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吉永 南央 『アンジャーネ』

アンジャーネ

著者:吉永 南央

アンジャーネ

読んだきっかけ:先輩のレビューで紹介されていた作者吉永南央さんに興味を覚えたので。

感想:危篤状態に陥った祖母の代わりに、古い洋館の外国人アパート『ランタン楼』の大家代理を始めた、司法浪人瑞輝の周囲に起こる小さな事件を描いた連作短編集。

事件とは言っても、血なまぐさいものではなく、異国の地で懸命に生きる入居者たちの身の上に起きる、窮状やトラブル。
ランタン楼のルールの徹底のために、やむに止まれず関わる瑞輝自身も成長してゆく。
また、これまで知らなかった両親や祖母のことも、少しずつ見えてくる。

―ああ、これだな、と瑞輝は思った。手応えを感じた。祖国を離れて生きる人と、ひととき同じ場所にいる。それがランタン楼の大家という仕事だった。時に火花を散らし、時に寄り添って風をよける。手さぐりでも、体温を感じる関係だ。―

そう、司法試験に合格して、天秤のバッジをつけるより、ずっと貴重な時を得られることは、いくらもある!!

大人になっても、人とかかわることで、人は成長するんだな…ってことを実感し、小さな事件が解決していくたびに、読んでいるこちらも心がほころんで暖かくなっている。

下宿人それぞれの国の言葉でタイトルが表されている作品の中で、アタシが一番好きだったのは『バルザフ』
表題の『アンジャーネ』はどういう意味を持つのか、結局わからず仕舞いではあるけれど・・・・・。

おすすめポイント:人づきあいに疲れたな〜と思ったときに、元気をもらえるかも。。。。
信じられないような極悪人もいるんだろうけれど、それでも概ね人ってほんとにいいな・・・・って思えるから。

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