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2013年3月

『るろうに剣心』

ヒロイン武井咲だからなぁ・・・・とあまり食指が動かなかったようだった娘も、観終わった後は「眼福~~~♡」と至極満悦状態。 51nqixcnurl__sl500_aa300_

いやぁ、草食系最強男子というに佐藤健くんハマり役!!
人を活かす剣、すなわち『活人剣』にあくまで拘り、最後まで逆刃刀で相手に向かう剣心、カッコ良す♡♡♡!!!
龍馬伝の人斬り以蔵役の時とイメージが被るけど、こっちの方が明るくて良かったかな。
一方、弱さは罪、剣に生き剣に死すと、あくまで剣(武力)に生きる江口洋介さんもまた、痺れますわ~~~♡

とにかく、幕末の志士って、やはり哀しいイメージが拭えないよね。より良い世の中を目指して人を斬るだなんて、結局はテロだもの。イスラムのテロ組織だって、目指すところはきっと同じよね。さらに、無頼漢の青木崇高くんがまた良いんだわ。
そして、香川照之さんの怪演!あの人、人情味ある善人演らせてもよし、とことん悪役やらせてもよし、本当に奥の深い役者さんだと思う。
蒼井優ちゃんは、謎めいた艶っぽい美人の風体の時は同性として”憎々しい”感じがして、どちらかというと、女っぽさのない武井咲ちゃんに肩入れして見てたけど、ほろりと両目から涙をこぼすシーンにヤラれたわ~~。アタシ、オッサン入ってるかも(汗
いや、あのシーンは迫真だった!目薬使わずにあれ、やれてるんだったら、すごい女優さんだと思う!
残念だったのが、綾野剛くん。
蒼井優ちゃんに警告しに行くシーンでは、おっ、これはなかなか良い感じの役??と思っていたけれど、キャラクターとしてあまり深みがなく、また、仮面を取った姿が玉置浩二に見えて仕方ない。あの演出はないわ~~~~(泣
あの子をあんな風に使ったらあかんわ~~~~~。中途半端すぎる~~~。
吉川浩司さん、なんだかわからんけどスゴい役だったわ~~。あのカラコン、最初誰だかわからんかった。
とにかく、おネエが「眼福」というだけあって、豪華キャスト。
この上に大沢たかお、それに綾瀬はるかなんかが出てたらもう、これは買うっきゃないでしょ!レベルだと思う。

ストーリーは原作漫画のごく一部のダイジェストだと思うけど、まぁ、漫画が原作だからハチャメチャだわね。でも、だからこそ安心してみていられるんだけど・・・。
エンタメ作品としては最高の出来。

朝井 リョウ 『もういちど生まれる』

41z4zjhl__sl500_aa300_大学時代って、すごく自由で、青春を謳歌できる最後の時間・・・・のように思えるけれど

将来には洋々たる夢が広がり、何者にだってなれる可能性を信じていた高校時代までの”井の中の蛙”状態から大海へ放り出され
己の才能、能力のいかほどかを思い知り、ヒリヒリするような焦燥感に直面する時間でもある・・・と
自分と、そして娘達の大学受験に直面して改めて思う

そんな時代を、自分らしく泳ぎ渡る
その臨場感を、とてもうまく描いていると思う

『ゼロ・ダーク・サーティ』

2013.3.16 近くのシネコンで娘達と Bg

なんだろう、もう、3時間が終わってぐったり・・・体がガチガチでした。

ビンラディンの居場所を突き止め、殺害を遂行し、ビンラディンの遺体を改めた後の女性CIAエージェントの放心と涙
恨みや憎しみに突き動かされた行為は、それを成し遂げたとしても爽快な達成感はないのだ、ということを改めて思うに十分

アメリカ当局がこの事実を公開し、映画化に踏み切った意図はなんだったんだろう??
なんだか疑問がいっぱい残り、重苦しい思いが残る作品だった。
PG12なのは、納得。うちはもう高校生と大学生だから、彼女たちが観たがったけれど、いくら真実だからと言って、小さな子どもには見せたくはない世界だと思った。

上野 誠 『天平グレート・ジャーニー~遣唐使・平群広成の数奇な冒険』

51nmp60csxl__sl500_aa300_上野先生、地元奈良大学の国文学(万葉集)の先生で、数年前に大学の同窓会の近畿懇親会の記念講演でお話を伺ったことがある。
メディアへの露出も多く、有名な先生なのだけれど、とても気さくで謙虚な姿勢の方でした。
学術畑の方なので、本作も学術的で難しいのか…と思えば、あにはからんや。
きちんとした史実に基づき、書かれているのでしょうけれど、小説としてとても面白く、グイグイ引き込まれました。

遣隋使、遣唐使は危険苦難が多く、生きて帰れなかった遣唐使(阿倍仲麻呂を代表として)も多かったことは、中学の社会でも学び、知識としては知っていたけれど、その航海がどれだけ困難を極め、帰朝できることがどれだけ幸せなことなのかが、身に沁みてわかる。

過年の平安遷都1300年祭の折、復元展示された遣唐使船に乗船したけれど、これだけの小さな船で、まぁ、と思った懸念に加え、そこに想像を絶する人品を積載して出航したことなど、最初からハラハラのしっぱなし。
また、はるか天平の昔に、国使を海外に遣った大和朝廷の勇断、そしてその時代既に大国を成していた中華の先進性、国際性には、世界史で学んだ当時以上に感慨を深くした。

向こうとメールで毎日やり取りができる現代でも、ツレアイの海外出張中は、帰ってくるまで(少なくとも飛行機が成田もしくは関空に着くまで)は、心のどこかに小さな不安が宿っているけれど、遠く天平の時代、夫息子をはるか唐に遣る妻母の心持はいかばかりか、と、それも強い共感を持って読了。

劇団☆新感線 『薔薇とサムライ』

08031726_4e390636aac4d_23月6日

『五右衛門ロック』と一緒にお借りしていたものを、やっと視聴。

これまた山本太郎さん、神田沙也加さん、浦井健治さんと豪華客演キャストなのだけれど、アタシ的には申し訳ないけれど天海祐希さんの存在感で他の方達が存在感薄くなってしまった印象。

とにかく、最初っから最後まで、天海さんがカッコいいの、カッコよくないのって・・・・・カッコ良いに決まってんでしょうがっ!
最初のパイレーツルックも素敵だったんだけど、なんと言ってもオスカルばりの軍服姿!!!そして、ジャンヌダルクを想起させる、磔にされた短髪白装束も良い!
女海賊の頭領である時も、コルドニア王国の女王である時も、あの姐御肌をあれだけ嫌味なく堅気に(任侠モノの姐御を演じるならもっとピッタリの方もいらっしゃると思うけど)演じられるのはなるほど、天海さんをおいてほかにいらっしゃらないと思うわ。

天海さんと森奈みはるさんが出ていらっしゃるということで、宝塚を意識した舞踏会シーンだったと思うのだけれど、う~~ん、宝塚を知っている者には、中世ヨーロッパの宮廷シーンはそこにいるものあるものすべての空気感が宝塚を超えるものはないと思われ、そこは敢えて模写しない方が・・・・・・。

この作品では、新感線生え抜きの役者さんの中では、橋本じゅんさん、際立ってたわぁ~~。もう、最っっっ高!!

そして、このDVDを貸してくださった方が一押し!!と仰ってた浦井健治さん。
舞台『五右衛門ロックⅢ』では、3階席からはそのお姿がはっきりとは(三浦春馬君ほど自分の中にイメージがないので)見えなかったのだけれど、それがゲキ×シネやDVDのすごさ!アップで見える、常に絶やさぬ笑顔の素敵なこと!!!!
「ミュージカルプリンスですよ~」と仰るのがもう、ものすご~~く納得!!!

あと、『五右衛門ロック』で宮廷兵ロックを演じてた冠徹弥さんが、今回もまたアンヌ・ザ・トルネードの手下カンテとして、教祖イコマノリユキさんとのパワフルな競演を見せてくれるのも面白い!!!

劇団☆新感線 『五右衛門ロック』

3月2日Eodx006_01_jk_l
 

『五右衛門ロックⅢ』のチケットを譲っていただき、その速達が鑑賞日前日に届かなかったことで通常以上のやりとりをしたため、ご縁のできた方が、ご好意で「お貸ししましょうか」と申し出てくださったDVDを鑑賞。

どてら姿で股を割り、「お~れ様は腹黒い奴らの上前を撥ねる、い~しかわご~えもん様だ~~~い」という古田新太さんのドヤ顔は、娘達の幼友達のコーソクちゃんが想起されて仕方ない・・・(笑

この作品、とにかく登場人物、誰もが”悪人”でないのが良い。
”何が正義で、何が悪か”そういう人間社会での矛盾であり、永遠の謎であるテーマを、カラリと笑い飛ばしながらさらりと描いてて、良いよ!!
あと、”人は必ず生きて、死ぬ。赤い血に白い骨”と歌い、島と命運を共にする少数民族達の生き方に、アタシは個人的にすごく共感してしまった。

登場人物それぞれが得意分野で光る!
川平慈英さんと森山未来くんのタップダンスの掛け合い。森山未来クンのタップは映画『聖夜の奇跡』でも観たことがあるから、知ってたけど、川平慈英さんの足捌きには驚いた~~~!
江口洋介さんにギター持たせて歌わせるのも粋!「ギター侍」とかって言われてて笑えた♪
松雪泰子さんのダンスはパワフルなものあり、妖艶なものあり。動き的にはセクシーなんだろうけど、鎖骨とか手とか細すぎてちょっとコケティッシュには見えないかな(お色気の点では『髑髏城の七人』の小池栄子さんに一票!笑)
インガ役の高田聖子さんと、クガイ、五右衛門を巡っての女の意地を競い合うシーンの方が光ってたわ☆
モダンチョキチョキズで歌ってた濱田マリさんの高音のナンバーも素敵。アタシ的には「ちっちゃい貴方」がお気に入り!

サイコーにカッコ良かったのが、カルマ王子の森山未来クン、真砂のお龍の松雪泰子さん、岩倉左門字の江口洋介さん、そしてお馴染み五右衛門古田新太さんがそれぞれの決め台詞言って大見得を切る場面。DVDだけに、何度も巻き戻して観ちゃったよ~~。

ゲキ×シネ『髑髏城の七人』(http://www.dokuro-jo.com/)で心掴まれ、舞台『五右衛門ロックⅢ』でハマった劇団☆新感線。五右衛門シリーズの入門編は、豪華キャスト&耳に残る曲でこれまたハートど真ん中直球ストレート!

劇団☆新感線 『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』

 2月14日 オリックス劇場 昼の部(http://www.goemon3.com/zipangpunk.html

1月にゲキ×シネで『髑髏城の七人』を観て(もともとは小栗旬くんと早乙女太一くん目当てだったんだけど・・・)高田聖子さんや河野まさとさんなど新感線の役者さん、常連さんがやっぱり光ってたこと、そして8日に松竹座で買った番付表に古田新太さんの五右衛門ロックⅢでの五右衛門姿が掲載されていたこととで、大阪でやってんなら一度は生舞台観たいものだ!!とチケット譲渡サイトで検索。
見に行けそうな日のチケットが半額以下の格安で出ているのに飛びついて鑑賞実現!!
(しかしまぁ~、このチケット入手するまでがドタバタで~。もう最悪はチケットなしで飛び込んで、チケットお忘れ対応をしてもらう(そんなことができる、ということも、ご親切に、譲ってくださった方が教えてくださり…)覚悟だったけれど、職場を出るまでに職場に届き、無事鑑賞。郵便局が民営化し、本当に対応が良くなった♪♪♪と、譲ってくださった方とも感激しあったことです)

もともと仕事終わってから行くにはギリギリ覚悟。着いたときには開演15分ほどを過ぎていましたが、1月の『五三桐』そして8日の『GOEMON』に続き、今年三度目の「絶景かな、絶景かな」には間に合った!!

今回のお目当ては三浦春馬くん。
もう3年半も前になるか、娘と梅田芸術劇場で地球ゴージャスの舞台でその演技を見て、初々しさに胸キュン!『海盗セブン』は気になったけど、結局観に行けず・・・で、今回のこの舞台をとても楽しみにしていたのです。
総髪のはかま姿がとっても似合ってて、仕種一つに”キラリン☆”という効果音が入るのも春馬くんらしくて・・・・
歌は相変わらず、オペラ歌手のように朗々と、というわけにはいかないけれど(でもタウンワークのCMはすごく頑張ってると思う!)殺陣のキレの良さは格段にUPしてたし、ダンスのノリの良さはTVドラマや映画で見るイメージを超えていて感激!!
それから、驚いたのは蒼井優ちゃんの明るさ、そして足の上がる角度と高さ!!!バレーやってた人かしら??
蒼井優ちゃんというと、なんとなく淡~い、でも、なんとも言えないズレ感のある、独特な女優さんだなぁというイメージがあったのだけれど、この舞台ではとっても明るく溌剌としてた。

この公演は、大阪厚生年金会館ホールがオリックス劇場に改装した、杮落し公演だそうだけれど、今回私が譲ってもらった3階席は、2列目でも舞台前面がほとんど見えず、「乗り出してみるな」というどこの劇場でも言われる注意をしている係員に「乗り出さないと、ほとんど見えません。こんな席じゃ楽しめません。チケット代返してほしいくらいです」と激昂されていた方がいらしたけれど、そのお気持ちもわかる。あの傾斜と、舞台配置は、最安値の席とはいえ(それでも定価1万円以上するのだから)ちょっとどうなの??という感じ。
クラシックのリサイタルなどには良いのだろうけれど、舞台全体を使うお芝居には向いてないんじゃないの?と感じる会場でした。(ちなみにアタシ、いつも一番安いチケットを買うから3階席なのはそうだとしても、今年に入ってから1月の松竹座も2月の松竹座もそしてこのオリックス劇場も、とにかく3階席2列目にご縁がある。松竹座は3階席でも十分に舞台が前方も全部、花道も半分くらいまで見えたけどね・・・・)

太閤秀吉って、大阪では”太閤さん”と人気がある(万城目学の作品『プリンセス・トヨトミ』なんかはそうだよね)けれど、芝居に取り上げられる秀吉は(特に本能寺の変に関しては)かなり腹黒く、人の恨みを買う人物だったようね。信長亡き後あんなにスムーズに後釜に座ったのがどうも胡散臭いから、無理もないか・・・・。

この作品は、これまでの『五右衛門ロック』の流れを汲んでいるから、これまでの『五右衛門ロック』を観てきた新感線ファンの方にはたまらないだろうし、ゲキ×シネで気になりながら『薔薇とサムライ』見逃した私も、アンヌ王女の天海祐希さんがヴィデオ出演されていたのには感激だったわ!!

そうそう、休憩のときに、ラウンジ入口で音無美紀子さんとすれ違いました。
あまりにノーガードで(SPもサングラスもなく、CMでお見受けするあのまんま)誰も騒いでなかったので、「え?人違い?見間違い??」と思ったけれど、夫君の村井國夫さんが出演されてたから、観に来られていても不思議じゃないし、多分あれはご本人だったんだろうな。。。

松竹座二月花形歌舞伎

2月8日 松竹座

もう、1か月近くも前のことになったので、いささか記憶も薄れておりますが・・・(汗

「歌舞伎を知らないアタシでも、顔と名前は知ってる!」と、お若いピアノの先生がおっしゃるくらい知名度の高いラブリンこと愛之助さん(そう言えば、ごく最近熱愛を認めたとか認めないとか、話題になっていらっしゃいましたね)が座長を務められる花形歌舞伎。

本当に、フレッシュな役者さん達が揃い、それを、愛之助さんのお義父さんの秀太郎さん、壱太郎さんのお父様の翫雀さん達上方のベテランと、上方では馴染み深い吉弥さん薪車さん達中堅方ががっちり支えられた、斬新で楽しい舞台でした。

昼の部は『新八犬伝』
お馴染み、馬琴原作の一本六幕九場もの。
愛之助さんが崇徳院、扇谷定正、網干左母次郎悪役三役と八犬士の一人犬飼現八の計四役。
私のお目当ては犬塚信乃の許嫁濱路役の梅丸さんだったのですけれど、これは不思議なもので、運動会でどんなに遠くからでもたくさんいる子ども達の中で我が子だけは特異的に見抜けるように、出てこられる場面がわかっていなくても、贔屓の役者さんだけは舞台に登場されただけですぐにわかる。そして台詞で声を聴くと「あぁ、やっぱり!!」と嬉しい♪まるで母親目線(苦笑
八犬伝のお話は、子どもの頃に知っていた(確かNHKの教育番組で人形劇だかなんかをやっていた)ものとは幾分違っていて、伏姫が死ぬ件のいきさつは、ちょっと下世話でグロ過ぎて、なんでわざわざそういう筋にするかなぁ????とすごく疑問。そもそも先立っての大河ドラマ『平清盛』でARATAさんが演じていた、讃岐で無念の死を遂げた崇徳院の怨霊って、馬琴のお話に出てたか??とか、突っ込みどころは満載なのですが、ま、そこは若い方々が挑まれる”新”モノ、ということで・・・・。

大抵歌舞伎の舞台は長編の何幕かを抜粋した場面モノが2つほどと、その間や最後に踊りや口上が入るものが多く、今回のように、通し全幕観たのは初めてでしたが、テンポ良く、先が楽しみな上に、愛之助さんの宙乗りなど見せ場も多く飽きなかったわ~。

「利根川河畔の場」での「だんまり(暗闘)」は、多分あれ、暗くて見えてなくて手さぐりってことなんだろうな・・・・とは想像ついても、その言葉も知らず、確信持てなかったのだけれど、後でお詳しい友人に教えてもらい、やはり”何事も先達はあらまほし”く思ったことでした。

夜の部は『GOEMON』
鳴門の大塚美術館の「システィーナ歌舞伎」で一昨年初演されたもののバージョンアップ、だそう。
実は石川五右衛門の『楼門五三桐』を1月に同じく松竹座の「壽新春大歌舞伎~猿翁猿之助中車襲名公演」で観ていたので、またもあの名台詞「絶景かな~」を聴くことができるのをすごく楽しみにしてました。「五三桐」では明の高官・宋蘇卿(宋素卿)の子で、武智光秀(明智光秀)の養子である五右衛門は、本作では、イスパーニャの宣教師カルデロンと、明智光秀と命運を共にした家臣但馬守の娘石田局との子の友市が長じたGOEMONとなっている。
この舞台は、最初の舞台設定、装置からして度肝を抜かれた。おおよそ、歌舞伎の舞台の既成概念をのっけから打ち破ってくれる。
そこが、揚幕から一の松二の松三の松が続く橋掛かりを通り、老松の描かれた鏡板を配した三方吹き抜けの本舞台へシテワキが登場する能舞台のように、どこまでも”様式美”を重んじる能とは違う自由度を持つ歌舞伎の面白さ、可能性。(勿論、能や狂言も、昔から薪能のように舞台を簡略化して演じられたり、最近はオペラやオーケストラとコラボレーションしたり、可能性を模索してはいるけれど)
これは、もう、本当に歌舞伎の常識を打ち破り、枠を超えた、総合エンタテイメントになっていました。歌舞伎って難しくて~、敷居が高いわ~という方には是非お勧めしたい演目!(で、実際にお勧めもしたけれど、もう終わってしまって、本当に残念!!また関西でやって欲しいわ!!)
フラメンコを習っている私は、歌舞伎役者さんが踊られるフラメンコもさることながら、プロのフラメンカーの踊りがとても楽しみでした。
そして、フラメンコの場面はもとより、フラメンコのカンテ&ギター、そして大薩摩&地唄の掛け合いが予想を超えるマッチングの良さで、感激!!
ただ、可笑しかったのは、フラメンコはタブラオで観るときでも、ステージを観るときでも、掛け声は「Ore!」「Ora!」なのに、歌舞伎の大向うさんは多分それをご存知ないので、「よぉ」とか「よし」とか、なんとも腑抜けた掛け声で、言うに事欠いて「佐藤!!」と(多分歌舞伎役者さんの屋号を声掛けるイメージだったのでしょうけれど)フラメンカさんの名前を呼び捨てされていたのには苦笑。

プロの佐藤さんのフラメンコはさすがだし、歌舞伎役者さんたちが短期間で習得されたのであろうゴルペ、プランタ、タコンなどのサパテアードには感じ入ったけれど、女優さんたちが踊ってらしたシーンは、なんとも中途半端な感じが否めず、ちょっと残念感。

歌舞伎ではお馴染みの五右衛門の葛籠抜けに山門の名台詞、そして二階席に梯子をかけて五右衛門(愛之助さん)が顔を出したり、2階席まで追手と共に乱入したり・・・と(私は3階席だったので、梯子から顔を出されたシーンはちょうど真下で見えなかったけれど)どの席でも堪能できる(宙乗りがある演目は、絶対に3階席中央でしか見たくない!とまでアタシは思っているのだけれど)楽しいお芝居だったと思う。

いやぁ、しかし、これまで、1公演の昼夜両方見ても、日を違えていたので、一日で昼夜通しで観たこの日は、本当に歌舞伎を堪能した~~という贅沢な一日でした。

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