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2012年2月

桐生 操 『やんごとなき姫君たちの結婚』

Booksヨーロッパ王室の皇女達の結婚にまつわるエピソードということで、日本史で言うと永井路子さんのものするもののような歴史エンタテイメントかなと思っていたら、単なるゴシップ記事の羅列。

後半はもはや結婚物語でもなんでもなく、高級ブランドや社交界の伝統的イベントなど、あくまでミーハー的なテーマ。
ま、時間潰しに気楽に読むには最適。

授業にピックアップして挿し込まれると面白いトピックなど、歴史の先生はこういうところから情報収集するのだろうけれど、そういう観点からでもあまり上質な情報源とは言えないかな。

あくまで、ゴシップエンタテイメントですね。
その他の”やんごとなき”シリーズも同様と見た!!

『フラメンコ・フラメンコ』

誕生から死、そして再生までの人間の一生を全21幕で描いているAmbnnm5cqaejqhm
http://www.entermeitele.net/roadshow/sakuhin/?cs_id=20273)というのだけれど、私にはまだそういうストーリーを読み取れるところまでフラメンコが理解できていない…のだと思う。

ただ、もう、滅茶滅茶絵画的で色彩が綺麗。
そして、フラメンコ、と言えばどうしても踊り(バイレ)に関心が偏っていたのだけれど、この映画を観て、フラメンコもバレエやオペラ、歌舞伎と同じ、総合芸術なのだな・・と改めて。。。
特に、アタシはこの映画ではカンテ(歌)にすご~~く惹かれた。
カンテだけの曲とかあって、それがもうものすごく素敵なんだもの!!(特に今も頭の中でメロディが巡っているのが、オープニングのルンバ。エンドロールの時にも使われていたけど、本当に心に沁みる曲だった♪)

レッスンでやってるセビジャーナスの曲などは明るくて楽しいフェリア(祝祭)の曲なのだけれど、この映画を観てると、フラメンコって演歌だったり、呪術だったりするんだなぁ…と。

サラ・バラスの無駄のない鍛え抜かれた筋肉が表現するアレグリアなど、鬼気迫るものがあり、フラメンコの真髄って、とてもアタシの届くところにはない高みにあるんだなぁ・・・と痛感。
ま、アタシは、ボケ防止しつつ朗らかに生きる手立ての一つとして、楽しみながら続けられると良いかなww

『キツツキと雨』

大々的にロードショーやってるわけでないこの映画(http://www.entermeitele.net/roadshow/sakuhin/?cs_id=19840

『天守物語』上映館で、レディースデーにちょうど続いて見られるタイムテーブルで上映されていたので、映画の梯子。2つで3000円はすごく得した気分。

のっけから「役所さん、無精髭似合うわぁ~~」

自分より年嵩のスタッフに囲まれ、”ゲン担ぎ”に囚われ、自信をなくして崩壊寸前の優柔不断な草食系新人監督と、山村に太い根を下ろした木こりの克彦。
共感できるわけがない・・・って取り合わせだけれど、厭々巻き込まれてしまった映画撮影に、少しずつ引き込まれてゆく60歳木こりのミーハーさや、ちょっとした言葉に励まされ、自信を取り戻す潜在的な強さって、年代を超えて誰もが持っていて、だから親子であっても、年代が違っても、人と人とは分かり合える(親子は甘えがあって、最初からわかってくれるものって思ってるから厄介だけど…)

ソリが合わなかった克彦と浩一父子の癖がそっくりなとこ、細かいところを上手に取り入れてるよなぁ~~と。

おぐちゃんの演技は、そういう役だから仕方がないのかな…とも思うけれど、きっと彼は舞台向きの俳優さんで、微妙な表情とかしぐさのナイーブさでは存在感薄いと思った。裏返せば、今後がまだまだ期待大!!ってことだけどねww

あと、舞台は信州の南木曽なのだろうと思うけれど、子どもの頃は長い休みには必ず滞在し、今たまに訪れても、子どもの頃から変わらない(棚田百選に選ばれた…とかで、観光客が入ってくるようになり、道端にあったうちの田んぼの一部が大型バスの駐車場になってたのが変化と言えば変化だけど…)父の故郷の村とそっくりで、チェーンソーの音や枝打ちの音も往時の父の姿に重なり(70を過ぎた今もひと月に一週間ほど帰省して山の手入れしているみたいだけど・・・跡継ぎの弟が同じように維持できるかどうかは???)あ~~、こういうのがアタシの原風景なんだよな~と、懐かしく穏やかな気持ちになった。
日本の田舎っていいよね!

シネマ歌舞伎『天守物語』

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http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/17/

舞台を映画化するって、しかも歌舞伎を…それ、どうなん??と思っていたけれど、いやぁ、素晴らしい!!ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
勿論、歌舞伎座や南座など、芝居小屋にはそこでしか味わえない祝祭的雰囲気があるけれど、それでも舞台はいつも後方、最上階の末席で観劇しているアタシにしたら、NHKで中継してるのをもっと大画面で、もっと近いアングルで観られて、しかも末席のお値段よりもお安い!!とくればお得感満載!!!
お芝居だけでなく、舞台稽古の様子や、幕が上がる前の幕内の様子、玉三郎さんのお芝居に対する想いなどのVTRもあり・・・・


海老蔵さん、決して”好き”ではないけれど、しかし海老さんの図書之助、涼やかな美丈夫。
勘太郎さん(現襲名勘九郎さん)のお姫様姿って、近くで観ると頬骨の高い骨格がそのままなのね・・・とか、勘九郎さんと玉三郎さんが並んだ後ろ姿は、立ち姿のほんのちょっとした角度の違いで、断然玉様が色っぽいわ、とか、まるでかぶりつきで観ているような…

松竹さんのサイトで見るまで、姫路城の天守閣が舞台であることすら知らなかったけれど、その天守閣を(裏側からだけれど)3年間眺めながら学んだ者として、これは観ておかなくちゃでしょう~~~、と思ったのだけれど、これまた国文学科の学生でありながら鏡花作品は食わず嫌いで殆ど読まずに過ごした落ちこぼれsweat01(某教授に結婚披露宴で「こりゃ駄目だ…と思いました」と言われて当然down
「鏡花パビリオンに足を踏み入れた、と思って、楽しんで観て下さったら……」と冒頭に仰っていた玉三郎さんのお言葉の通り、ほぼ初めてに近い鏡花ワールドに、魅せられました。
アタシ、想像力乏しいから、読んだだけじゃダメなんだな…。お芝居、しかも艶やかな歌舞伎の舞台として観たからこそ、魅入られた部分も大きいと思う。

機会があれば、鏡花三部作の残り『海神別荘』や『高野聖』も観てみたい・・・

誉田 哲也 『シンメトリー』

チビが西島秀俊さん目当てで観てる警察ドラマの原作。 41pjslqemal__sl160__2


著者紹介見てみれば、この方アタシがハマった『武士道シックスティーン』からエイティーンまでの武士道シリーズの作者だったのね。
道理で、わかり易く、面白いはずだわ!!

ドラマのタイトルである『ストロベリーナイト』から始まって、何冊も出てるみたいだけど、図書館にリクエスト掛けて、貸し出し中でなかったこの1冊がまず手元に来たのだけど、奇しくもここ数週間TV放映された事件が載ってる分でした。

武士道シリーズもそうだったんだけど、サバサバした凛々しい女の子(つっても、このシリーズの姫川はもう30だから、女のコではないけど・・・)が活躍するお話は痛快!!
シリーズ他作品も期待大!

開店休業

職場の行事の都合で、アタクシしばらく開店休業。

午前中はチビとツレアイを送って帰ってきて30分ほど半身浴してから家事を片付けまったり。。。

午後は遅めの昼ごはんの後閉館まで図書館。いつも通りAERAの最新版を読んで、ネパール人への冤罪事件か・・と最近また頻繁にニュースに採り上げられるようになった事件を題材にしたという桐野夏生さんの作品と、西島秀俊さんがカッコ良いwwとチビが毎回楽しみに見ているTVドラマの原作のクライムノベルを借り、退出。

帰ってきてからピアノの4月の発表会の曲とフルートの6月の発表会の曲の練習を2時間ほど。ブラームスはよほど手の大きい人だったのだろう(ラフマニノフほどではなかったろうけれど)和音を弾くときにはぐわしと上から掴むようにしなければ取り損ねてしまう。連弾のハンガリー狂詩曲は、なんとか音を落とさないようにはなったけれど、レッスンの時に”もう少しテンポを上げましょう”と言われ、ますます練習しなければ…と腹括り。フォーレの『シシリアーノ』は、ピアノで弾いたこともあるから音はわかるけど、低音から一気に明るい高音へ登って行かなければならず、フルートでは結構難敵・・・・。

あ~~、でもでも、一日仕事もバイトもなくツレアイが飲み会の日って、なんて優雅なんだwwwやっぱりアタシは家事より仕事より読書と音楽が好き!!

金原 ひとみ 『マザーズ』

41jvxihl2ul__sl500_aa300_震災後、ニュース週刊誌で芥川賞だか直木賞だかの作家が、子どもへの影響を懸念して中国地方に疎開したという記事を目にし、「あ~、この人子ども産んだんだ~」と、いったいどんな子ども観、子育て観を持っていらっしゃるのか興味本位で図書館にリクエスト。 (ちなみにこの人の受賞作は読んでいない。ボディピアスとかドラッグとかアウトロー(いや、別に違法ではないから、アウトローじゃなく、どちらかといえばインモラル、というのか…)なことにはまったく興味もないし、それを自己表現として認知し評価することにも違和感があるので)
半年以上待ってやっと回ってきた。

タイトルの通り、三人の母親たちの育児(多くは苦悩と苛立ちと疲弊、そしてそれでいて絶対に切り離せない幸福感)と自分探し、アイデンティティの確立(母性への葛藤)のおはなし。
若い頃の山田詠美さんの作品をもっとグロテスクに下品にしたような文章。

物言わず、泣き喚くことだけで意思表示をする赤ん坊と向き合う日々は出口の見えない闇の中だ…と思っていた頃、アタシが肩の力をうまく抜けるように・・とツレアイが買ってきてくれたのは伊藤比呂美さんの育児エッセイだった。
当時珍しく協力的なご主人と、本能全開でゆる~い子育てをされているように見受けられた伊藤さんは(今は当時育てていらしたお嬢さんたちと米西海岸で、一緒に子育てをなさっていたご主人とは違う方と生活していらっしゃるようだけど…)その”緩さ”加減には安堵しても、とても環境的に真似できないところから、お手本にはなりえず、また、アタシを完全に救ってくれるには至らなかった。
だから、「母親だって、こどものことキライになったり鬱陶しいと思ったりすることあるんだよ~」っていうことを、アタシの後に子育てする方たちには共感してあげたい、と思っていた。
そんな”暗黒期”の心理状態を、それぞれに立ち位置や生活スタイルの違う3人の”マザーズ”を通して、うまく描き、この時期の子育て中で、自分の母性にコンプレックスを持ってしまいがちな少なからぬ”マザーズ”の救いになると思う。
3人の登場人物の苛立ちやジレンマ(特に涼子のそれ)は、二十年弱前のアタシとおんなじで共感するところ多いけど、でも、行動や思考の流れは全く違う。
だから、理解はしにくい(したいとも思わない)し、3人のマザーズをあまり(殊に女流作家のミカは絶対に)好きにはなれない。


「可愛いわねェ。お母さんが手を掛けてあげてずっと一緒にいられる時期なんてあっという間よ」と声を掛けられると、ものすごくムッとして「その”あっという間”がアタシには無限地獄なんですっ!!だったらこの子差し上げますから24時間ずっといっしょにどうぞ」と心の中で悪態をついていたのは、紛れもないアタシ自身だけれど、経験者の語るあの言葉は真実なのだ…と、多くの局面で娘たちとの時間を諦めざるを得なくなった今、やはり赤ん坊を抱いているマザーズたちには同じように「一緒の時間を慈しんで楽しんでね」と声をかけている。
そう、一緒の時間が苦痛になってはいけないのだ。
一緒にいることを楽しめる、そんな発想の転換や工夫が乳幼児育児には求められる。
その工夫や発想の転換がインモラルでない事例が世にもっと広がると良いな・・と思うけれど、それじゃお行儀の良い育児書やセレブママの自慢話になっちゃって受けないのかしら……。

瀧羽 麻子 『株式会社ネバーラ北関東支社』

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親や周囲の期待に難なく応えながら、進学も就職も恋愛も難関を難なくクリア、都会で人生を謳歌・・・していたはずが、唯一人より弱い(と、思われる)”可憐さ”という点であっけなく”惨敗”を喫することになり、また、自分が”ブランドや条件で人を選んでいる”と決め付けられ、一気に自分の価値観のよりどころを見失った主人公が、のんびりとした片田舎の支社で元気になっていく…という、いわばありふれた、誰もがそうすりゃ元気になるんだろうなぁ…と思いつつも飛び越えられない一線を越えてみた、的なお話。


百戦錬磨の”研修社員”(何さんだっけか?もう忘れてるcoldsweats02…)の転機のお話も、すごく良かった。。。。

バブル崩壊直前期に就職活動をし”24時間働けますか!?”なんてCMソングを当たり前のように聞いていたアタシ達の年代は、”人間らしさを大切にゆるゆる生きる”ということがものすご~く苦手な人が多いようで(バブルの恩恵を良くも悪くも受けていないアタシは幸か不幸かガリガリバリバリということには、落ちこぼれを初めて体験した学生時代から無縁だけど…)子どもにもそれを期待するガチガチの子育てをしている方が多いように思うけれど、娘たちより少し年嵩の今の若い方は時代の影響か、割と柔軟に生き方の転換ができる人、ゆるゆるとした志向の人が多いようで、証券会社だか商社だかにお勤め(だった?)のこの著者もその例に漏れない柔軟な方なのだろう。。。

時代の志向に非常にマッチした、読み易いお話でした。

筋肉痛

昨日、お仕事(半分以上は自ら志望して…なんですけどね)で、県南部に冬登山に行ってきました。(http://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/teku-nara28.html)

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http://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/index.html
 の写真のように、青空に映える雪景色ならよかったのですが、9時前に着く路線バスで到着する登山客の一団に巻き込まれないように…と、貸し切りバスで職場を6時20分に出発し、朝8時半から登り始めて12時前に着いた頂上はあいにくの荒天。

少し前に登頂し下山途中の方から「頂上は目を開けていられないくらいの吹雪ですよ」と言われていたけれど、なんとか目は開けていられる程度で、たまに雲の切れ間から陽が射したりしてたけど・・・・。

この霧氷ツアー、実はいつも通勤で利用しているバスの中にぶら下がっているチラシを見て「行きたいなぁ~」と思っていたのです。その気持ちを後押しするかのように、TVのローカルニュースでも『遠くに出かけなくても近畿圏内で楽しめる雪景色』という特集で採り上げられてもいて……。でも、多分ツレアイは「こんなん、気軽に行けるもんちゃうで」と渋るのは目に見えていて、今年も無理かぁ~と思っていたら、職場で引率の補助の募集。そりゃぁ、飛びついたわけです!!

でも・・・・、ホンッと、生半可な気持ちではダメだ、ということを身をもって知りました。

アイゼンを着けなければ登れない正真正銘の雪山。(今年は特に積雪量が多い、とのことでしたが)途中行きかう登山客の方はスキーのストックを両手に持っていらっしゃる方がほとんど。両手をついて這うように登っている子どももいるくらいで、総勢30名の私たちのパーティは、しんがりを務めるアタシから見ればまるでカラフルな”八甲田山雪の行軍”の様相。

悔しいことに、下山を始めてからみるみる天気が好転し、途中頂上が仰ぎ見られるところから見ると、頂上は雲一つない晴れ。ベストコンディションの自然の景色に出会えるのは、事前の情報収集(天気予報では土曜は気温も少し緩み、快晴!とのことで喜んでたんですが…)と運、タイミング(天気予報ひとつで予定変更できるほど、誰もが暇ではないし…)のものだなぁ。。。と痛感。

下山は傾斜がそれほどきついとは感じられなかったけれど、膝にくる負担は下山の時の方が大きく、行きの分の蓄積がどっと出たのか、麓の温泉にたどり着いた時には膝はガクガクweep、太ももの筋肉痛は立っているのも辛いくらいcrying

でも、短時間とはいえ、温泉で冷え切った体を温め、バスの中でミルクティ(温泉の後はコーヒー牛乳・・・っていうのがアタシのこだわりだけど、売ってませんでしたsweat01)を飲んで人心地。あとはバスが職場まで連れ戻ってくれる、、、、という極楽状態。

しかし、帰りに夕食の買い物に立ち寄った時も筋肉痛はMAX、帰宅してからはもうまったく人として機能してませんでした。ツレアイに夕飯の準備もすべてお任せ(朝5時半に家を出たから、食事の支度は1日任せっきり…ということになりますが(-_-;))し、早々に入浴、入浴剤を入れた浴槽で念入りにマッサージ、アンメルツとサロンパスと快足シート、うちにあるあらゆるケア剤フル動員で早めに就寝したため、今朝は筋肉痛は快癒。

でも、午後に行こう…と言ってたスポーツジムにはさすがに行く気がしなくて、うちでダラダラ過ごしています。P1000173


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年寄りの冷や水・・・だったかも(でも、同じパーティの職場の若い同僚も言ってたけど、登山されてる方、中高年の方が多いこと、多いこと・・・まぁ、デートで雪山に行こうとは、思わないよねぇ。。。)

だけど、筋肉痛と引き換えにでも見られた景色の美しさは十分感動に値するものでした。

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