマイケル・ジャクソンは顕著な例としても、芸能人に留まらずイッパンジンにも浸透している「整形」願望と技術の進化が、あそこまで行くのか・・・・・と
「リアルタイム監視システム」については、アメリカではもう”Streetview”として作動しているものがあるけれど、そこに個人の特定、検索システムまで搭載されるとすると・・・・
う〜〜〜ん
アタシは誘拐や凶悪事件の予防策、また早期解決策としての監視カメラ導入について「誰に見られても恥じない行動してればいいことだもの。後ろ暗いことがなければ何も恐れることないじゃない?」などとあまりにもお気楽に考えていたのだけれど、その画像を"誰が""何の目的で"”いつ”視聴するか、ということは本当に根本的かつ大きな問題、なのだなぁ。。。。

タイトルの『ドーン』は、全編に流れるテーマであると共に
ラストでその意味がクローズアップされる

この人の作品は『決壊』しか読んだことがなかったけれど
『決壊』よりも視野が広くそして救いのある、読み応えのある1冊でした

おすすめポイント:
SF、近未来小説、社会派小説がお好きな方は、是非!

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津村記久子 『ポトスライムの舟』

ポトスライムの舟

著者:津村 記久子

ポトスライムの舟

読んだきっかけ:
友人のレビューで奈良が舞台、と聞いて興味を持ったので、図書館にリクエスト

感想:
へぇ、これ、芥川受賞作品なんだ?芥川ってこういうのが受賞するんだ???


表題作は、あ〜〜こういう風に生きてる人って多分いるんだろうなぁ・・・とは思うんだけど、なんだかリアリティが薄い
これが”今”という時代????
アラサー女性の群像って、角田光代の『対岸の彼女』の方が共感できたっていうのは、年代だけのことだろうか???
その時々の”大物ブンガクシャ”が評価する作品を楽しめないアタシっていうのは、いよいよブンガクを理解できない人間に成り果てたか・・・・

併録作『12月の窓辺』は、読んでると眠くなってしまい、なかなか読了できなかった
両作ともに、モラハラで自信喪失する女性が主人公ダケド、私小説ではないにしても、著者はよほど酷いモラハラの現場を体験されたのだろうか?確か、現役サラリーマン作家よね??
アタシの読解力の拙さからか、『12月の窓辺』は結局のところ何が言いたいのか捉えどころがなかった・・・なんか寝覚めの悪い夢のような読後感
もう一度じっくり読めば、”よさ”がわかるのかな??

おすすめポイント:
ゆるゆると読み流しの出来る小説
肩懲りません

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森見登美彦 『きつねのはなし』

きつねのはなし

著者:森見 登美彦

きつねのはなし

感想:
複数の知人、友人から「よかった」と聞いていた

確かに!!
へぇ、森見登美彦、こういう文体の作品も書けるんだ・・・・・と、良い意味で予想を裏切られた

通りには人っ子一人いなくても
細長い町屋の奥から、古くからの京人が通りの様子をじっと伺っているような
千年の昔から、あやかしを”調伏”しながら、ひとと物の怪が共存してきたみやこならではの
あ〜〜〜、あの古都の路地(ろうじ、と呼ぶ)の奥で、あのこんもりと竹薮に囲まれたお屋敷で、こういうことがひっそりとあるのかも・・・・と思わせるような怪奇譚
これまで読んだこの人の他の作品のような、変なアクがなく
淡々と語ってじわりと怖い

私より先に読破したおネエが「『きつねのはなし』読んだら夜一人で部屋にいるのが怖い」って言うのがわかる。。。

おすすめポイント:
『夜は短し・・・』『有頂天家族』『太陽の塔』などとは違った森見登美彦を読みたい・・・と思われる方に

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贅沢なワンコインランチと感動の映画

今日はおネエの学校の”人権映画上映会”
人権教育の一環として、去年は舞台演劇を、そして今年は映画鑑賞を、年に一度保護者にも公開していただける

上映作品は『ラストゲーム 最後の早慶戦』


戦争は究極の人権蹂躙

早慶戦は、学生時代一度も欠かさず(1年の春は初めての神宮球場にたった一人で出掛けて行った)観に行ってただけに、とても思い入れが強く
最初の慶応と早稲田の校旗が翻るのを観ただけでグッとこみ上げるものがある

慶応塾長に石坂浩二、早稲田総長に藤田まこと、そして早稲田野球部監督飛田に柄本明と渋いキャスティングで、学生役の俳優さんたちはアイドルでもなんでもないけれど
本当に若者の真摯な姿を好演してて感動的だった

我が子の死を『名誉の死』とは言わない、そんな”立派な母親じゃない”
我が子には生きて欲しい、好きなことをやらせてやりたい
そう言えるのは母親だから、女だから・・・・
母親が”オトコ(=国家権力の象徴としての)”になってしまっては、後世に命を繋げない

今度の選挙では、国家を、国民を決して”戦争”に向かわせることのない政党を、政治家を選びたい・・・と思った

おネエも「すごく感動してんけど・・・・」と言ってた

”陸の王者”と”都の西北”のエール交換が胸を打つ
伝統って、やっぱり素晴らしい・・・・って純粋にそう思う

上映会の前におネエの学校の近くに住んでいらっしゃる友人と1ヶ月ぶりに会って、ランチ
彼女がチョイスしてくださったお店(http://www.digi-pa.com/pc/com/eat/shop/e_details.php?k_no=349)は、ワンコイン(500円)で、お寿司の盛り合わせときつねうどんが頂けて、食後の珈琲もついてくるww
それに茶碗蒸しがついても880円
moneybagも喜ぶ、なんとリーズナブルに贅沢なランチdelicious
お得なランチと心置きないおしゃべり、そして感動の映画鑑賞のあとは
ピアノのレッスン

先日の友人のピアノコンサートに刺激を受けたこと先生にお話し、アタシもそろそろ来春の発表会の選曲を始めましょう・・・と
連弾はラヴェル編曲の『牧神の午後への前奏曲』か、サン・サーンス『動物の謝肉祭』の『水族館』が良いかな・・・
ソロはショパンのエチュードの中から私の技量に合ったものを選んでいただくか、リストの『愛の夢』も華音さんらしくて良いですよ・・・と先生

あれこれやりたいこと、やるべきことが山積
上手に取捨選択し、時間をやりくりしましょうww

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森見登美彦 『太陽の塔』

太陽の塔

著者:森見 登美彦

太陽の塔

読んだきっかけ:
私の読んだ森見登美彦と、後輩が読まれたという森見登美彦、見事にズレていて・・・
なので、まだ読んでいなかった森見登美彦を読んでみたく思った

感想:
最初に森見登美彦作品を読んだ時は”ショーゲキテキ!”だった
が、何冊か読んでくると
お〜〜〜〜、これが噂に聞く”イカキョー”の生活、思考、生活パターンであるか・・・・と

内容としては男子学生の失恋と未練、という
実にショーモナイモチーフ、なんである
そのショーモナイ日常を、よくもまぁここまで小難しい言葉や言い回しを散りばめて延々と語れることよのぅ・・・・・と

小難しい言葉で語るには、その小難しい言葉を自在に操れるよう
熟知していなければならないし
「あいつ、めっちゃ頭エエケド、使う場所、間違う(まちごう)てるよな」ということを
「おそろしく緻密な頭脳を持っていたが、その才能と知性の無駄遣いっぷりは余人の追随を許さなかった」などと表現してしまうアタリ
また、学生時代を京都で過ごすべく京都にやってきたワカモノが
京都の街について自分がいかに知りえているかを滔々と語りたい真情などが”イカキョー”という人種、なのだろうな・・・・と
京大ブンガク、畏るべし!!!

おすすめポイント:
森見氏の飄々とした文体がお好きな方、とことんエンタテイメント小説がお好きな方に。。。

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『アマルフィ 女神の報酬』

超豪華キャストはホントにそう!!!
サスペンス・エンタテイメントということだけれど、いやいやこれはなかなかの”社会派”作品
ま、原作が真保裕一氏だからしっかりしてるよね

TV局の開局記念作品なんて、キャスティングで見せるだけでしょ・・・と、アマルフィの”観光ガイド”くらいのつもりで観に行ったけど、いやいやいやいや、これは良い意味で裏切られました

織田裕二と天海祐希が次第にこころを許しあっていく緩やかな過程や、戸田恵梨香が成長してゆく様など人間ドラマとしても興味深い
佐藤浩一さんもフクヤマくんも滅茶苦茶カッコイイしlovely

しかし、イタリアheart04heart04heart04
イタリア語の柔らかな響き、ヨーロッパの街に響くパトカーのサイレンの音色、そしてクリスマスの時期のローマの風景
あ~~~~、『天使と悪魔』でもそうだったのだけれど、でも、この作品の方がイタリアで迎えた2000年の新年が思い起こされて
ずっとずっと懐かしさと、慕わしさと、恋しさとで胸が締め付けられる。。。。

あの時、カプリ島からナポリに帰るのに、フェリーでアマルフィに行くかソレントに行くかの二択でカンツォーネで名高いソレントを選んだのだけど、アマルフィ行ってみたくなった
本当に美しい街。。。。
『リプリー』(『太陽がいっぱい』のリメイク)の舞台もアマルフィだったろうか???
鎌倉の七里ガ浜にこの土地の名前を冠したイタリアンレストランがあり、確かに海に山が迫る地形は鎌倉に似ていると言えなくもないけれど
海の色といい、山の迫り方といい、ちょっと七里ガ浜をアマルフィに見立てるのは本場に失礼というものだろう。。。。

この時期にクリスマスの時期のイタリアを見せるのは
「あ~~~~、クリスマスのイタリアに行きた~~~い」と思わせる”サクセン”なのか???と、まんまとそのサクセンにハマってしまったアタシは思ったりしながら観てました

サラ・ブライトマンの”映画中リサイタル”ほんっと素敵wwお得感満点です♪♪

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山崎美和恵 『物理学者湯浅年子の肖像』

物理学者湯浅年子の肖像―Jusqu’au bout最後まで徹底的に

著者:山崎 美和恵

物理学者湯浅年子の肖像―Jusqu’au bout最後まで徹底的に

買ったきっかけ:
恩師が序文を寄せられていて
恩師をはじめ、母校の各方面からお奨めいただいたので

感想:
どっしりとした単行本で、電車やバスの中で読むにも持ち歩くにも大仰だったけれど、貸し出し延長を幾度となく繰り返しやっと読了


各方面で女性科学者の進出を促す動きの活発な昨今
往年の女性科学者の足跡の洗い出しが進んでいる様子
(こちらの地元の女子大でも、理数系の公開講座やティータイムセッションなどが盛ん)
先日読了した与謝野晶子の評伝でも、明治時代後期、早くも与謝野晶子は女性の科学分野への進出を重視し、娘を理系に進学させていることがうかがえる

性差撤廃を謳う今、理系文系の壁も、
やはりあまり意味のないものに思える


真の科学する心は
また他のあらゆる本質的なことに
通ずる心である。

芸術に、文学に、
そして宗教に
通ずる心である        
                 本書扉 湯浅年子『科学への道』より

天は二物を与えず、というけれど
一芸に秀でるものはその一芸に秀でるための精神的な強靭さや
人並み以上の意欲、努力できる力を持っているので
それを多方面に発揮するのも容易であるようだ

そんな先人を「超人」「スーパーマン(ウーマン)」と呼んで
自分とは別世界の人、と位置づけることは一番簡単で楽だけど
そういう人に少しでも近づきたい…という思いは
必ず人を成長させ、高めるのだと思う


そして、そういう”人並み以上に優れた人物”には”優れた指導者””優れた先駆者”がいて
そういう指導者、先駆者に対し、純粋な憧れと敬意を持って接するひとが才能を伸ばすことが出来る
”素直”が学びの基本姿勢、ということの実証


真理の前に研究者は平等である――――このことを自覚する師や先輩に出会った人は幸せである
この世で最も美しいもの――――それは子弟の愛だと思います

そう序文に記された恩師が”若い女性に読んで欲しい”と仰るはずだ

おすすめポイント:
苦難と呼べるような苦難もなく
飽食の”ヌルい”時代に生きる若者に
苦難を押して真理の追究を希求する姿がどのくらい伝わるのか、娘達をみていても大いに心許ないが
”なにか”を感じ取ってくれることを期待したい

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松村 由利子 『与謝野晶子』

与謝野晶子 (中公叢書)

著者:松村 由利子

与謝野晶子 (中公叢書)

きっかけ:晶子フリークなので

感想:
もう、本当に”気持ちよい”の一言

私は卒論に与謝野晶子を選んだ
中学時代に晶子の評伝を読み
恋愛体質のアタシが、百三十里の道を恋に一途に天翔けった彼女の行動力に惹かれたのは言うまでもなく
諸先輩の姿から、女性史と”女性の生き方”に関心を持ち
ツレアイとの家庭生活のイメージをもデザインし始めていた学生時代
11人という子だくさんの母として
世に堂々たる文人、教養人として
そしてこまごまとした家事を取り仕切り、誰よりも夫を立てて共に輝こうとした妻として
与謝野晶子の生き方、人生への姿勢は当時、そして今も変わることなく私の理想像

本書執筆に際しての参考文献の多くは、私も卒論作成時に読んだものだったけれど
「国文学」というジャンルに勝手に捉われ、作品論から彼女の肖像に迫ろうとしたため(だけではなく、勿論私の論の進め方、構成力、読み取り力もなかったのは明白だけど)に、人物論としても作品論としても中途半端なものにしかならなかった

今回、本書に触れ、緻密な取材と、資料(史料)に基づいた効果的な構成、それでいて難解でなくぐいぐいと読み進めさせる文章力に惹き込まれ
何よりも私が学生の頃から持ち続けていた与謝野晶子のイメージを
本当にそのまんまクリアにしてもらったことに感激

男性に寄生しない女性(眞の意味で自立した〜眞に自立した人間は他者理解と博愛と尊重とができるのだ・・・と思う〜そして男性と協働できる人間)の生き方として、娘達にも読ませたい1冊

おすすめポイント:『青鞜』創刊に「山動く日来たる」を寄稿した与謝野晶子の女性観、人間観、平等観は生活に根ざした、地に足ついたもので、今なお色褪せない

若い女性たちがフェミニズム史観を考える時、是非一読してみて欲しい

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塩野 七生『サイレント・マイノリティ』

サイレント・マイノリティ (新潮文庫)

著者:塩野 七生

サイレント・マイノリティ (新潮文庫)

買ったきっかけ:
塩野さんのエッセイを読みたくなったので

感想:
塩野さんの歴史小説は緻密な取材の上に、とてもよく練られていて
また、そこに一貫した彼女の史観が流れていて面白い
エッセイもウィットに富み、シニカルな語り口も嫌味がなかったのだけれど
このエッセイ集だけはいつになくなんだろう??どことなく”上から目線”を感じ、好感を持てなかった
かなり前の初版作品なので、さすがの塩野さんも”モノのいいよう”に洗練されていなかったか・・・・

だけど、内容は古びてはおらず、”現代”のさまざまな事象にも通ずることは”さすが!”だし、やはり歴史は繰り返し、いつの時代も愚かな人間は多く、その中にも覚醒した人間はいた、ということなのだろう

おすすめポイント:

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佐藤 淑子『日本の子どもと自尊心 自己主張をどう育むか』

日本の子どもと自尊心―自己主張をどう育むか (中公新書)

著者:佐藤 淑子

日本の子どもと自尊心―自己主張をどう育むか (中公新書)

買ったきっかけ:新聞の書評を見て

おすすめポイント:
親(特に母親)の評価が子どもにどういう影響を及ぼすか・・・というのは、安易に予想されることではあるけれど、子育て中の人には大いに参考になる、と思う

感想:
そうだろうな・・と感覚的に思っていることが数値化されるのが心理学の面白いところ
調査結果の分析を数値化する手法については専門的だったこともあり、気持ちが入らずきちんと理解できなかったけれど
その分析結果から結論付けられることは、どれもとてもしっくりとくる

欧米にも”内弁慶”な子はいるのだろうけれど
”内弁慶”に対する親の評価が高くなければ、子どもがそこからの脱却を志すのは当然
日本には”内弁慶”を赦す(というより寧ろ”出る杭打たれる”コトを回避するための方策として奨励する)風潮があるのだから身内には主張できるが、評価の気になる他者には主張できない・・・ということになるのはむべなるかな

変わりつつある(グローバル化を求められる)日本において効果的な自己主張を育むことが自尊心をも高めるというのはわかりやすいが
逆にどんどん内向する(ネット内弁慶・・・など)自己主張と、それによって肥大する自尊心をどう捉えるのか
それが次代のテーマになるだろう

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『ハンサム★スーツ』

予想外に面白かった・・・・し、”エエ話”でしたわ~~

鈴木おさむさんの原作と知らずに見たんだけど
そうとわかれば、なんだかこの人、ものすごいブスとかブサイクとかにこだわってんなぁ????と
そんなにブサイクな嫁さん貰ったことが得意なん???
とか勘ぐってしまうけど
そして出演者にかなりの”おさむちゃん的えこ贔屓”が感じられるんだけど
ま、内容良かったからよし!ってことで、★4つ
コメディって言っちゃうには、ストーリーは落ちが見えすぎだったけど
これは役者さんに助けられてる作品・・・ってことで。。。(谷原君のお茶目ぶりは『ラブ♡コン』でも保証済み、だしね!)

大きな幸せと小さな幸せ
自分の幸せと誰かの幸せ
何を大事に思うか
何を大切にできるか
たぶん、いいたいのはそこ!なのよね♪

「幸せ探しておうちに帰ろう!」ゲームは良いねww
子ども達小さい頃に知ってれば、一緒にやりたかったなぁ。。。

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『ROOKIES-卒業-』

6/15 レディースデーにチビと鑑賞

のっけから笑いました
これってお笑いだったっけ????
卒業式に額に血糊ベッタリってアナタ・・・・coldsweats02


野球狂少女のチビと、元高校野球部女子マネのアタシにとっちゃ
ツッコミどころ満載

・湯舟のあの振り急いじゃったバットに投球がぶつかってサードゴロって・・・・・
もうね、二人してか~~なりの間笑いが止まりませんでした
え???え???あんなのあり?
いやぁ、ずぇっっっっっっったいにあんなことありえないって思うけど・・・おかーさん30年近く野球見てきてるけどあんなの観たことないわ!ルールブックにあぁいうのも想定してなんか規定あるンかね?帰ったらお父さんに聞いてみよ・・・・

・安仁屋が泣いてる間、バッターどこ行った??あれってタイムかかってたん????


いや、漫画だから
有り得ないの、当たり前だから・・・・
とはいえ、ちょっとあまりにありえなさ過ぎて
ありえなさがまた冗長に過ぎて
せっかくの感動が薄れちゃったよ
ありゃ、やりすぎ
野球を知らない人と出演者のファンへの眼いっぱいのサービス精神の表れなんだろうけれど
野球を愛する人間にとっちゃ”舐めてんのか、コラ!??”モン

渡邉くん演じるスポーツ記者いう通り
「高校野球は、みっともないくらい点をもぎ取りに行かなきゃ」っていうのが唯一真実っぽかったわ
で、その”もぎ取りに行く”ゲームっていうのがあれじゃぁ・・・・

野球少年とかチーム単位で観に行ったりしているみたいだけど
ありゃダメだわ
もっと着実でセコい試合見せなきゃ・・・・


いやいや、漫画映画にリアリティ求めちゃダメだよね
感動を求めれば、、、、、
確かにいくつか泣けるシーンはありました

「甲子園に連れてってやるよ」
これは弱小我が高校チームのメンバーには絶対に口にできなかった台詞ダケド、でも、やっぱアタシも
「マネージャーに1勝をプレゼントするから」と言われて、ものすごい感動したもの
真面目な野球少年たちだったから冗談にも
「勝ったらヤラセロ」なんていうヤツはいなかったけれど・・・
結局最後の試合も初戦敗退
約束叶わず「ごめんな」と自分が一番悔しいはずなのに
涙でぐしゃぐしゃになりながら言ってくれたキャプテンの泣き顔や
当時野球小僧だった6つ年下の弟が、ベンチ裏まで来てくれたのを見て、弟に縋って泣いてしまったこと
いろいろと思い出されたりして・・・・
卒業の時に、部員たちから背番号入りのユニフォームを手渡されて
涙でぐしゃぐしゃになってる塔子ちゃん見てると
おネエもきっと、こんな連帯感を夢見て、日々頑張ってんだろうな・・・と思ったり

サブタイトルが「卒業」なだけに
川東へのメッセージも、それぞれにぐっときたけれど
でも、なんだろ、やっぱ力入りすぎて、これでもかこれでもか、と冗長に過ぎて・・・・残念
決して”悪くはなかった”けれど、ドラマの方がずっと心に響きました

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パトリック・ヘンリー・ヒューズ『ぼくはできる』

ぼくはできる

著者:パトリック・ヘンリー・ヒューズ パトリック・ジョン・ヒューズ

ぼくはできる

読んだきっかけ:図書館のお勧めの棚に並んでいたので

感想:
生れつき両眼の無眼球症に、身体的な障害をも背負い
度重なる義眼の手術、脊髄の手術を経て今に生きる青年の半生記

奇しくも先日ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人の盲目の青年が優勝をしたが、この本の著者であるパトリック・ヘンリーも音楽に類稀なる才能を発揮する
ロン・ティボー国際コンクールで第2位を獲得した梯 剛之さん然り・・・
盲目の方は、それ故に聴覚が研ぎ澄まされている、のかもしれないけれど
なにより彼らをそこまでに育て上げたご両親や彼らを導いた師の慧眼と忍耐努力とを思うとき
五体満足であるに関わらず、凡庸であることを嘆く我が身の愚かしさを痛感する

『五体不満足』の著者乙武君のご両親もそうであったように
私の知人にも、重度の障害を持つ息子さんを絵の具に触れさせ、彼の才能を引き出し伸ばし育てている方がいるけれど
ハンディキャップを”憐れみ”の対象に変えず
「彼には出来ないことはたくさんある。けれど、彼が出来ることはすべてやる。そうすれば彼は彼がなれるもののすべてになれる」
と、彼らに接するその揺るぎのない信念と、決して言葉でなど言い表せない彼ら自身そして周囲の人間のたゆまぬ努力と愛情
それは、ヌルく生き、世の中に不満を並べ立てるばかりで”行動は今イチ”なアタシ達への啓示だ

とっても読みやすく、そしてしみったれた憐憫を誘う言葉などなく、あくまでも明るく楽しく前向きに「生」を愉しみ感謝して生きる家族の姿に、勇気や希望をもらえる

アタシ達はアタシ達にできることはすべてできるのだ!
そう、だから、アタシ達にできることはすべてやるべきなのだ!!・・・と

おすすめポイント:
挫けそうな時にも
自分は良く頑張ってると思えるときにも
とにかく、心を強く、背中を押してくれる

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『クローズZERO Ⅱ』

フツーに面白かった
イケメンが前作ン時より増えてるしlovelylovelylovely
三上兄弟の台詞がパワーアップしてたし・・・
金子ノブアキってミュージシャンっぽいって思って観てたんだけど
やっぱそうなのね
んでもなんだかすっごく男っぽくて良かったのだわ
この作品、前作もそうだったんだけど
イケメンが半端なくボコボコになるんだけど
春馬くんが乱闘シーンに加わらないのはそれでなのね。。。
春馬くんは金髪で殴り合いっていう役よか『14才の母』の桐ちゃんとか『貧乏男子』の白石ちゃんとか『ブラッデー・マンデー』の藤丸とかちょっと軟弱だったり、頭脳派優等生だったりの方がイケてる気がするのに『恋空』とか『ごくせん』とかなんでヤンキー役に引っ張り出されんだろ??

画的には、ケンカのシーンが前作より多かったんだけど
黒木メイサとか女の子がらみの話がなかったのが硬派っぽくてアタシは好きかな
アタシ平和主義だし、決して殴り合いとか乱闘とかマッチョなもんにグッときたりしないんだけど
この映画の乱闘シーンは「漫画だ」と思って観られるから不快感ZERO
この映画は「イケメン」の男の友情、をみるもの、と割り切るべし!
拳さんと矢崎の親父さんや源治のとーちゃんが大人の男気見せてくれててそれがまたただのヤンキー映画でなくて、良かったわ~~

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『プラダを着た悪魔』

メリル・ストリープってほんっと”うまい”って思う
日本の企業じゃちょっとこういうタイプの女性っていないだろうけれど(ってか、日本じゃこういうタイプだと多分成功しない)
確かにNYにならいそう・・・・・な気がする

テンポよくアンディがスタイリッシュになっていく過程が素敵
ブランドに関しては全くの無知で、ファッションやお洒落にさほどハイテンションでもないアタシでもこの”着せ替え人形”は楽しめた


仕事に生半可な賞賛を期待するな
評価されないのは自分の努力不足だと思え
愚痴っている暇があれば一歩でも前進、向上するために動け!

っていうのはバリバリキャリア追求型の仕事人間でないアタシでも
常日頃自他に求めていることではあるけれど

キャリアや仕事の成功のためには情を一切捨てる
とか
とにかく私生活より家族より仕事優先
なんていう生き方は、アタシには絶対に受け入れられないから
面白くはあったけれど、共感はZero

人としての”感性”(ファッションセンス、ではなく)を喪ってまで手に入れたキャリアは欲しくないし
そんな方法でずっとキャリアを維持できるとも(したいとも)思わない
ただ・・・・
ミランダだって人並みの情は持っているのよね・・・というところをチラ見せしてるところがこの作品の光、でもあるね

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『トンマッコルへようこそ』

なんともハートウォーミングで、だけど結末は悲しくて・・・・

「みんな楽しんでいるね。人生はこうでなければ」という米将校の言葉
”子どものように純粋な”人間の本性を「善」であると信じるのであれば、本当にその通り
人間は本来、楽しみと幸せとを追求して生きるものなのだ

「組織は信じなくて良い。だけど仲間は信じろ」
先日のTVドラマ『BOSS』での女BOSSの言葉
アタシ、これは本当にそうだ、と思う
もっと卑近な例に替えて言えば
「世間は信じなくて良い。だけど最後家族は信じろ」と・・・

トンマッコルの住民は”組織”や”世間”ではなく、みんながお腹いっぱい食べるための”仲間””家族”なのだ
だから、その”仲間”に迎え入れられたものは皆、幸せに人生を楽しむことができる

人間ひとりひとりはとても善人なのに
組織で動くとどこか”狂って”しまう
「何も知らない」ままに、組織のイデオロギーを信じ込まされ、義憤に駆られて不道徳を不道徳と思わなくなってしまう
それは生きとし生けるものの中で唯一思想や哲学を持つ”人間”のみに試された不幸
教育や宗教、組織やイデオロギー、政治や報道って怖い・・・・と思う

神の言葉を「敵を潰せ」「自らの命を捧げよ」と読む人間の思想は怖いと思う

己を生かし、他者を生かす
そういう本来持っている共存の本能を
思い出して生きたい
辛い記憶に心閉ざすのでなく、辛い記憶を抱える時こそ
心ひらき、本能を呼び覚ましたい・・・と思う

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『消されたヘッドライン』

一人の女性の死は巨悪に繋がっていた・・・・・・?

すべてがひとつに収束する・・・というそのすべてが総花的で
深く掘り下げられてないのがB級
テーマ設定の着眼点は良いけれど、とてもオスカー狙えるような作品ではないでしょう・・・・

ベン・アフレックとラッセル・クロウが大学のルームメイトってそれcoldsweats02・・・・・かぁ~~なり無理な設定じゃん???

報道と経営のせめぎ合いや報道の正義なんかを描いたのでいえば『クライマーズ・ハイ』の方がよっぽど骨太

まぁ、軍事産業の民営化の恐ろしさっていう設定は確かにあってもおかしくはなさそうなアメリカの”巨大な闇”なんだろうけど
その闇を描き切れてないよ
なんとも”チンケ”な闇にしか見えなかったのはアタシ達夫婦だけでしょうか???


ただ、個人的には
”真実”を追うことで”感情””気持ち”ってなしにできるものなのか?
ひとの”気持ち”も”真実”に包含すべきものじゃないのか・・・とか
ちょっと最近ぶち当たってることにも関連付けて、ちょっと考えさせられた

「君は女性じゃない、記者だ」と認められたレイチェル・マクアダムスはかっこ良かったわ♪
あと、キャリアウーマンの”クイーン・エリザベス”もねwink

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『天使と悪魔』

前作『ダ・ヴィンチ・コード』もそうだったけれど
1回では難解
終わった後、一緒に観たツレアイと、何度も「あれはどういうこと?」と復習してしまった

宗教と科学の対立
これは、もう何世紀にも亘る人類の課題
宗教を否定している人間は、極端になると”稲妻の威力に畏怖を感じなく”なるし
”稲妻の原理を理論付けられない”人間であっても、現代社会に於いては科学の恩恵は蒙っている
現代社会に生きる我々は、科学の恩恵に感謝しつつも
しかしどこかで人智の及ばぬ”まだ得ていないギフト”に敬意を払わねば傲慢になるばかり・・・・・

神とは何か
人間は不完全である
だからこそ、宗教もまた・・・・

テーマはすごく良かった
ストーリー展開は、ラングドン博士のオタク的博識に頼り切り
「次はどっち?」「次はどこ?」とただただついてゆくだけ
2時間半にまとめようと思えば致し方なし
真犯人の意図が最後まで釈然としないのも、2時間半に端折ってしまっている恨みか・・・
画像としては、『ローマの休日』ではないけれど、
ローマが舞台、というだけで”絵になる”
かつて3度訪れたことのあるローマだけれど、またもう一度訪れたくなった

これは、観た後に原作読むべし!の作品
原作が愉しみです

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『グラン・トリノ』

イーストウッドの映画だ、という予備知識だけで
あまり期待せずに観たんだけど
これは、すごい!!!
『チェンジリング』よりも、魂揺さぶられたかもしれない

これまで自分と社会とを繋いでいてくれた(かに見えるが、ジツハそうでもない。彼は彼なりのやり方でちゃんと社会と繋がっている・・・)最愛の妻に先立たれ、嫁には勿論のこと血を分けた二人の息子たちからも孫たちからも、その”偏狭さ””頑迷さ”故にウザがられている老人と隣人たちが心を通わせてゆく

頭は悪くないのに、自分の進むべき道に迷っている青年や、道を踏み外してしまった移民やブラックの青年たち
ミーハーで公徳心や敬虔な気持ちを喪ってしまっている孫たちや、金勘定損得づくで親に向き合おうとする息子たちに苦々しい思いを禁じえない主人公イーストウッド
それは、まさに”誰にも門戸を開く自由の大国”現代アメリカの病理であるけれど
そこに私は、フラフラと進むべき道に迷っている我が娘や年老いるに連れ”不易流行”を守ろうと頑迷になってゆく両親を思う


身内ゆえに、”思い通りにしよう”としてすれ違ってゆく感情
他人だからこそ、”思い通りにならないもの”という諦念から、辛抱強さという自己防衛をもって接することができる
そういうものかもしれない。。。。

スーとタオ姉弟
そして、若き神父さんが、とても素敵だった
タオ役の俳優さん、良かったよww

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『GOEMON』

http://www.goemonmovie.com/flash.html

先日『ジェネラル・ルージュの凱旋』観に行った時に、娘達と3人でそれぞれに応募していた試写会
おネエの名前で当たった!!!(試写会は今年入って4回目)
で、子ども達が
「○ちゃん(チビ)とアタシとで行く!」と言っているので
思わず「え~~~?」
すると「お母さん、これ、お金払ってでも観たかったん?」
「いやぁ、そういうわけでもないけど・・・でも、大沢たかお出てるしなぁ・・・」と言っていると
「じゃ、○ちゃんとおかーさんとで行っといで!私『レッドクリフ』も観たいし、、、」とおネエが”見に行く権”を譲渡してくれた
なんと、オコチャマな母sweat01に、オットナ~な娘shine

で、「ブログでレビューのお願い」をされましたので・・・1144828202_34

アタシはアニメの実写っていうのに興味が持てなくて、『CASSHERN』は観てないんだけど
のっけから
あ~~~~~、これが”映像クリエーター”KIRIYAワールドかぁ・・・・・・と
遊郭でのシーンなんて特に『さくらん』を思い出させる極彩色でポップな書割のような世界

そして、CG駆使しまくっての、スピード感で魅せるアクションシーン
アクション映画の好きなアタシとしては、人間の肉体表現であるアクションがああいう形でデフォルメされることにはちぃとばかし違和感があるが・・・・

しっかし・・・・
キャスティングがものっそ豪華!!!もう、とにかく豪華!!
要ん出てくる、玉鉄出てくる、佐藤健クン出てくる、お目当ての大沢たかおのカッコいいコト!!
いやぁ、もう、彼はもうね、なにやらせたってカッコ良い!!!んだけどね。。。。
ポップな時代劇でもまた新境地開きましたか!!っていう感じ
脇を固める・・っていうか、大御所も、奥田瑛二さん、伊武さん、橋之助さん、平幹二郎さん、寺島さん、そして小日向さんや蛯子さん
もちろんね、主役のGOEMON江口君は忘れちゃいけない・・・ンダケドね
もうもう、役者揃いすぎ!!
その豪華さで、ストーリーの破天荒さは薄まっちゃうんだけどね(多分それが狙い!??)

昨日の『レッドクリフ』に引き続き、戦闘シーン満載な映画観たわけだけど、こういうCGでは悲惨さというか陰惨さが伝わらない、乾いた感覚で、あ~~こりゃ、ゲームの世界の戦闘シーンにどっぷり浸かっていたら”血の流れる痛み”なんてわかんないよなぁ・・・と

戦争映画、戦闘映画って、たくさんたくさん作られるけど
人はそこから一体何を学んでいるのだろう???
人と人とが血を流すことに終止符を打とうとするには、結局は自分の血を流すしかないのか??
そして、民衆はその人を英雄視することで、”人が血を流す”コトを肯定し続けるのか・・・・・

「強くなれ」の強さとは力=POWERなのか
パンドラの箱に最後に残ったものとは何なのか???

ストーリーはさておき、テーマは良かったと思う
オトコマエもいっぱい見られるし、オススメです!!(DVD欲しいかも。。。。)

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『レッドクリフ PartⅡ~未来への最終決戦~』

前編も観に行ったのに、先日のTVでのロードショーもしっっかり観て「PartⅡ観に行かなな」と張り切っていた娘達と・・・・1143870339_215

『三国志』読んでて、知っている、とはいえ 1143870339_92
やはり数々の”奇策”にはワクワクする。。。。。。
そして、壮大なスケール、場面にマッチした音響の効果
良くできてる!!!!って思う

だけど・・・・
後半のほとんどを占める戦闘シーンで、どうしてもアタシの気持ちは
”勝ち・負け””優勢・劣勢”ではなく
死屍累々、傷つき倒れる者に向かってしまう

いくさ終わったときの周瑜の言葉に深く共感

いくさには、どちらに仁があり、どちらに義がないということは、ない
どちらにも、それなりに仁があり、義があり
守るべきもののために、刃を取る
しかし・・・・・・

『親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや

かたみに人の血を流し
獣の道で死ねよとは
死ぬるを人のほまれとは
おほみこころのふかければ
もとよりいかで思されむ』

軍記モノを見聞する時に、いつもアタシの脳裏に甦るのはこのフレーズ

ひとは何故、たたかうのだろう?
何故、血を流し合うことを
二千年の昔から、現代まで
止むことなく続けるのだろう??

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湊 かなえ『告白』

告白

著者:湊 かなえ

告白

買ったきっかけ:
おネエが書店で立ち読みして、惹き込まれてしまい、どうしても先が読みたいと言ったので

感想:
学校で起こった死亡事故
その真相は?
その事故が引き起こしたその後の展開は?


ものすご〜〜〜〜くよくできてる
学校、生育環境、教師と生徒、子ども達の本音

学校や教育に幻想を抱いている人、教育の実情を直視できない人は
ものすごいショックを受ける・・・・・・???かもしれない

ひとつの事件について、視点を変えて、さまざまな”語り部”が、ひとつひとつ真相を積み上げて、最後には衝撃の結末
とてもうまくできたサスペンスだと思う
これは、読み始めたら止まらない。。。。。。。。
これで夜更かししてしまい、次の朝が辛かったおネエの気持ち、激わかり!!

おすすめポイント:
とにかく構成、ストーリー展開、人物造形
隙がなく、いうことなし
評価の「感動」は、ストーリーの中身に対して、ではなく、この作品の完成度に対するものです
まぁ、読んでみてください!!

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角田 光代『三月の招待状』

三月の招待状

著者:角田光代

三月の招待状

買ったきっかけ:
市の図書館の新刊案内を読んで

感想:
カクタさんの文章らしく、さらさらっと読みやすかったし、どんどんストーリーが展開していくので、一気に読みすすめた

カクタさんのお話、はいつも、ありふれた日常の、ちょっとした感情の動きを”あぁ、ある、ある、これ!!”って感じで、すごく共感できるのだけど
このお話に関しては、へぇ??30も過ぎて(ってか30代って一番いろんなことに充実してて、ある意味人生で一番忙しい時期じゃないかな??と思うので・・・)こんなに”青春時代”に固執してる人ってそうそういるか??
あ〜〜、麻美の言う通り、このヒト達、相当”ヒマ”なんだなぁ・・・・ってちょっと白けたかな

青春時代にちゃんと青春を燃焼謳歌できないで、30代40代になってもいつまでも”青春してたい・・・”なんて思うような
ある意味”気が若い”けれど、ある意味”深みのない”日々の過ごしかたしてる人って、結構多いのかも・・・・ね

おすすめポイント:
学生時代の余韻を引きずったまま
”青春”してる自分から一歩踏み出せず”自分探し”してる(そして、それこそが生きる原動力だ、と思っている)擬似青春期の方にはドキドキ感満載かも

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『築地魚河岸三代目』

http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/uogashi3/introduction/index.php

これ、短期間しか上映しかしてなかった地味~~な映画で、だから機会を逸して見逃しちゃってたんだけど
すごぉ~~く良かった!うん、すごく良い映画。。。

なんせ、役者揃い
脇役まで粒揃い
大沢たかおが上手くてかっこいいのは当然のこと(彼が目当てで観たい、と思った)
田中麗奈ちゃん、めちゃくちゃ可愛いし、心情の表現も上手い!!
そして、ストーリーの中ではもしかしたら大沢たかお演じる旬太郎よりキーマンな伊原剛志
築地のマドンナ、場外で小料理屋を営む千秋役の森口瑤子もなんていうんだろ、抑えたところに情がじわ~~っと染み出てる、見事!!
大御所伊東四朗、柄本明はもう、文句なしに良い味出してるし・・・・
アタシ的にツボだったのは、荒木良々
チョイ役だった波除神社の神主さんも、銚子の生け簀の大将も・・・・・・

そして、ラッララソファレーレドレレーレドレ・・・って耳に残る本多俊之さんのサックスの音色
いやぁ、日本映画、捨てたもんじゃぁない!!!


サラリーマンからみた会社のありがたさと、会社組織に縛られるサラリーマンのやりきれなさ
そして、そこから飛び出した人間と、そこでずっと頑張っている人間
その双方を知っているだけに、佐野史郎のチックにサラリーマンのストレスを想い
昇進を機会に自分の良心に反する汚れ仕事を命ぜられる大沢たかおや、余命いくばくもない奥さんと生きることを選んだ大杉 漣さんの決断にツレアイの想いを重ねて観た

しきたりや伝統に支配され、永年の経験がモノをいう玄人の世界に、脱サラした人間が飛び込み、モノになるには、単なる明るさと根性だけで乗り切れるような生易しいもんじゃない・・・のが現実だろう
だけど、そこには、サラリーマン社会の中では目を瞑らざるを得ないような”筋”や”情”が濃く残っているのだろうな・・・っていうのは、素人のアタシにもわかる!わかる!って感じ
人生いたるところ青山あり

久しぶりに映画観たツレアイも何度か目を潤ませてた
幾度かほろり、そして最後にはじんわり爽快

ベタつかない人情モノ、っていう感じで
下町ベッタベタの『寅さん』シリーズや、ハチャメチャ『ハマちゃん』シリーズは濃すぎてチョと苦手、って言う人でも楽しめる・・・と思う

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『ジェネラル・ルージュの凱旋』

前作『チームバチスタの栄光』もなかなか良かったし、何より今回堺雅人さんが出る、と言うので「絶対見なきゃ!」とおネエが意気込んでいて・・・・(笑

いやぁ~~、阿部ちゃん登場シーンまでは笑わせていただきましたwww
あのすっとぼけたキレ者ぶりは、文字通り”東大出官僚”のもの!!そして、今ントコ、あれをあんなに嫌味なく笑わせられるのも阿部ちゃんを置いて他になし!!

しかし、うじうじぐだぐだしてる竹内結子の背中をどんどん押しながら阿部ちゃんが真相に切り込んでゆくストーリー、そして大事故が発生し、山本太郎君がトリアージを任される終盤まではもう、息を呑む間もなくリズミカルに、小気味よく流れていった

堺雅人はもう、言うことなしですよ、ホント!!!
『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』のときのブッチ切れぶりも良かったし、『アフター・スクール』や『クライマーズ・ハイ』の抑えた演技も、『やさぐれぱんだ』のシニカルな反応も、そしておネエがゾッコンに参ってしまった『篤姫』の将軍様も、どれも、ん~~~~~~~~、と唸らされたんだけど
このジェネラル・ルージュも、堺くんでなきゃあの味は出ない。すごい!!!!
期待を裏切らないよ、堺くん!!!!!

ストーリーは、前作もそうだったけれど”医療”の世界の問題を、うまく見せてるという印象
純粋な”救命”と病院”経営”の問題
そして、『救急病棟24時』や『コードブルー』など『様々なTVドラマやドキュメンタリーでも採り上げられてきた緊急時のトリアージの大切さや苦悩
これって”造り物”じゃない・・・・って、そう思った
こういう話って、表に出てこないだけで、全国の病院で、なくはないんだろうなぁ・・・・・と
病院経営のために無駄な投薬されてたり、逆につまんないことで多忙なお医者様のご厄介になってたり・・・・
だからこそ、医療機関のお世話になる側のアタシは、自分の体調管理をシッカリして、本当に必要な時を見極めてお医者様のお世話になろう!!と改めて思ったのでした

こころあるお医者様に、頑張って欲しいな・・・と

最後のシーン、娘たちからは大ブーイングだったけど
羽田美智子さん、そりゃ、あれくらいのご褒美はなくっちゃ・・・・ね。。。
アタシ的には、堺くん、最後まで”素敵”でした♪

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『ワルキューレ』

少し前にクーデターの”成功”と”失敗”のドキュメンタリー(チェ・ゲバラの2つの映画)を観ていたし、この作戦が失敗に終わるという結果も知っていた・・・のだけれど・・・

歴史に「たら・れば」を語ることは不毛だ・・とは思っていても、”何が”成功と失敗とを分かったのか???と考えてしまう
どんなに緻密に練られた計画も、ちょっとした状況の変化で覆されてしまう
成功するかに思えたことも、一瞬の逡巡が明暗を分けてしまう
それを「神の采配(思し召し)」と呼ぶのだろうか???
最後まで緊張感の続く、スリリングなドキュメンタリー

「ワルキューレ」という言葉の意味と、シュタウフェンベルク大佐がその計画を思いついたエピソードとが、意義深い

「国民が愛する国家」とはなにか?
「国家を愛し、守る指導者」とはどうあるべきか?

「祖国を守るために喪われた命は恥ではない」
純粋に国に殉じて死した者たちの命は尊い
・・・けれど、やはり、それが支持されることをうまく利用して
国家が、指導者が、他者に”死ね”と命ずるためのスローガンに用いられるのは、やはり怖いな・・・と思う

『僕は君のためにこそ死にに』行った若者たちは
純粋に愛するものを想い、そのために命を国家に預けたのだろう・・・・その想いは美しい
だけど、本当に”君のため”を思うのなら、生きて、最後まで守り抜くべきではないのか?
白洲次郎は、強大なコネを濫用して”死にに行く”ことを拒否し、回避した
そんなことは誰もができることではなかった
しかし、彼が生き永らえたからこそ、GHQと対等に渡り合い、それまで永きに渡って国民の心の礎であった天皇の存在がうまく現状のように着地した
だからこそ、誰もが彼のように”生きて愛する祖国のために貢献する”権利を主張できる社会でなければならない・・・と思うのだ

”祖国を愛する”ことと”祖国のために命を賭す”こととはイコールではない
平時だけにあらず、有事であっても・・・・
その両者がイコールである、という思想が定理になってしまうのは本当に怖い・・・と、こういう「愛国モノ」仕立てのドキュメンタリーを観るたびに、”産み、育てる性”を背負っているアタシは思うのだ

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小澤 王春『きれいな肌でいたい! 化粧品をどう選ぶ?』

きれいな肌でいたい!化粧品をどう選ぶ?―全成分表示はここをチェック

著者:小沢 王春

きれいな肌でいたい!化粧品をどう選ぶ?―全成分表示はここをチェック

買ったきっかけ:
生協の本の紹介コーナーでみつけて

感想:
普段化粧をしないアタシは、何かの行事なんかで必要に迫られてファンデ塗った日は、肌が”息苦しい〜〜〜”っていうのをまさに”肌で感じ”ていたのだけど
その動物的な感覚に間違いはなかった…ということを改めて実感

美肌は化粧品云々ではなく、食事と睡眠(つまりは内面)から…という母譲りの持論にも、このセンセの主張は合致

保湿、保湿・・・・とアタシ達がありがたがっていたものは、肌本来のバリア機能を破壊して、単に肌を水浸しにしているだけだっただなんて、怖い怖い
だけど、ヒステリックにあれがダメとか、とにかく無添加、自然派は良い、とかいう論調ではなく
「食生活を充実させていくことのほうが、化粧品の数を季節ごとにお金を掛けて増やしていくよりも、肌環境の整備にはずっとメリットがある」というごく当たり前のことの確認や「あまりナーバスになりすぎないこと」「化粧品選びの目的は自分の肌にとって安全かどうか、そして使い続けるメリットがあるかどうかということにある」「自分の身体を医者任せにしないように、自分の肌もメーカー任せにしないことが、これからのあり方ではないか」という提言など、どれも押し付けがましくなくすんなり納得できることばかり

横文字や化学式には苦手感のあるアタシだけど
そこは他でもない自分や娘たちのため
少し、成分について意識して知るようにしよう。。。。っと

おすすめポイント:
押しつけがましくはないので、意識付けには良いと思う

これで化粧品のすべてがわかる、と言うものではなく、楽して結果だけ知りたい、という人には不向きかな

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『ホテル ビーナス』

イ・ジュンギの映画初出演作、というので、それだけを目当てに借りてきたんだけど
どうして!!!
い~~~じゃない、これ!!!!
ストーリーの流れ方もストーリーそのものも、音楽も、画も、どれもアタシのツボにハマった

イ・ジュンギの瑞々しさ、痛いくらいの背伸びは勿論
ソーダ役の子も『パリの恋人』でキム・ジョンウンの後輩役で出てて、悪くないな・・・って思ってた子だったし
ゲイの市村さんもイイ感じ
香川照之さんは『天国の本屋』でもそうだったけど、もうね、あの捨て身の演技がものすごぉ~~く魂を掴むの
そんじょそこらの軟弱な東大出とは(最近ハヤりの高学歴芸人、芸能人とも・・・・)一線を画してるよね
そして、中谷美紀のあの存在感
主演張ってた『嫌われ松子』より、光ってた・・・と思う
そりゃぁ、渡部篤郎サン、単に華やか(ケバい!??・・・あくまで私的な見解、失礼!)なだけの奥さんよりも、惹かれるわ。。。。

そういえば、このDVD
いつも行くレンタルショップで中古品販売にいくつも出てたなぁ
その時は、パッケージの草彅君の長髪が「なんだぁ?これ??」って感じで、パス!!してたんだけど

手に入れたがるのが恋で
喪いたくないのが愛

誰も人様には見せたくない重い背中がある
そういう人ほど、気張って胸を張る
そういう人には背中に羽が生えて、飛べる

とか・・・・
もっともっと素敵な台詞もいっぱいあったし
これは繰り返し見る為に、買っても良いかも!!・・・と久々に思えた作品でした
あ~~、買っときゃヨカッタ・・・・

余談ダケド、最後慎吾ちゃんが自慢の英語を披露してるとこがコミカル~~~に描かれてるのもまたオマケっぽくて◎

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『チェンジリング』

見たがっていた娘達と1000円で観られる日に一緒に行く機会がなかなかなく
PG-12であることを苦しい言い訳に、卒業式に参列したチビには我慢してもらい
今日は休みだったおネエだけ連れて、上映期間最後のレディースデーの今日駆け込み鑑賞

愛息失踪と取り違えの裏にあった事実とは・・・・・
戦慄。。。。


この映画について、汚職まみれのロス市警の実態や市民の対立、などがかなり取り沙汰されていたけれど
ストーリーはそこだけにあらず・・・・
ロス市警の内部調査委員会の諮問会と、殺人事件の裁判とがパラレルに描かれるところが圧巻

正義を信じ追究する牧師や、無償で協力してくれる凄腕弁護士、そして何より、握りつぶされたであろう寸前で自らの良心と使命感に基づいて真相究明に乗り出してくれた正義の刑事がいたこと・・・・そして、それが実話だった、ということ
それが、この重く救いがなく思える映画での何よりの光明だった


予告を観たときから、「これ、誰?・・・(声を聴いて)え??アンジー???」とすごく驚いたのだけれど
この作品のアンジーは、これまでのどの作品とも違う
唯一、最後のシーン「確かなものを掴んだわ」と微笑む晴れやかな笑顔だけが人口に膾炙したアンジーでした

アンジーのファッションといい、クラシックカーといい
往年のアメリカを好きな人にはたまらない映像でしょう

残虐なシーンや、ちょっと眼を背けたくなる(できれば見たくない)シーンもあるけれど
『プリズンブレイク』を一生懸命繰り返し見ているチビなら観られたかも・・・・
でも、まぁ、あまり楽しい映画でもなかったし、今回は見せなくて良かったかも

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三好 徹『チェ・ゲバラ伝』

チェ・ゲバラ伝

著者:三好 徹

チェ・ゲバラ伝

感想:
ナベツネと同期の元新聞記者の著者によるチェ・ゲバラ評伝
随分前に読み始めていたような気がするけれど、途中色んなジャンルに浮気して、チャンポン読みしていたため、やっと読破

映画がこの本を基にしてできたわけでもないのだろうけれど
ゲバラをテーマにした作品はどれも客観的な評伝を基にチェ・ゲバラの人となりを構成したものであるのだろうから
ゲバラに好意を持つものだからこそ、その資料収集にも力が入る、ということを差し引いても
チェ・ゲバラ、という人間が、いかに人格的に魅力のある個人であったか、ということはゆるぎのない事実だろう

『29歳の革命』は一緒に、そして『別れの手紙』は別々に観た妹も言っていたのだけれど
初志貫徹して、貧しい人には正当な生活を、子どもに教育を、病人には適切な施設をという”為政者”としての
基本というべきリベラルな思想(こういう思想を持つものは決して少なくはないけれど)
そして同志を見捨てない人間としての懐の深さ、には
誰しも深い感銘を受けるだろう

死と隣り合わせにいながら、恐れず受け入れられる生死観は、”立場は違うけど、この先老いていく中で見習うべき態度かなぁ、と思った”と妹はいう
この凛とした生死観を、彼を知る人は一様に
「どこまでも澄んだ目」「死線を越えたまなざし」と表現していたけれど
幼い頃から喘息発作と向き合っていたこととも無関係ではないだろう
自分もそうだったからそう思うだけだけど・・・・
喘息発作では死なない
けど、死ぬかと思うくらい辛いし、いっそ死なせてくれ、とも思う
だけど、”自分は人とは違って、喘息持ちだ”ということ、”喘息発作では死なない”こととがっぷりと向き合うには、発作の辛さとたった一人で向き合うこと(その辛さを周囲に垂れ流して、痛みを分かち合ってもらおうとしないこと)、そして、発作のないときには自分の体質に怯えず、言い訳にせずに快活に過ごすこと
そういう日々を繰り返してきたからこその澄み切った強靭さ、凛とした生死観なのだろうな・・・・と思う

”誇りと貪欲”そして”時間に対する感覚の欠如”というラテン・アメリカ気質に組せず、どんな場面、状況に置いても”きわめて真摯で、厳正な規律を保つ態度”だったという、この点一つだけでも、彼は”自らを律する”という、言うは易く行い難きことを体現する稀有な有能の人だった、と思う

ただ、チェ・ゲバラ一人が
「安定した社会的地位や財産・家族ずべてを投げ打って理想社会の実現のためには武装闘争以外にない、と信じた革命身を賭した」「唯一の革命家」のように語られるが
(そして、そのリーダーシップ、カリスマ性を以って、彼が他と一線を画して語られることには異論を差し挟む余地はないが)
ゲバラがキューバ工業相を辞してボリビアに向かった時にキューバでの生命の危険のない生活を投げ打って合流したシエラ・マエストラ以来歴戦の17名のゲリラ戦士がいたこと(彼ら全員が中尉以上の階位を持ち、キューバ政権の中枢にいた)ということを忘れてはならないだろう

おすすめポイント:
註釈や年譜が充実しているし、コンゴでの日々が補筆されている

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田近英一 『凍った地球~スノーボールアースと生命進化の物語』

友人のご主人の著書 http://www.shinchosha.co.jp/book/603625/

友人は
「科学ものだけど、あくまで一般向きなので、寝転がって読める部類の本」と言ってたけど、いやぁ~
アタシには、難解(に思える)な専門用語も多く、ひとつひとつの事項を”理解”するのに、何度も”前述”を探して辿って読んだり、図解のところをめくって照らし合わせたり・・・・
紀行文と評伝といつものごとくチャンポンで読んでたので、一番進みの遅かった一冊です

だけど、本当に丁寧に書いてあるので、読み込んでゆくと、からきし地学の知識(高校理系クラスでも地学は履修しなかった)も人並み以上の興味もないアタシでもちゃんと論旨がわかるようになってるのはありがたい

友人にこの本の紹介メールを頂いた時に、まっさきに頭に浮かんだのが『The Day After Tomorrow』だったのだけど、あの映画は確か地球温暖化現象の後急激に地球の寒冷化が進みNYは氷に閉ざされる・・・・というようなストーリーだったように思うが、その寒冷化の速度を割り出すのに、気候学者が古代(有史以前、古生代とか原生代とかいうレベルだった・・・ように思う)の気候図を基に計算していたような場面を鮮烈に覚えている
へぇ~~~、こんなこと研究してる人もいるねんなぁ~、んで、こんなことから今後の地球環境の変化も割り出せるねんなぁ~なんてあの時漠然と思ったのだけれど、まさに!この一冊は、あの『The Day After Tomorrow』のような事態が過去起こったことがある、という「仮説」と、それを裏づける「根拠」やそれを示す「方法」などが丁寧に説かれ、全世界における地質学、地球気候学の研究史も俯瞰できる


私たちが早晩、孫の代にでも地球環境が激変し、人類の破滅がやってくるように恐れている地球温暖化現象も、悠久の地球(惑星)史から観れば、私たちが今までその存在を知らなかった顔ダニに恐れをなし、ヒステリックにその絶滅を目論んでいるようなもので(喩えがあまりに不適切かも・・・田近センセ、ごめんなさい<m(__)m>)
「万物は流転する」「ほとんどの種はいつか絶滅する運命をたどる」のである以上、この地球上で、人間のみが絶滅を免れる、ということはあり得ない
・・・と、思えば、徒に恐慌をきたすよりは、これまでの研究の成果から学び、これからの研究に学び、地球環境の激変による絶滅の時期を少しでも遅らせる(少なくとも、私たちの関わりうる世代のうちに絶滅する・・・という可能性は低いだろうから)ことに人類自らが貢献できれば良いな・・・と思う

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矢野 直美『おんなひとりの鉄道旅 西日本編』

おんなひとりの鉄道旅 西日本編 (小学館文庫)

著者:矢野 直美

おんなひとりの鉄道旅 西日本編 (小学館文庫)

アタシはジツハ”隠れ鉄子”
車好きなダンナと結婚してからは、国内は二人で出掛けるのも、家族で出掛けるのもrvcar
東京くらいまでは当然のこと、北海道にもカーフェリーで行くくらい、、、、
(ヨーロッパ旅行する時は、EC入出国以外(EC諸国間)は飛行機利用するより鉄道で国境越えするんだけど・・・)

でも、子どもの頃は自家用車のなかった実家では、父の田舎に帰省するにも、家族旅行も、いつも”汽車の旅”
「トンネルでは窓閉めなくちゃダメよ」「トイレのある側の席に座ったら、窓開けない方が良いわよ(窓開けたいんなら、トイレのない側に座る)」「駅に泊まってる時はトイレに行っちゃダメ」
そんな”鉄道旅の鉄則”が三つ子の魂で身に染み付いている
学生時代は青春18切符を使って東京23:45発大垣行きに熱海までくらいの運賃を追加し、早朝6時くらいに大垣駅で乗り換えて帰省してたし、学生時代の北海道旅行は道内周遊券使っての列車の旅だった・・・・
長野の友人と富士五湖を廻りそのまま帰省にくっついてった時も小海線沿線の車窓風景に眼を見張った


この本読んで、またローカル線鈍行での旅に行きたい気持ちがすごぉ~~~く盛り上がってきた
『西日本編』だから、ちょっと足を伸ばせば行ける線も多いし、家族旅行に行った時に観た土佐くろしお鉄道や、子どもの頃家族で行ったのと鉄道の珠洲や蛸島も懐かしい・・・・・
去年長崎行った時に乗った島原鉄道も電車も途中駅の風情もすごく良かったよなぁ。。。
けど、結構廃線になってるのね
鉄道旅、良いんだけどな。。。。

時間優先、スピード優先、ドアtoドアの楽さ優先の風潮ダケド
もっと鉄道利用しなきゃ、なのね・・・

この本には”鉄子”道指南のコラムがあって、これまでなんとなく気恥ずかしくて堂々と写真撮ることにためらいがあったアタシも”よし!今度からは!!”と勇気をもらったわgood

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沢木耕太郎 『深夜特急』6巻

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)

著者:沢木 耕太郎

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)

買ったきっかけ:もう十年以上前に刊行され、実際の旅はそれより更に十年近く前なのに、ちっとも古びた感じのしない旅の記録を手元に置いておきたくて。。。

おすすめポイント:
深夜特急の旅の最後はいかに???・・・が、気になる方へ

感想:
え?
これが「飛光よ、飛光よ」の顛末なの???
なんか、もんのすごい肩透かし食らわされた感じ
まっ、自分で勝手な期待持ってたから・・・に他ならないのだけれど・・・・

イタリア・スペイン・ポルトガルそしてパリ・ロンドン
ヨーロッパは馴染みの深い土地だけに

「暗さにも寒さにも驚かなかった私が、ヨーロッパに入って唯一困ったのは日曜日だった」とか、すごく共感!!!

だけど
「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
「ああいったことくらいでひとつの国をわかったように思うのは危険だよ」
「状況はどんどん変化していくし、データなんかは一年で古びてしまう。それに経験というやつは常に一面的だしね」
「知らなければ知らないでいいんだよね。自分が知らないということを知っているから、必要なら一から調べようとするだろう。でも、中途半端に知っていると、それにとらわれてとんでもない結論を引き出しかねないんだな」
「どんなにその国に永くいても、自分にはよくわからないと思っている人の方が、結局は誤らない」

きっとそうなのだろう
経験は常に一面的
自分の経験しか語らない、経験からしか学ばないところには成長はない
だから、紀行文はどんなものを読んでも新たな発見や驚きがあるし、一度行ったことのあるところを繰り返し訪れるような旅の仕方には、その土地をより深く、多面的に見て得るものが多いのだろう

イギリスだから、まさか中近東のどこかの国のような理不尽なことはしなかっただろうとは思う。だが、たとえイギリスといえども、異国には異国であるというただそれだけで計りしれない恐ろしさがあるものなのだ。私にとっては理不尽なことでも、相手にとっては充分な理由がある場合だってなくはないのだ。

あぁ、これこそが、いつも旅の道連れであるダンナがアタシに「君に決定的に欠けてることだよ!」という思慮深さ、なのだろう
共産圏の東欧では、私は街を歩くだけでもかなり緊張していたと言って、能天気にブラブラ歩くアタシを咎め、イランの遺跡を見てみたい、というアタシに「中近東の国になんか絶対行きたくない」というダンナは、正しく”異国”を解しているのだろう

それでも、旅がしたい、自由な旅が・・・・
だけど、それは、たとえ半日、たとえば隣街である”京都”に行くのすら、あれこれネットであちこちを検索して出掛けるアタシなどには、到底不可能なことだろう
自由になる時間が1日でもあれば
とにかくお財布一つで、行き先決めず駅に行き、お財布の中身を睨みながら、それまで行ったことのないところに出掛ける
それくらいのことが難なくできなければ、”自由な旅人”になどなれはしないのだろうな・・・と、巻末の著者と井上陽水との対談を読んで思った

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沢木耕太郎 『深夜特急』5巻

アタシはどうやら、”視覚”に訴えるものよりも、文字から喚起されるイメージに弱いようだ
旅行先が決まって「どこ行きたいか決めといて」とパンフレットやガイドブックを渡され、パラパラと”見所”の写真を眺めていても”あ~~~~、ここにはどうしても行ってみたい!!”と、強く惹かれることはあまりなく、「まぁ、どこでも良いよ・・・」みたいな乗り気に思われない生返事を返すことになる

画像で見たものは、多分その地に行って、そこに立っても、アタシの眼にも同じように見えるのだろう
だけど、文字で表された街のたたずまい、人の表情、空や海の色が、本当にそんな風にアタシにも語りかけてくれるのか、そういう風に見え、そういう風に感じられるのか・・・・
それを確かめたくなると、その地に立ってみたくなる
だから、アタシは叙情的な紀行文が好きなのだ
そのくせ、自分自身は文字で旅先のことを叙情豊かに表すことはできずにいる・・・・weep

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)

著者:沢木 耕太郎

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)

買ったきっかけ:
4巻まで読んだので

感想:
1,2巻は行ったことのある地であり、
3,4巻はあまりにキョーレツ過ぎて、自分に同じ旅をし、同じ観方ができるのだろうか?という疑問に終始してしまったけれど
この5巻では、これまで幾度か誘われていながらも今ひとつピンと来なかったトルコに、とても行ってみたくなった

アジアとヨーロッパとの境をバスで、あるいは船に乗って、行ったり来たりする・・・・っていうのは、
”境”とか”涯”の好きなアタシにとっては、それだけが目的の旅、をしてみても良いかな・・・・と思わせる誘惑

おすすめポイント:深夜特急のシリーズの中で、アジアとヨーロッパとの違いがくっきりと目に見える!

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沢木耕太郎 『深夜特急』3.4巻

3巻 インド・ネパール
4巻 シルクロード


インドの混沌、ネパールの信仰と自然、シルクロードの砂漠の神秘
多分、アタシはものすごく良いイメージしか持っていない
だから”行ってみたい”そう思う

若ければ、オトコだったら
できただろうか?こんな旅・・・・・

多分、無理!
「アタシはどんな環境の中でも生きていける!」
今の日本でこんなこといくら言っても空々しい

不潔や退廃に不感になってしまう
その分、美しいものや感動にはセンシティヴになれるのかもしれないけれど・・・・

「ヒッピーとは、人から親切を貰って生きていく物乞いなのかもしれない。少なくとも、人の親切そのものが旅の全目的にまでなってしまう」
ん~~~、多分、無理!
親切や施しを貰いっぱなしでいられるほどに、アタシの精神は強靭にはできていない

これまで二人であちこちを気儘なフリー旅行してきた”道連れ”のダンナは、いつの旅の企画担当でもあるけれど、決して”無謀”なスケジューリングをしない
それでも、”想定外”の出来事は毎回起こって、そのたびに「あれは、マズかったよなぁ」と、飲めば悔悟話になる
「きっと、その土地で”生活”してないから、身に着かないんだよなぁ」

その土地その土地に”馴染む”、その土地の”暮しに溶け込む”旅をしているかにみえるヒッピーでさえ、単なる”行きずり”に過ぎないのだ

やはり根無し草の”旅人”は”生活者”を理解することは出来ないし、そこで生きていくことに於いて、”生活者”には敵わない

それを”身を持って知る”コトが出来るだけでも
旅には大きな意味がある

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試写会覚書

試写会今年3回目
「また当たったの~~?」「そんなに当たるって、華音さん、なんかツイてるよ!宝くじ買ったら??」
…ということで、昨日、試写会行く前に難波でグリーンジャンボ、買いましたsign03


『オーストラリア』
まだ封切り前なので、ネタバレせぬように・・・・

『ニューヨークの恋人』『ヴァン・ヘルシング』『プレステージ』
どれも少し時代懸った役柄で、”世界でもっともセクシーな男性”といわれても今イチピンと来なかった(『X-MEN』は観ていないので)ヒュー・ジャックマンだったけれど、この映画では、うん、ちょっとキタ~~~かもlovely
ニコール・キッドマンも、ちょっととんがり過ぎた美貌や『白いカラス』で見せた狂おしいほどの繊細さがちょっと苦手な女優さんだったのだけど、この作品で随分イメージアップしたかも。。。

冒頭からコミカルに飛ばしていく二人が面白かったのだけれど
その冒頭部分を伏線として、どんどん展開していくストーリーに引き込まれてしまった
ロマンス的な面で言うと、鼻っ柱の強い女性を、オトコっぽい男性が、最初は小癪に思いながら、だんだん女性の中のたおやかさ、優美さを見つけ、認めてゆく・・・っていうストーリーがとっても心を震わせたのかな~~coldsweats01

画を観ると、CG使いまくり~っていう場面も満載ダケド
でも、オーストラリアの自然の雄大さを『アース』ばりに追及できてた・・・・のは大袈裟だとしても、結構良い線いってた・・・と思う
アタシはオーストラリアはゴールドコーストにしか行ったことがないから、あぁいう内陸部の大自然はアボリジニたちの佇まいと相俟って、すっごくインパクト強かった

音楽もまた素敵で、「オーバー・ザ・レインボウ」が「オズの魔法使い」の劇中歌だ、ということを初めて知ったのと、このオーバー・ザ・レインボウがオーストラリアの大地にマッチしてたということ、アボリジニ達の祈りの歌、呪いの歌が、魂に響いたこと・・・・etcetc満足!

新大陸、といわれたオーストラリアにもやはり人種差別はあって(アボリジニの同化政策は知っていたはずなのに)映像として目の当たりにすると、かなりショック!

いやぁ~~~、今回もいろんな面で、良い意味で予想を上回ってた作品でしたheart04

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リチャード・イェーツ『家族の終わりに』

家族の終わりに

著者:リチャード イエーツ

家族の終わりに

買ったきっかけ:
今公開中の映画『レボリューショナリー・ロード』の原作
まず、これを読んでから映画観るかどうかを決めよう・・・と思っていた

感想:
原題『REVOLUTIONARY ROAD』
これは舞台であるNY郊外の町への新興住宅地(レヴォルーショナリー・ヒル)の中の幹線道路の名称であるが、人生に於ける岐路(変革への道)の直喩、でもある

アメリカの社会問題のひとつでもある、「家族」の病理
舞台は1955年のNYの郊外コネティカットから始まる
けれどその物語は現代に当て嵌めても全然違和感がない
なぜなら、「夫婦」となること、「家族」を作ること、
すなわち「他人」と共生することはいつの時代も、どんな場所に於いても、洋の東西を問わず
「個人」の「自由」を制限すること、なのだから
一人の人間の中での「個人」と「家庭人」の共存は、永遠の課題である

親の決めた許婚と何の疑問もなく結ばれる
中世から近世までの婚姻とは様相を異にした
多くは恋愛によって、時にはその他のルートを採っても、選択・決断の自由のある近現代の結婚においては
相手への不満や失望はすべて自分に返ってくる
(そういう相手を”選んだ”のは、あるいはそういう人と知っていて結婚生活に”踏み切った”のは自分)
結婚生活は、終焉を迎えるまで、夫婦相互の”不断の努力”が必要絶対条件
破綻を自覚した時、あるいはずっと欺瞞に満ちた結婚生活を送っていたと気づいたとき、如何に考え、如何に生きるか
簡単に「離婚」を選ぶ現代の風潮に対するアンチテーゼの提示か?

翻訳書にありがちな(自分の学習経験からもそうなのだけれど、大胆な意訳をしない限りはどうしても持ってまわったような表現になるのは、英語という言語の持つ表現の特質から・・・なのだろう)アタシの好きになれない文章

普遍的なテーマだけに、ストーリーにそうドラマティックな展開はなく、よって、映画は観ないことに決定
ご主人と一緒に観に行った、という友人も
「夫婦について考える良い機会だったけど、重いし、救いがないし、映画館で2000円近く払って観る映画ではない」とのこと
多分、アタシの感想もそんなところだろう

おすすめポイント:
映画の原作を読んでみたい方に

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アレイダ・マルチ『わが夫チェ・ゲバラ 愛と革命の追憶』

わが夫、チェ・ゲバラ 愛と革命の追憶

著者:アレイダ・マルチ

わが夫、チェ・ゲバラ 愛と革命の追憶

買ったきっかけ:チェ・ゲバラの記録映画を2作続けて観たので、彼についてもう少し知りたかった

感想:これは、ゲバラ伝や革命の歴史の理解のための書、というよりは
一人の女性の、最愛の男性に対する限りない思慕
まさに”愛と革命の追憶”

ゲバラの人間性、
キューバ革命を成し遂げ、コンゴやボリビアにまで遠征した理論派武闘派理想主義的革命家というよりは、ごくごく当たり前に妻子に深い愛情を持つ、家庭人としてのゲバラ
妻や母(母性)に情熱的な愛を持ち続ける、典型的なラテン男としてのゲバラ

評伝では窺い知れなかった彼を知る

写真も豊富で、特に子どもとの写真が
珍しくもあり、興味深い

映画で出てきてた「老ラモン」はもう、ホント、そっくりさん!!
アレイダ役の女優さんも、本人と瓜二つだし・・・・
この書によって、ゲバラやアレイダの写真が広く公表されたので、ソダーバーグとベニチオ・デル・トロはこの度の映画化を煮詰めたのだろうか???

カストロやゲバラに対する評価はさまざまであるけれど、彼らの一番近くにいて、誰よりも彼らの恩恵を受けた女性の著作らしく、彼らがとても魅力的

おすすめポイント:個人的な写真が多く、公的な報道の時とは違った彼の人となりを知ることができる

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『マンマ・ミーア!』

今日はおネエと待ち合わせて映画鑑賞

彼女が随分前から観たがっていた『マンマ・ミーア!』(http://www.mamma-mia-movie.jp/enter.html

最高にハートウォーミングでハッピーな映画shineshine

予告観てるだけで、本当にハッピーな気分になれたから、これは絶対に観たい!!!と思っていた
期待通り・・・というか、期待以上!!

アタシは舞台は見たことがないので、ラストというかストーリーのオチには「はぁ?そういう展開アリですかぁ???」と驚かされたけど、とってつけたような展開も、ミュージカル仕立てだからすんなり受け入れられるww

一番好きだったシーンは、予告でも採られているダンシング・クイーンの合唱・群舞のシーン
女性っていくつになっても輝いてるなぁ~~~~~って、ホント、ハッピーな気分になれる

ソフィの結婚式の身支度を手伝うドナが”この指の間をすり抜けて・・・”と唄うアリアは、ちょいとジワッときた
巣立ちゆく子どもを持つ母親なら、それが男の子であっても女の子であっても、共感できると思う

公開前からあちこちのTV番組にひっぱりだこで絶賛されていたメリル・ストリープの歌とダンスとはパワフルでノリが良くって、ホントああいう風に歳とっていけたらなぁ・・と憧れる
オーバーオール姿もキマってたしねgood
ドナの友達役の女優さんたちもちょと”怖い”ンダケド、でも、やっぱ歌うシーンはキマってた
んでも、これは”外人さん”がやってるからサマになるし、違和感がないのであって(四季のミュージカルでも、ドナやロージー、ターニャの役はそれほど年配でもない方が、かつらやメイクで役作りしているのではないのかしら??)
日本人の女優さんは、ひと年入ったら和服、という”しっとり系”に方向転換するし、また、日本人女性にはそれが似合うから、例えば桃井かおりさんとか萬田久子さん、よくて風吹ジュンさんや夏木マリさんがダンシング・クイーン唄って踊るシーンを想像・・・・・あまりしたくないかも。。。
松坂慶子さんがフラ踊ってるくらいがちょうど微笑ましい・・・って感じですものね

ソフィを演じたアマンダ・セイフライドって、恐竜の赤ちゃんみたいな顔してるんだけど、くるくると動く大きな眼が作り出す表情がとっても良いし、何より声が良い!!!この子はミュージカル向きだと思うheart04

ジェームズ・ボンドが歌ってる・・・っていうのは最初はちょっと、”ん????”な感じだったけど、精一杯ノリよく頑張ってらしたと思う
ただ・・・・・・ぼてっとしたお腹と豊かな胸毛との取り合わせはありゃちょっと”禁じ手”でしょうbearing
引退したとはいえ、ジャームス・ボンドがあの腹見せちゃいけない!!


舞台でのミュージカルは”生”の歌声を聴き、目の前でダンスを観られる、というのはそれはそれで素敵だと思うけれど
舞台ではどんなセットでも表現しつくせないエーゲ海の小島の風景や海、中世からの建物っぽい古いホテルの内装などが存分に楽しめる、そう、Sunshineが感じられる透明感が映画ならでは!!だと思った

今日は学校から映画館に直行でこれを観るために、昨日は根詰めて勉強し、

1069856745_8s_3 1069856745_53s_2 古いABBAのCDも引っ張り出して聴いて気持ちを盛り上げ、テンションMAXup
ニンジンぶら下げてやらなければ走らないのはなんとも情けないけど
でも、泉のほとりに連れて行っても水を飲まない馬よりはましか。。。
ミュージカルや舞台、能・狂言などの伝統芸能、そして美術展などにそこそこ興味を示すから、一緒に楽しめることが多く、一緒にいて楽しいのは確か・・・なんだけど 「君が引っ張りまわすから、コイツはいつまでもふわふわと浮ついてて勉強に身が入らん!!」とダンナからお小言頂くのはアタシ

でも、一緒に”共感”できるときを過ごすのは、もうそんなに長い間ではない・・・・と思うと、劇中のドナのアリアにもついジワッとこみ上げるものがあるし
娘が望むならば、こういう時間を無理してでも作って
慈しんで過ごしたいなぁ・・と思うclover
 

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『K-20 怪人二十面相伝』

やっと観ることができました!!!!!!

いやぁ、年末に一足先に観てた子ども達が”めっちゃええで~~~。あれはもう、DVD買う?って感じやで~~”と言ってたし、公開前から、豪華キャストに”これは絶対に観なきゃ!!!”と心待ちにしていたのでした


ホント、すっごい良かったshine
子どもと一緒に楽しめる最高のエンタテイメント映画shine
そりゃ、『怪人二十面相』が当時の子ども達の最高の少年娯楽小説だったんだから、面白くないはずない・・・・よね


最初は「ゴルァ、武ちゃんになにすんねんangry武ちゃんにその扱いはないやろっ!!」と席を蹴って立ち上がってしまいそうになりながら、どんどん惹き込まれていきました。。。。
いつもクールな仲村トオルさんの、焦ってるお茶目な演技は希少価値アリアリだし、あまり好きでなかった松たか子の芝居がかった演技も、この作品に関してはHit!!!って感じで、好感持てた
”源爺(源治?源次??)”とその別嬪さんの女房がすっごい良いのよlovely

武ちゃんって走ってる姿がサマになるから、武ちゃんの出る映画って走るシーンメッチャ多いんだけど、今回も充分に堪能させてもらえた
アクションはスタントなし???だったらスゴイ!!!

「第二次世界大戦が起こらなかった日本」っていう設定が、すごくリアル
今の日本の平等(格差、とか言ったって、身分・階級があるわけでなく、世界のもっと悲惨な国々、庶民が搾取されてる国に較べたら、ママチャリに子ども乗せて走ってるわっかいママがヴィトンのバッグを前籠に入れてたり、皆さんどん底なんてまだまだ程遠いように見受けられる)は、敗戦によってもたらされたわけだから、戦争がなければ、華族・貴族と食うや食わずの平民という富の不平等は今以上だった、だろうし・・・


日テレさん、TV放映してください、お願いします<m(__)m><m(__)m><m(__)m>

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チェ・ゲバラ 高橋正訳『ゲバラ日記』

図書館で予約する時に、この高橋訳のと、中公文庫の平岡訳とどちらにしようか迷ったのだけど、初版がチェの死後すぐのこの版を選んだ


『チェ 39歳別れの手紙』を観るために『ジャッジ』と並行して読んでいた
「序にかえて」とサブタイトルのついた「ゲバラ小伝」から先に読んだ

まさに、これは「日記」
日々に起こったことに主観的な感想を加える随想でなく、あくまで出来事を”記録”していく、そしてそれを一日も欠かさず積み上げてゆく緻密さ、粘り強さ
”革命”の内実は、ジツハ全然ドラマティックデもドラスティックでもなく、こういう淡々とした事実、忍耐と連帯の結実

先日観た『余命』で、
「死を覚悟した末期の患者は、決まって日記を綴るようになる。私のメモも、日記になっていた」という独白があったけれど
革命家は常に”死”を身近に感じ、覚悟していたのだろうか・・・・・

「やむをえない幾つかの例外を除いては万事うまくいっている」というような記述もあるものの、部隊員への失望や不満が多く散見されるように思うのは、私がその結果を知っているための偏見だろうか
それとも、ゲバラほどの冷静沈着な司令官をして、これだけの不安材料があるくらい、このボリビア戦は苦しいものだったのか・・・・・

次は、妹が買った、という三好徹の『チェ・ゲバラ伝』を貸してもらおう

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中園 健司『ジャッジ~島の裁判官奮闘記~』

Dsc01882 夕飯の一品
牡蠣とベーコンの炒め物

牡蠣といえばこれまで、生牡蠣(これ、大好物です!!でも、家では怖くてナカナカ食べられない信頼できるお店で、レモンをちょっと垂らして新鮮なのをツルっと飲み込む幸せ。。。随分ご無沙汰ですが・・・・)か、カキフライ、子どもの頃は、あまり好きでなかったけれど私の実家では土手鍋が定番だった
買ってきた牡蠣のパッケージにも『牡蠣のベーコン巻き』とあったけれど、牡蠣とベーコンの取り合わせって、ナイスマッチングなんですね
簡単だけど、とっても美味しかったぁ

今日は雨は上がったものの、すごい風
部活が休みだから、友達んちで焼き芋パーティすることになったんだけど、行って良い?というおネエを送り出した後
熱が下がって、山ほど積み上げた漫画にケラケラ笑っているチビと
リビングでまったり読書の一日

ジャッジ―島の裁判官奮闘記 (角川文庫)

著者:中園 健司

ジャッジ―島の裁判官奮闘記 (角川文庫)

買ったきっかけ:
ネッ友さんがNHKで放映されたドラマを絶賛してらして
また、奇しくも、アメリカに住んでいる西島秀俊さんファンの友人も「ジャパンTVで華音ちゃんのご主人と重ねて観てるよ〜」と言ってくれてて
そのドラマを観ていなかったアタシとしては、”う〜〜〜、アタシがその感性を高く評価してる友人二人までもが絶賛してるのに、見逃したぁ〜〜”と思っていたのだけれど、友人のブログ(http://bitter-sweet-mix.cocolog-nifty.com/blog/)でノベライズされていることを知って

感想:
のどかな島の生活の中でも、ひととひととの暮しの中には”事件”も起き、そんな事件ひとつひとつの背景には、いろんな”思い”が交錯する

そんな事件の背景や、三沢の家族とのやりとりなど、ところどころでジワッとくるのは歳のせい??

多分奄美大島であろう「大美島」とちょうど先日見た『余命』の加計路間島の島言葉や島料理、カヌーで巡るマングローブの原生林や、相撲大会などがオーバーラップして、興を添えた


そもそも裁判にかかるような過ちというのは、理知とは真逆の本能や欲望に流された結果起こる。それを理知のみで裁こうとしても、歪みが生まれるだけ。


人を”裁く”ということは、人の”人生”を左右すること
判事という仕事は、常にその重圧を意識して臨んでいるものだと思う
そこに、”理知”だけでなく、理知ではどうしようもない本能や欲望を解することで、原告被告両者に平等なジャッジができる
裁判とはどちらが”正しく”てどちらが”間違っている”かを断じるものではなく、両者にとって、より良い未来を開くためのもの
それを自覚している者が
「パパは、悪いことはなにもしていない。だから誰に何を言われようが、堂々と胸を張っていてほしい。裁判官の子に生まれて損したわ〜なんて思わんといてなぁ」と
「どうしてケンカになったのか、どっちの言い分も良く聞いて、ケンカしないですむようにしてあげたいよな。パパはそういう仕事がしたくて、裁判官になったような気がする。でもそれはとってもむずかしいし、責任の重い仕事なんだ・・・。これからもっともっと勉強せなあかん」と言えるのだと思う

法律は、それ自体はとても無機質なものだから
そこにひとの生活や想いという温かさを加えて
単に”口八丁”で勝ち取る(アタシは”勝訴”とか”敗訴”という言葉が嫌い!!)だけでない、人の機微に通じた法曹が増えることを心から願う
そのための新司法試験であって欲しいし、裁判員制度であって欲しい・・・と思う

・・・・・ケド、、、、、
”先進国”からの付け刃、で、取り敢えず”体裁”を整えようとするこの国の政治家やお役人の采配には、まだまだ不信感は拭えないけど・・・・ね

おすすめポイント:
法曹を目指してる方は、高い志を持っていらっしゃるのだと思うのだけれど
難関司法試験を突破するだけの優秀な頭脳と滑らかな弁舌を、単に裁判に勝つ、ためや人を断罪する、だけのために使う(法をきちんと理解しているとは到底思われない)某府知事のような”肩書き法曹”にならないでいただきたい
時にはこういうソフトな書にも眼を通していただきたいな・・と思います

このほかに、まだチェ・ゲバラ関連の本と映画『レボリューション・ロード』の原作『家族の終わりに』も図書館から借りてきてリビング・テーブルに積み上がってる
読みたい本が手元にある、しあわせ
それを読む時間が十二分にある、しあわせ

しあわせは日常の中にこそ。。。。

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『余命』

試写会(また当たった!wink)に行ってきました
娘たちは「別にいい」というので、松雪泰子好きなの~という友人と

医者だから、症状も経過も末路も、すべてわかっているから・・・・
好きだから、誰よりも自分のことを愛してくれていると知っているから・・・


無知でいる方が楽なことは多い
愛する人、愛してくれる人がいなければ、持たなくて良い悩みや重荷もある


医者を辞めて、自分が好きなカメラを始めた椎名桔平の気遣いとか屈託とかが、ダンナに重なる面もあったし
これまで”幸薄い”役ばかりの印象が強い奥貫薫さんが、配役としても、役者さんとしての演技力でも、とっても良い感じで、
自分の周囲にいてくれる友人たちのことを思い起こさせてくれたり
いろんな意味で、今、自分の立ち位置を考えるのに
アタシには良い映画だったなぁ。。。。
好き好きがあると思うので、誰が観ても感動巨編、とはお奨めできないけれど
でも、試写会場、結構しゃくりあげる声、聞こえてました

アタシ的に”泣ける度”は『感染列島』の方が上、でしたが。。。。

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『フライ・ダディ』(韓国版)

イ・ジュンギがカッコイイのはもう、わかってるから~
というチビと一緒に観た

いやぁ、もう、どこまでカッコイイのか、イ・ジュンギよ!
たまにしか見せない戦闘モードのキレの良さと
黙って本読んでる横顔のクールさ
そして、そして
「マッチョなことが強いことだと思ってるのはマヌケだ」
「雇われない、ところで生きたい」
そう言い切る表情
だけど、等身大の本音をチラリと見せる愛おしさ
ちょっとこれはこれまで観たイ・ジュンギの中でもピカイチだったかも。。。

そして、最初はザ・タッチに見えてたイ・ムンシクが、どんどんスリムになってくんだけどでもやっぱり冴えない
笑った顔が青木さやかのようでどこか憎めない

権力者のぼんくらわがまま息子が親の権威を傘に着て好き放題、なにをやっても金で片を付けようとし、そいつにへいこらするヤツがいて、、、、、っていうのは、どこの国でもおんなじなんだね
あ、このハナシ、金城一紀の小説だから、日本のオハナシか・・・

日本版は岡田君と堤真一ダケド、堤さんにはこのダメ中年ぶり(だからこそ、”ダディ”と呼ばれるときとの対比が際立つ!!!)は出せないだろうから(日本の中年俳優でやるならぬっくみんか阿部サダヲさんくらい??いやぁ、でもやっぱイ・ムンシクには敵わないでしょう)軍配はなんと言っても韓国版だねshine
日本版ではそういう配役あるのかどうか知らないけど、あの、やたらロボットダンスの上手いオトコノコとか、なかなか役者が揃ってた感じ

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『チェ 28歳の革命』

近くのシネコンがレディースデーの昨日
珍しく政治的・思想的な作品と思われる映画に興味を示し
「もう観た?お姉ちゃんなら興味あるかな~と思って・・・」と、少し前にメールくれてた妹が「今日はノー残だから定時で出られるよ」というので朝一番に急遽約束して
うちで夕飯を妹と家族みんなで一緒に摂ってからレイトショーに出掛けた


恐れていた通り、時間が遅かったので
「お姉ちゃん、途中眠そうやったで~」と妹に指摘されるとおり
途中フッと記憶が飛んでるところがあるけれど、、、、

予習不足で、アジテーションや国連での演説に表れる政治的思想はちゃんと理解できたとは言い難いけれど
革命家には
”己のため”に働く人(革命後王政復古したナポレオン然り、倒幕の薩長然り、天安門に君臨する毛沢東一派然り・・・)と、純粋に”民衆と義のため”に革命に駆り立てられる人(坂本龍馬は、どちらかと言えば倒幕後の”為政”には無欲だったので、こちら側だろうか??)の人がいる、と思うけれど
ゲバラは後者の人だなぁ・・・と感じた
自身は裕福な家庭に生まれ育ち、医者の資格を持ち、”搾取される側”でない、満ち足りた境遇にいた人なのに
いや、そうだからこそ
進軍の途中でも、休憩時には書を読み、日記や随想をしたため
そして、兵士たちにも「勉強をしろ」「ノートを出せ」という
無知だからこそ搾取される
その通りだと思う!!
勉強は何のためにするのか?
学歴を”競い””誇る”ためではない
狡賢いヤツに騙くらかされぬよう、己が身を守るために情報を得、自分の頭で考え判断するのだ


「革命に必要なのは愛」
同志への信頼と、弱者を見捨てない行動
たとえ同志であっても民衆への搾取、暴虐を絶対に赦さない姿勢
「祖国か死か」
彼にとってはアルゼンチンのみならず中南米すべてが”祖国”だったのだろう
いや、その後の彼の生き方を見れば、彼の祖国は”人々が等しく生きられる地球号”だったのだろう・・・

ゲリラ戦のシーンは容赦なく、多くの人の死をもってしか勝利をなし得ないのは”革命”の宿亜だと改めて・・・・
アタシは命を代償とする”革命”を歓迎はしないが、それでも民衆が彼を支持した(そして今も支持し続ける)わけがわかるような気がする

数年前、街にベレーを被った彼の肖像のTシャツ着てる若者(?)がやたら目に付くことがあって、この人たち、この人がどういう人かを知ってて意思表示で着てるのかしら?それとも単なるファッション??と思ってたことがあったのですが
『資本主義経済』の親玉たる大国がどん底の危機に瀕している”今”、この映画!!!
監督というか、この映画化を監督に熱心に持ちかけたというベニチオ・デル・トロは慧眼だった、というか、時代が呼んだと言うべきか・・・・

革命を”美化”することは、簡単
単なる暴力行為、反逆行為、と断罪することも、簡単
だけど、その両方ないまぜの気持ちを抱かせるような
淡々としているけれど、だからこそこちらに考える材料、を投げかける作品でした

タイムリーにも、先日初当選し、全国最年少の首長となった松阪市長の山中氏は、経歴といい、政治への傾倒の経緯といい
「革命家でないチェ・ゲバラ」のような人だ。。。


もう少し詳しく、彼のことを知りたい・・・と思った
『39歳』も、勿論観ます!!

余談ダケド、スペインには2回、10日間ほど滞在したことがあるせいか、スペイン語の会話の中身は全然わかんないけれど、その音やリズム感がとても懐かしく耳に響いた
同じく、韓国ドラマで、全然単語や文法なんかわかんなくてとても会話なんて出来ないけれど、韓国語の音や響きが耳慣れているので、もし韓国に行くようなことがあったら、そこでの人々の会話は”まったく異質で不安”なものではなく、どこか懐かしく聞こえるのだろうな・・・

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森 絵都 『アーモンド入りチョコレートのワルツ』

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

著者:森 絵都

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

チビがもらって帰って来た図書館の中学生への読書案内で紹介されていた本
紹介文に惹かれて

全作中学生を主人公にした、シューマン『子どもの情景』、バッハ『ゴルドベルグ変奏曲』、サティ『童話音楽の献立(メニュー)』がテーマの3作

感想:
2作目の『彼女のアリア』が一番好きだったかな
中学生の恋は、大人の恋よりも寛容だ・・・ということを思い出させてくれた

表題作の絹子先生のような大人の女性に憧れる
何よりも自由を愛し希求しながらも、小心者で硬いアタシには絶対に選べなかった生き方・・・・
そして、「大人はいつだってそうなんだ。なんでも好きなように作って、好きなように終わらせるんだ」ということを看破し、その上で「あたしたちが大人になったら、好きなもんを好きなように好きなだけ作って、そんで毎日をきらきらさせてやろうな。そんで、そんで・・・・そんで絶対に終わらせないんだ」と言う君絵が好き
自分の娘は絶対にそんな境遇に置こうとは思わないけれど・・・
どちらかといえば、自分の娘たちは、アタシにはない、どこにも余計な力の入っていない”自然でやわらか”な、奈緒のような女の子に育ってくれたらうれしいな・・・
と思う

それから、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』は記憶に関しての”答え”をくれた

noteワルツは私に教えてくれる
何を忘れて、何をおぼえていればいいのか
何もかもすべてをおぼえているわけにはいかない
楽しかったことをおぼえていなさい、とワルツは言う
大好きだった人たちのことをおぼえていなさい、とワルツはうたうnotes 

おすすめポイント:
シューマンの『子どもの情景の楽譜』を引っ張り出してきた
バッハの『ゴルドベルグ変奏曲』を弾きたくなった
サティの『童話音楽の献立』は浅学にして知らない曲だった
CD出てるんだろうか???
ピアノ曲を聴きたくなる、そして純粋な気持ちを思い出せる素敵な短編集です

チビは森 絵都さんの『カラフル』は読んだことがあって
”ちょっとキモかったから、この人の作品読む気にならんねん”と言っていたけれど、この短編集は奨めておいた

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村井 重俊 『街道をついてゆく』

街道をついてゆく 司馬遼太郎番の6年間

著者:村井 重俊

街道をついてゆく 司馬遼太郎番の6年間

感想:朝日新聞社の購読者用月刊誌の読者レビューをみて図書館にリクエスト
司馬遼太郎というひとが、いかにスゴくて、そして愛すべき偉大な人だったか・・・というのが伝わってくる

『街道をゆく』はジツハ読んだことがナイ(ああいう大シリーズモノは苦手で、最初から腰が引けてしまって手が伸びないヘタレなアタシ・・・・)のだけれど
あの超大作シリーズは、司馬氏の才能と日々の研鑽だけで成ったものではなく、司馬氏が築き上げてこられた暖かい人間関係からなる人脈と、同行者や旅先で出会った人々に対する暖かくも鋭い洞察力、つまりは司馬氏の類まれなる”人間力”によって成ったものなのだな、これは読んでみたい・・・と、思った

司馬氏もすごいが、そうまで思わせる評伝、というか傍仕え録をものした村井氏もすごい!!

おすすめポイント:
司馬作品をあまり読んでない、と言う(アタシのような)方にお奨めしたい
司馬作品を読んでみたくなる、Tryしてみようかな・・という気になること請け合いです

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『恋空』

ロードショーしてる時は、あまりにベタ過ぎ~~とか思ってちょっと引いてたんだけど
TVでやってたのを録画してたのをやっと今日観た

がっきーほど制服の似合う女優さん、ちょっといないんじゃないかなぁ???
春馬くんの金髪も予告では”ちょっと・・・・coldsweats02”って感じだったのだけど、もう、そんなんぜんぜん気になんなくなるheart02

ちょっと高校生の親としては、物分り良すぎんじゃない????
チビは必死で「これ、実話やからなぁ~」って言うけど、こんな話アリ~???っていうのは置いといて
恋物語としてはほんとよくできてる、最高の部類に入るんじゃないかなぁ・・・・
うちの娘たちはみょーに”現実的”なところが気になるんだけど、アタシも美嘉の両親ほど物分り良くはないと思うけれど、高校生の今だからこそ、心に残る良い恋を育んで欲しいなぁ・・・と思うheart04

ヒロもゆうも、いい人
(ゆうは、ほんとにほんとに”いい人”こういう人も、人生の何処かできっとめぐり会ってるはず・・・アタシニハイマス、今デモ忘レラレナイ、本当ニイイヒト・・・)
こんな良い人に囲まれて、美嘉良いよねぇ・・・って思うけど
そう羨むことでも、珍しいことでもないかも
そう・・・・
きっと、アタシ達は殆どの人が、良心の人たちに囲まれてる
それを好意的に受け止め、信じることができる美嘉だから
いろんなこと、ひとのせいにしないで、自分で抱えることができる美嘉だから
すべてが美しい物語になる

人生は、見方一つで、悲劇が感動モノにもなれば
アタリマエの陳腐なものを悲劇に仕立て上げることだって簡単

人をこころから愛して、信じる
そんなピュアな気持ちを思い出させてくれる
食わず嫌いだったけど、観て良かったwww

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小倉 千加子 『男よりテレビ、女よりテレビ』

買ったきっかけ:
朝日新聞の毎月もらえる冊子(集金の時にくれるやつ)での新刊案内で

感想:
社会学や心理学の学術書として読むにはあまりにも浅いし
エンタテイメントとして読むには辛すぎる
結構高名な方なのに、、、、、意外。。。

おすすめポイント:
テレビ番組やドラマを通して、時代をさぁ〜〜っと俯瞰してみたい人にはオススメ
ドラマやテレビ番組に精通している人ほど楽しめる

男よりテレビ、女よりテレビ

著者:小倉 千加子

男よりテレビ、女よりテレビ

ん~~~~、わっかりにくい・・・・・・
初出が週刊誌の連載だった、というから限られた紙面で言いたいコトを無理無理ねじ込んでいるから、なのだとは思うのだけれど
そして、週刊誌でリアルに読むならば、その時々のドラマや事象の内容にもすんなりとついていけるのだろうけれど
これはちょっと単行本にするには無理のある原稿だったんじゃないか???
知ってる人にはまぁわかる、けど、採り上げられている番組や事柄を知らない人間にはあまりにも不親切な、木で鼻括るような文章

小倉センセが、どういう思想をお持ちで、どういう志向でいらっしゃるのか、周知の人には、阿吽でいわんとするところがわかる、のだろうか?
センセが非常勤講師をなさっているガッコの学生さん達は普段からこんなに話題が満載な上に自在にとっ散らかる支離滅裂な講義を理解し、好成績を修めていらっしゃるのだろうか???
ん~~、さすがSacred Heart Schools!!!

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そとの空気

3日ぶりに外出


お正月の高校の同窓会に出たょ~、今回会えなかったけどどこかで食事でもしたいね~とmailtoくれた友人と
梅田ランチ(http://r.gnavi.co.jp/k015467/

お天気も良く、窓から見えるHEPの大観覧車が見事~~ 1050552943_15 1050552943_114s
女2人だったけどカップルシートに案内してもらい
夜景もロマンティックだろうね~~と言いながら
お肉が柔らか~~~いシチューをいただきました

常勤は当直あるからやらないの・・・と言いつつも
いくつもの病院を掛け持ちし
同窓会当日も帰宅途中に呼び出され、初仕事に帝王切開やって
帰宅したの2時だった・・・というバリバリ産科医の彼女は
学生時代の頃と変わらず、大らかで豪胆
二人のお坊ちゃまたちも、地元の小学校で子どもが喧嘩して・・・って言うか、相手の親にネチネチ絡まれたからさぁ・・・・と二人のお坊ちゃんをインタナショナルスクールに入れてんダァ~と笑っている
人生に於いて、一個の人間にとって拘るべきでない
つまんないことには関わらない
判断力と強い決断力とを求められる臨床医ならではの素敵な生き方
こういうおかーちゃんに育てられると、お坊ちゃんも器の大きい子に育つのだろうな・・・・と


美味しい食事と穏やかで楽しい彼女とのひとときの後は、妹と待ち合わせて、試写会へ
その前に、母の誕生日祝(にかこつけた)温泉旅行の打ち合わせ
楽しい計画はいくつあっても嫌じゃないし、いくら先のことでも力が入る

Dsc01857 今日の試写会は『感染列島』
これから公開される映画だから、多くは語れないけれど
この1年くらいに観た映画の中で、これほど泣けた映画はなかったと思う
爆笑問題田中さ~~~~ん、良いよ、良いよ、ほ~~~んと、良かったです!!!!
『アイム・レジェンド』は感染症で人がいなくなった都会の話だったけれど、これは感染症でパニックに陥る都会の話
未知のウィルス感染って、あってもおかしくない話だけにものすごい臨場感だし、ごぉ~~~~~っと感情移入
パニックの時の人間のエゴ、自己保身
そんな中での献身のいかに気高いものか



すべてを知らずして(たとえ知っていても、自分の知り得た一面だけで)人を責めるまい
自分の弱さを言い訳すまい
たとえ明日世界は滅ぶとも、弱々しいリンゴの苗を植えられる
そんな人間でありたい



先日『コード・ブルー』を観ていた時には、アタシは感情に左右されることを潔しとしない冷血漢だから、トリアージは得意だろう・・・と思っていたけれど
どんな医師にもトリアージは辛い
でも、眞に人の命を尊び、優しい人こそ、最後まで自分を強く保ち、毅然とした判断を下せる

本当に優しい人間は
どんな局面でも
最後まで”強い”のだ

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『初雪の恋~ヴァージンスノウ~』

『女帝 エンペラー』『王妃の紋章』と、ここしばらく、ドロドロした中国映画を観続けてたせいか
無性にこういう透明感のあるのを観たくなって・・・・・

『王の男』で眼を奪われたイ・ジュンギが出てる、というので借りてきたのだけれど
あの篤姫の威厳を演じきった葵ちゃんが、まぁ、なんてピュアで美しいの・・・・・
ばっちりメイクなんかしなくても、その凛としたたたずまいが可憐な存在感を放っている
若い、それだけで美しい
純粋、それだけでみずみずしい

中年の不倫モノにもよく使われる京都デート(えぇ、南禅寺の水道橋もありましたよ~~)が、
こんなピュアな若者たちだと、こんなに透明感があって美しいのだ・・・・と

誰のせいでもない
自分にはどうしようもないことで
こころ行き違うこと
親の庇護下にいる子どもだから
抗えないこと
パターンとしては、まんま韓流なんだけど
そのベタ度が気にならないくらい
素敵でした

塩谷君、森田彩華ちゃんも、出番は多くないけど
すっごく良いwww
高校生くらいの恋が、一番素敵よね。。。。

そう、アタシ達は、もう、こういう恋を
こんな素敵な映画で瞳ウルウル思い出すくらいでちょうど、良い・・・・・

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『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

知らずに借りてきて観始めたのだけれど
ちょっと観てると、あれあれ?この画の色、コマ送りの感じ、音楽の使い方・・・・
アメリカ人ってこんな映画撮るっけ??
もしや??と思って最後まで観て
エンドロールでやっぱし!!!

ふぅん、カーウァイがハリウッド俳優使って撮るとこうなるのか
ま、ロードムービーはアメリカが良いわよね
『恋する惑星』では香港のハイウェイでもそれっぽく撮ってたし『2046』も列車でのロード(レイルウェイ)ムービーぽいストーリーだったけど・・・・

自分を束縛していた夫から逃れたくて、でも、死によって絆が切れたとき、その喪失感に打ちのめされる妻を演じるレイチェル・ワイズや、父親に確執を持ち続ける女ギャンブラーを演じるナタリー・ポートマンが主役のノラ・ジョーンズを喰ってしまうほどの存在感!!


人とはぐれたときには、そこを動かずに待つ
確かに、それはひとつ
だけど、両方がそう思って動かなかったら?
あるいは、ジェレミーのママのように、探している方が迷子になっちゃったら?
うまく出会えたら、それはきっと「縁」

”映画史に残るキスシーン”それほどか???って感じだったけど
ま、画は美しかったし、ハッピーエンドだったので、良かったかな

同じ俳優陣を使っても、
マッチョに”行動する”コトが強さだ、オトコだという”アメリカ人”監督には撮れなかったであろう、優しい作品

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後藤 竜二『乱世山城国伝』

おネエが中2の時のオープンスクールの授業が「応仁の乱」で、その時に先生が話題に上げられたのがこの「山城国一揆」だった
応仁の乱は知っていても、中学で山城国一揆まで掘り下げて採り上げることはそうないのではないか?とその先生の熱心さと、そして高校の時に日本史を選択しなかったアタシにもよくわかるお話に感服した

その授業が強く印象に残っていたので、図書館でこの本を見つけたとき、迷いなく手にとった

狛、椿井、綴喜、相楽、久世、古市、十市、筒井、宇治田原
今も残る地名や地名として残る地方豪族

応仁の乱やそもそも室町時代そのものが、あまり採り上げられることのない題材ではあるけれど
地理がわかっていること、また、応仁の乱前後の政変については少しではあるけれど知識もあったので、とても面白く読めた

「万民迷惑」「攻めず、耕す」
これがいつの世も、戦を解決策としない万民(戦を解決策にしたいのは、戦に行かない上層部と戦で儲ける商人たちのみ!)の合言葉、なのではないだろうか???

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『女帝(エンペラー)』

最近観ないな~~~~、と思っていたチャン・ツィーの圧倒的な存在感
とにかく画が”美しい”

でも、なんだか古代中国っていうよりは、内装にせよ、調度品にせよ、中世ヨーロッパっぽいし、
仮面劇で始まり、最後まで報われないストーリーが、まるでギリシャ悲劇・・・・と思いながら観ていたんだけど
特典映像の劇場予告を観てると、『ハムレット』に構想を得た、とあり、納得!!

原作は文字化されているのかしら?
何よりもそれを知って『ハムレット』をもう一度読み直したくなった

ワイヤーアクションをふんだんに盛り込んだアクションシーンは『グリーン・ディスティニー』を、そして、チャン・ツィーとダニエル・ウーとの演武シーンは『デュエリスト』を思い起こさせる

とにかく、中国映画はスケールの大きさと残忍さは、日本映画の比じゃない

そして、劇中音楽のピアノの旋律がすごく胸に響いてくるな~~と思ってたら、やはり!朗朗(ランラン)でした♪

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北山 眞佐子『川は流れて』

川は流れて

著者:北山 眞佐子

川は流れて

地元の同人誌で作品を発表し続けていらした母の同僚の方の単行本デビュー作品を、母が持っていたので帰省のひととき、手にとった

田舎の旧家の息子が新婚の妻と両親を捨てて出奔
父の出奔後に生まれた一人娘と母・祖母
三代の女性を見守る人たちと重ねてゆく歴史
一人娘の佐和が、母を気遣い、祖母を慕いつつ、山あいのまちで聡明で美しい娘に育ってゆく
母は、娘は夫と、父とどのように向き合うのか
ひとの人生にとって、愛ってなんなのか?赦しってなんなのか?つとめ、ってなんなのか??

感想:
著者プロフィールを拝見すると、特に”ブンガク”や”小説の書き方”についての”学問”を修められた方ではなく、本当にこころのまま、モチーフを大切に温め、”書き続けられた”よう
創作のミューズ、っていうのは学問やだれそれの門下になる、なんてこと関係なく、やっぱり個人のうちに存在するんだなぁ・・・・・

おすすめポイント:
私の良く知る故郷の風景や自然が詳細に描かれ、そして人物造形、ストーリーの構成など、よく練られた上にそれぞれの登場人物の心理描写も丁寧で、よくできた作品だな・・・・と

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近藤 史恵『桜姫』

桜姫 (文芸シリーズ)

著者:近藤 史恵

桜姫 (文芸シリーズ)

梨園の跡取り息子である兄の死後、引き取られた”はず”の妾腹の子である笙子と、三階役者瀬川小菊とがかわるがわるに語り部となり、ストーリーは進む。

兄の死後引き取られたはずの笙子には、兄を殺した”記憶”があり、その悪夢に苦しむ。その笙子の元に、公表されている兄の死後の日付のついた兄との写真を持った女形役者が現れて・・・・

兄の死の謎は?私は兄を殺したのか?兄は誰かに殺されたのか?それとも、私が愛している人は単に私を利用しているだけ??

おすすめポイント:
歌舞伎や梨園に滅茶苦茶詳しい方には物足りないのでしょうが、アタシのようなトウシロには、歌舞伎への興味が今よりもう少し深く掻き立てられた
『伽羅先代萩』教養として”知って”はいるけれど、舞台を観たい・・・と思った

『タルト・タタン』や『ヴァン・ショー』などの短編集を読んだ後には、伏線もきっちりしたよく出来た話に思えたなぁ

ただ、子役の子のエピソードが、本当にそこに必要だったの??という感じ 
アタシには先が気になり、一気に読めた、エンタテイメントとしては面白い1冊でした

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『花』

これ、ロードショーしてたのも知らなかった映画なんだけど
レンタルショップの棚に1本だけあったのを
原作が『GO!』の金城一紀、大沢たかおの出てる作品ということで迷いなく”お持ち帰り”

大沢たかおって、『劇的紀行 深夜特急』で初めて観て惹かれて以来、ずっと彼の作品は気になってるんだけど
『解夏』『Life~天国で君に逢えたら』でも病や死に向き合う”ごく普通の”人間の感情の揺れを
『眉山』『子ぎつねヘレン』では”命”と向き合う医師を
そして『ミッドナイト・イーグル』は、病ではなかったけれど、やはり迫り来る「死」に向き合う人間を見事に演じている

29年分の記憶と命と

ん~~~、29だったらやっぱり苦悩するだろうな。。。。
アタシ、今だったらもう、思い残すことない
これからの命を永らえることよりも
これまでの記憶を抱いて死を待ちたいと思う
でも、これもきっと”自己満足”で
こんなアタシでも、一緒に生きたい…と思ってくれる人が一人でもいる限り
生き続ける、ことが、すごく大事、なんだろうな

病に冒された青年と、30年以上前に別れた妻の遺品を、新婚旅行のときのルートを辿りながら受け取りに行く”仕事一筋”だった弁護士との二人旅のロードムービー

大沢たかおのエピソードよりも弁護士柄本明のストーリーが主軸で、時間軸が交錯するんだけど、混乱はなく、淡々としてて
大きなスペクタクルやジェットコースターのような疾走感や浮揚感のあるストーリー立てではなかったけれど
アタシは、こういう”普通の人”たちの日常に存在している
過去からの物語、とかこころの揺れ、とかを丁寧に追った邦画って、好きだなぁ。。。

柄本明さん、文句なしに良かったし
仲村トオルや樋口可南子さん、椎名桔平さんまでもが”脇役”を味わい深く演じてるし、『それでも僕はやってない』の加瀬くんや
大沢たかおと”一緒に生きていこう”とする恋人が派手なトレンド女優などではなく、西田尚美さんだ…って言うのも良かったょ
牧瀬里穂ちゃん、演技は舞台女優みたいでオーバーワークダケド、でも、昭和30・40年代の女性を演じるにはピッタリ、だったかも。。。


こころから愛する人を見つけたら
絶対にその手を離しちゃいけないんだ
離したらそのときから、その人は一番遠い人になる

村治佳織さんの音楽もこころに沁みる、いいものだったし。。。。
脚本、監督がすご~~くしっかりしてんだろうな。。。
ここ最近のHITです

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『バベル』

この年末は、お客様もあったからちょっと前から少しずつ”なんちゃって大掃除”もやってたし、おうちでゆるりと読書&映画鑑賞三昧は、アタシの一番好きな過ごし方ww

今日は、おネエが遊びに出掛けてしまい、一人おうち時間を持て余してたチビがDVD借りに行きたい、というので借りてきたうちのひとつが、菊池凛子さんを一躍有名人にしたこの『バベル』

いろんな意味で”すごい”作品だ
あまりにゲージュツ的に高すぎ(?)て、ちょっとパンピーのアタシには正直しんどい部分もあった
凛子さんがこれでアカデミー助演女優賞ノミネートされたのは、あの”捨て身”の演技でわからんでもないけど、んでもあそこまでせなあかんかった”意味がわからん”

アメリカ人が回教国で、不慮の事故であっても危害に遭えば「テロだ」と看做される社会
思春期の子どもが女きょうだいを”覗き見”しなければ、自分の欲求を処理できない社会
メキシコ人が国境付近でアメリカ人の子どもを連れていれば「誘拐」「不法出入国」と疑われてしまう社会
聾唖の女子高校生が、自分に”ケイケンがない”のは自分がハンディキャップのせいで「バケモノ」みたいに見られてるからだ・・と思い込んでしまう社会

人と人とは、言葉の通じない中でもこころを通い合わせることはできる
(ブラピ演ずるリチャードからチップを受け取らなかったガイドの青年に象徴される)
けれど、言葉が通じ合っても、自分の利害を優先すると同胞を見捨ててしまう
(リチャードと負傷したスーザン夫妻を置き去りにして去ってゆくアメリカ人ツアー客たちに象徴される)
異国人、異教徒同士が心を通わせあっても、国家レベルとなると煩瑣な取り決めによって、人命の優先順位はあっけないくらい低くなる

ことばとは、こころとは・・・・


ん~~~、難しい
見る人によって百人百様の見方、感想があるだろう
それでいいんだろうな、きっと。。。

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近藤 史恵『ヴァン・ショーをあなたに』

ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)

著者:近藤 史恵

買ったきっかけ:
同じ作者の『タルト・タタンの夢』がとても美味しそうで、先を読みたくなる掌編集だったので

感想:
期待を裏切らない面白さ
フランスに行きたくなったり、ビストロで食事をしたくなったり、『星の王子様』をもう一度読んでみたくなったり・・・
サラっと読めるので、それこそヴァン・ショーならぬナイト・キャップ代わりに

ただ、ワタシ的には『タルト・タタン』の方が、料理に対しての意欲は喚起されました

おすすめポイント:
三舟シェフの”おとこ気”に触れてください!!

良い人ばかり、でないのが『タルト・タタン』とは違うけれど、でも、人ってズルかったり、卑怯だったりするけど、だけど一生懸命なところが”憎めない”なぁ・・・と思えてしまうのは、作者の”優しさ”の味付けのお蔭かな

『タルト・タタンの夢』の続編(??)
どちらが先なのか知らないけれど、とにかくシリーズもの

『タルト・タタン』の方は全編ギャルソンの高築くんが「僕」という一人称で語り手を一手に引き受けているけれど、これはその他の人も語り手になる

『タルト・タタン』は、料理の詳細がとっても魅力的で、作りたくなったり食べたくなったりしたけれど
これは、料理よりもストーリーよりも三舟シェフの人柄や博識に惹かれた

グリュックワイン、アタシは梅田のクリスマス・マーケットで、ダンナもインスブルックのクリスマス・マーケットで初めて飲んだ、って言ってたけど
やっぱりフランスでもヴァン・ショーはマルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)の風物詩、なのね。。。。

旅は良いなぁ
名の通った観光地でなく、まだ行ったことのない国のいろんな地方の料理を食べてみたい
まだまだ日本の中だって、行ったことのない地方や、食べたこと、作ってみたことのない郷土料理ってあるんだから、旅も料理も、奥が深いなぁ。。。。

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『神童』

璃子ちゃんがとにかくすごい存在感
蒼井優ちゃんもそうなんだけど
個性的過ぎて、あ~、こういう子、実際にいたら絶対に学校じゃ、浮いてるよね・・・という、設定がすんなり理解できるキャスティング

日本初の本格クラシック映画にふさわしく、三浦友理枝、清塚信也ら注目のピアニストたちが映画初出演している(ウィーンに留学する相原こずえさん役がそうだったのかしら??あとは、ワオの入試でピアノ科トップ合格したときの演奏ね)らしいし
キムラ緑子、柄本明、吉田日出子と、地味だけどすごい味のある大人の俳優さんも揃ってて、良い映画にならないはずはない・・・ンダケド
演奏云々よりもストーリーを追ってしまうアタシにとっては、
なんだか捉えどころがない・・・って言うか、これ!と響いてくるものがない・・・っていうか。。。。
いろんなテーマが拡散しちゃってる感じがとっても残念sad

アタシ的には、最後にうたの”出奔”にどこまでも付き合ってあげてた池山君がいじらしくて可愛くて、彼が報われないのが一番フラストレーションでした

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☆Jazzy X'mas Night☆彡

半年くらい前からSAXを始めた友人が
生演奏を聴かせてくれるレストラン(http://www.anjou.co.jp/shop/artigiano/)の、今夜のプログラムがSAXだから
付き合ってwwというので、”喜んで!!!”

Dsc01808 席について友人と談笑してたら
「華音親分」と
あ~~~、驚いた、職場で、去年チームを組んで仕事をした親分が、
「向こうに○○親分(アタシは3年前にチームを組んだ同僚)も来てますねん。今日の演奏者、元子分なんで・・・・」
そして、うちの職場の元子分でもあったその親分の学生時代の吹奏楽部の後輩でもある、とのこと
へぇ~~~~目
その「元子分」のことを、○○親分は直接はご存知ないらしいけれど、○○親分もサックスを嗜まれるので・・・・
奇遇~~~~
ひととひととの縁って、どこで繋がってるか、わかんない。。。

ちなみに、今日のこのディナーは友人に誘われたのだけれど
ジツハここの生演奏を仕切ってらっしゃるのは
アタシが毎年出させていただく発表会を、うちのピアノの先生と組んで開催されている先生で、今年の中学の文化鑑賞会でもお世話になった方
・・・と、言うわけで、その方も、写真を撮りにみえてたりして
ひゃぁ~~~~~、狭い世間・・・・・



照明が落とされたムーディーな空間で
JazzyなSaxのメロディを楽しむ、「大人~」な夜
一足お先にクリスマスクリスマスを楽しませていただきました

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田村 理『国家は僕らをまもらない』

ダンナと一緒に図書館に行って、珍しくダンナが立ち止まっている書架に並んで(普段はダンナが見てる書架になんて近寄らないのだけれど)物色した時に見つけた一冊

フレンチをこよなく愛し、山田詠美や漫画も読んでて、サザンもミック・ジャガーもゆずも聴いてる
六大学(明大)出の医者の息子のぼんぼん

このひと、とっても柔軟な人だ
学者にしとくにはもったいない・・・・けど
憲法学者だからこそ、こういう人が必要なんだろうな・・・・
「理論武装」だけのひとが人に受け入れられない、経験則だけのひとも説得力を持たない・・・っていうのが
こういうところに現れる・・・・のだと思う

『正義の味方スッパマン』を見て「あっ、これオレだ」と思える感性
僕にとってどれほど正しく、美しいことでも、人にとってはそうでないかもしれない。
きっと、人の数だけ正義がある。だから、自分の正義を主張することは大事だが、それを認めない人を排除しないように努力しよう。
「僕の正義」を認めない人に「言葉のダイナマイト」を投げつけてしまいたくなる。気をつけても、気をつけても・・・・・。


こう「自覚」している人の語る「憲法」だから、信頼しても良いかな・・・って思える


数年前に法科大学院大学に入学したてのダンナが、何度も話して聞かせてくれたことだから、アタシにとっては初めてのことでも、耳慣れないことでもなかったけれど、彼からの受け売りの素地があったから余計に理解は容易だった、とはいえ、この方の語り口、切り込み方は、本当にわかりやすく、そして納得できる
ま、学者さんだから、その”個人特有”の解釈があるのは否めないけれど、アタシのようなパンピー向けには、非常にわかりやすく、違和感なく「眼からウロコ」を落としてくれる

国民主権と民主主義が立憲主義の対立物となった歴史

ホントの「自己責任」でもって
眞の「個人主義」でもって
自分も他者も大切にできる
立憲主権者に、なれるといいな。。。。。
なりたいな。。。。

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小林 紀晴『父の感触』

買ったきっかけ:
久しぶりに小林紀晴を読んでみたい・・・と思ったから

感想:
キセイさんの感性
やっぱり良いです
NYでの9.11体験と、父の死と・・・・
キセイさんの中に起こったふたつのことが
リンクしてるようで、パラレルなようで・・・・

おすすめポイント:
感性は、アジアを旅行して出会った人、人にカメラを向け、話を聞いてるキセイさんのまんま
だけど、キセイさんは、確かに年齢を重ねている
それが感じられて、良いです
これと一緒に『SUWA』もお奨めします

父の感触

著者:小林 紀晴

父の感触

『DAYS ASIA』や『ASIAN JAPANESE』でうんとインパクト与えられた紀晴さん

アタシの中でコバヤシキセイはずっと『DAYS ASIA』のコバヤシキセイで
この作品もあの頃のまんまの文体

現在と過去、日本とNY、時間と空間とが自在に交錯して
紀行文には良いけれど、自伝・回顧録にはやや不向きで
読むのは疲れるけど
これが非文学分野の”ゲイジュツカ”の文章、なんだろう

文章と感性は、あの頃のまんま・・・・だったんだけど
”あの”コバヤシキセイが、妻を娶り、子を成し、親を見送ってた・・・・・
そして父の”看取り”と並行して彼の中に9.11が刻み込まれている

NYにいて9.11を実際に生きた日本人、としての感覚がなんかすご~~くよくわかる

増えていくものより、消えてゆくものたちのほうが明らかに多い・・・キセイさんもそういう年代になられたのね。。。。。

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矢部 武『アメリカのベジタリアンはなぜ太っているのか?』

第1章 ベジタリアンなのに なぜ太っているのか
     ~簡単な解決策を求めたがる人たち~
第2章 クリスチャンの国に なぜ離婚が多いのか
     ~自由と権利ばかりを主張する人たち~
第3章 男女平等なのに なぜ女性大統領がいないのか
     ~本音と建前を使い分ける人々~
第4章 能力主義なのに なぜ美容整形に殺到するのか
     ~見た目がいちばんの能力と考える人々~
第5章 民主主義の国が なぜ戦争マニアなのか
     ~大義名分で押し切ろうとする人々~
第6章 世界一豊かな国が なぜ超格差社会なのか
     ~金品のみが豊かさのバロメーターだと考える人々~
第7章 やはり理解できないアメリカ人の心理
     ~前向きだが自己中心的で傲慢な人たち~

各章のタイトルとサブタイトル見ただけで、書かれてる内容のだいたいのことは予測がつく・・・し、実際その通り
先日読んだ中国のことは「そうかもしれん・・・とは思ってたけど、そこまでかぁ?」とかいう感じだったけれど、このアメリカ人についての考察は(さすがオープンな国、というべきか)ニュースで見聞きした印象そのまんま
別にアメリカで取材しなくたってこんくらいのことは、日本に居ながらにして書けるかも・・・・
そして、このアメリカの病理、みたいなのは間違いなく日本にもじわじわと浸透してる・・・・怖ぇえ~~げっそり

また、片やオープンな資本主義、片や共産主義の隠蔽主義と、経済基盤は違っても超格差社会であることや上層部の搾取は、まったく同じ様相を呈していることは、人間の本質を証明してるみたいで、これまた怖い・・・・ふらふら
格差社会(つまりは弱者切り捨て社会)は、わが国だってもはや対岸の火事ではないのだし・・・・

ブッシュがすべてのアメリカ人を体現しているわけでは勿論ない、とは思うけれど
だけど、中国のように情報規制されているわけではないのに、ああいう人を2度までも大統領に選んでしまう(か~~なりダークな選挙結果をも黙って受け入れて・・・)アメリカ国民とはつまり、そういう国民だ・・ということで
三つ子の魂百まで、とはよく言ったもので、教育の力って、空恐ろしい・・・・・

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谷崎 光『北京大学てなもんや留学記』

留学生に日本語を教えていらっしゃる大学の先輩がブログで紹介されていたので図書館にリクエスト

Dsc01773 中国のことを『人権のない国』『恐ろしい格差国家』というのをきいては、「ちょっと話が大袈裟なんぢゃないのぉ~~??」と思っていた”お人よしな日本人”であるアタシだったけれど、いやぁ、やはりちょっと観光や出張に行った、くらいでなく、真っ只中で”暮らし”てるひとの話は説得力あるわぁ。。。。。

物事に躊躇なんかせず、利と欲に合理的に一直線、なんだか末恐ろしい
とか
よく考えたら共産党のやっているのは、昔ながらの洗脳と愚民政策と、真実は何も教えない情報封鎖と嘘捻じ曲げの大本営発表、憎しみの対象を目の前にぶら下げる(我が祖国、日本です)、監視、そして暴力なのだが、今なお効果高し・・・・。
格差社会の場合、『下流』に教育を与えてはいけないと良く知っているのである。どこかの国のように働かなくなってしまうから。誰も人の奴隷にはなりたくない。

などなど・・・・・
あ~~~、ホント、それが現代中国の”現実”なんだろうなぁ・・・・・たらーっ(汗)たらーっ(汗)
そしてそれは、七千年の歴史の上に成り立っている
し、ニッポンだって、ヘタに教育を与えたために”働かなく”なってしまった『下流』を排除するべく、愚民政策を採っているのではないか???と勘ぐってしまうようなお粗末な教育政策が次々と打ち上げられたり・・・・・まぁ、こちらにも『大本営発表』の事実・実績はあったわけだし・・・・おぉ怖げっそり

北京・暮しの「裏」手帖の章では、
学生時代中国語の先生が
「中国では蛆のわいた味噌を売る時に、”大丈夫”と言いつつ木杓子で味噌樽をカーンと叩く。その音でビックリして蛆が引っ込んだ時に素早く表面を掬って”これで大丈夫だ”と売っているのである」と話されるのを
ひょぇ~~~~、と思いつつも「またまた~~、先生、お話面白すぎるょ~~~」と聴いていたことが、俄かに現実味を帯びて思い出された

でも、なんだかんだ言いつつもこのヒト、北京にずっと住んでらっしゃるのだよね
本当に辟易しているならそんなところ住めたもんじゃないし(この本読んで、アタシ、”万里の長城は死ぬまでにこの眼で見、自分の足で歩きたい”って思ってたけど、中国は旅行で行くのもゴメン・・・・って思ったものふらふら)このヒトは本当に中国が、北京が、お好きなんだろうなぁ。。。。
可愛さ余って小言多くなる・・・って感じでしょうか

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