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池永 陽 『漂流家族』

51xzphrnmcl__sl100_はい、アタシにありがちな偏執的な怒涛の一作者シリーズ(笑


これは、初めて読んだ2冊とはちょっぴり作品のテイストが違う。
テーマは「家族のカタチ」
夫婦の、あるいは親子の、そして家族になるかもしれない恋人との、それぞれにささやかな問題を内包した関係性を掬い取った短編集。

この作者のスタイルとして、エンディングは読者に委ねられる。
だから、”はい、チャンチャン!ハッピーエンド良かったね~”とか逆に”あ~、哀しい結末でしたねェ~”なんてオチがなく、この夫婦は、親子は、この先どうなって行くんだろう???と、とても落ち着かない、こころのどこかに宿題を残すような作品。
そんな中で唯一小さな安堵のため息で読み終えられたのが最後の『バツイチ』
これをこのアンソロジーの最後に持ってくるあたり、秀逸!!

でも、アタシ自身は全8作品の中のちょうど中間点に配置された『紅の記憶』が一番強烈に心に残った。
人間誰しも些細な過ちを犯す。
それが最後の最後まで熾火のように心に残るのだという事実が哀しく、そしてまたそこに人間の美しさを見た気がした。

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