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2013年2月

朝井 リョウ 『少女は卒業しない』

『桐島部活・・・』は、正直何が良いのか全然わかんなかった。51znjnntrxl__ss400_

著者が直木賞作家となり、あの『桐島』の空疎さはなんだったんだろう?ホントにそんないい作品書く人だったんだろうか??と、”怖いもの見たさ”で借りてきたこの一冊。

これが・・・・ツボ!!でした。
地方の公立進学校で高校3年間を過ごし卒業したアタシには・・・・。
そして、同じく地方公立進学校で”卒業”にまつわる一連の経験を経た娘にも、きっとそれは伝わるはず!!と、早速リコメンド。 (未だ在学中の次女には、もう少し先に勧めるつもり)

イジメやハブを生き抜く子どもはいくらもいる。本人のつらさは外には見えなく(本人が努めて見せなく)ても、、、、
どこに”居場所”や”突破口”を見出すか、それを見出せず追い詰められてしまう子どもは本当に気の毒だと思うけれど、それもまた”感性”の問題、のような気もする。『ふたりの背景』はそれを検証するための実験小説、のような気がする。
あと、個人的にすご~~くグッと来たのが『寺田の足の甲はキャベツ』


瑞々しい感性・・・・と、言われるのはわかる。
五感が同時にフルに活動する人なんだろうな。
そういえば、『桐島』も、ストーリーや、会話の中身はすっごいつまんなかった気がするけれど、情景描写は”瑞々しい”とは感じてたかも。

伊藤 比呂美 『閉経記』

510s77svwtl__sl500_aa300_『閉経記』うっわぁ〜〜〜、と最初はギョッとしたけれど、でも字面を見ると『義経記』っぽく見えなくもなく・・・・(笑


これを読んで、先だって辟易した『ラニーニャ』のぐちゃぐちゃぶりの意味が理解できた。
そして、これは『おなかほっぺおしり』や『女の絶望』のように、すっと(と、いうには語弊があるな。アタシ伊藤さんほど漢(おばさん)に徹してはいない、と言うか、おんなとしての業よりもそこを離れたユニセックスな心持で生きているので・・・)頭と心に入ってきて、アタシにありがちな”文体の影響を受”け、しばらく「〜ておる」語尾を自分も多用していた。(それくらい印象深く影響受けながら読んだ、ということです)

アタシは幸いに(と、いうか、もう、気持ちが”女”じゃないので、訪れるのかどうかも怪しいけれど・・・)まだ更年期の不快に悩まされることもなく、閉経もまだ遠く、この鬱陶しいお客様とのお付き合いはいったいいつまで?もう、お出ましが途絶えるならそれでよござんす・・・と思いながら生きているので、そのカラダとココロのあれこれについては、共感合点なかったけれど、衰えゆく親の姿を見やりながら過ごすこれからや、離れて暮らしている親の介護問題など、身につまされ、参考になることも多かった。

そしてこの本を、友人Rちゃんに是非!勧めたいと思った。

「華音ちゃんはパワーのある人やと思ってたけど、Rちゃんはあなたの比じゃないね。君よりパワフルな人を初めて見た!!」とツレアイが言う、何かにハマるとトコトンで(出産にもずいぶんコダワリがあったし、現に今も、10代のワカモノに混じって某J-POPグループの追っかけをしている)、若い頃はお母様に対して、気概のないアタシの理解を超える反発心と独立心を燃やしていたRちゃんには、この人のエッセイのいちいちがツボにハマるのではないか???と、パワフルでホットな友人を思い浮かべながら読了。

伊藤 比呂美 『ラニーニャ』

51h7ggydrrl__ss500_この人の最新刊『閉経記』を読みたくて図書館の蔵書検索したら、まだ入ってなくて、リクエストかけたついでに、まだ読んだことのない、そして南カリフォルニアの生活を描いている、という概要にひかれて借りた。


なんだ、このとりとめのないダラダラ感。
”詩人”だから、きちんとした文章じゃなく、”散文的”に綴っているのか?いったいどこへ連れてかれるんだ??と思ってたら急に話が明後日方向に飛ぶ。
なんなんだ、このとっ散らかり感は??

まぁ、だらだらと私的なことを書き連ねる作風の人ではあるけれど、『おなかほっぺおしり』や『女の絶望』はここまでじゃなかったような気が・・・・・
そして、前述の作品には結構共感もしたけれど、これはダメだった。
生理的にも、理性的にも、違和感ごろんごろん。

どうもアタシは、人様の私生活を(それも、ちょっと常識を超えていて困っちゃうようなスタイルのものは)覗き見するような感覚が好きじゃないみたい。別に、本人が好き好んで露呈してるのだから、覗き見でも何でもないんだけど、、、、
こういうの、好きな人は好きなんだろうけれど、アタシどこかに“含羞”のないものはちょっと苦手かも。

『アウトロー』

2013.2.4
http://www.outlaw-movie.jp/
レディースデーにチビと。

ストーリーはイマイチ、っていうか、ストーリー性はそう深くも複雑でもない。
アクションエンタテイメントと位置付けると良いのかな??

トム・クルーズは相変わらずカッコ良いけどね♪
ヒロインがすごくイカつ目な人で驚いちゃったけど、ま、現代のヒロインって、キュートだったりセクシーだったりするより(いや、この人服装だけは、えっ??弁護士でこのカッコ??さすがアメリカやねぇ・・・って感じだったけど)バリバリ仕事こなす颯爽としたキャリアウーマンにシフトしてるのかもね。それはそれで、フェミニズム面で言えば、いい傾向だけど。

あとは、一匹狼のリーチャーに加勢する元海軍のジィさんがなんともカッコ良かったわ。。

このジャック・リーチャーモノ、きっとシリーズになるな!!

池永 陽 『殴られ屋の女神』

41w5f3n4bcl__sl500_aa300_リストラを機に離婚し、家を出て恵比寿駅前で”殴られ屋”をやっている、人並み外れた太さの首を持ち打たれ強さが強みの須崎と、歌舞伎町で愚連隊に絡まれているところを須崎に助けられ、行く当てのない彼を同居させている高級男娼の豊。

彼らは共通の”傷”と”トラウマ”を持つ。

殴られ屋の商売の中で出会う人たちの人生と彼らの人生とが交錯する時間を描く連作集。

これまでに読んだこの作者の作品は、どれも”生きる気力”を喪い、しかし、つつましく暖かく生きている、どちらかというと穏やかで煮え切らないイメージだった。
しかし、この作品は、とにかく毎回”嫌な奴”がぶちのめされる”爽快感”がある。ぶちのめす主人公にもダメージはあるけれど・・・。
この中の『体罰教師』を、今、世間の人達はどのように読むのだろうか??

この作品が映画化され視覚化されたら、あまりの非現実性が薄っぺらく見えてしまうと思うけれど、小説だからこそ、あるいはこういう世界もありか…と思える。

この人のスタイルには珍しく、毎回エンディングが明るい・・・・と思っていたけれど、最後がなんとも切な過ぎた。
いや、あるいは?????と望みを残すエンディングではあるけれど・・・・

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