« 東野 圭吾 『夜明けの街で』 | トップページ | 超ハード&充実の”文化の日” »

海堂 尊 『極北クレイマー』

極北クレイマー

著者:海堂 尊

極北クレイマー

読んだきっかけ:図書館で見かけて、そういえばこれはまだ読んでいなかったな…と。

感想:お馴染み”海堂ワールド”
ほかの海堂作品を知っているものは倍(でも、忘れてしまっていればフラストレーションUP!!)楽しめ、初めて海堂作品に触れたものは他のも芋蔓式に読みたくなる…というトリック。

医療事故問題を掘り下げた作品かと思えば、これは単なる序章。


「大学病院が自らの延命のために手を打てば、地域医療が崩壊する。果たしてそれは罪なのか。問題はこんな事態を引き起こしたグランドデザインの改悪を行なった医療行政にあるはずだ。」
「日本人は今や一億二千万、総クレイマーだ。自分以外の人間を責め立てて生きている。だからここは地獄だ。みんな医療に寄りかかるが、、医療のために何かしようなどと考える市民はいない。医療に助けてもらうことだけが当然だと信じて疑わない。何と傲慢で貧しい社会であることか。」


このあたりが作者の本音なのだろう。
でも、真理を突いていると思う。
医療に限らず、福祉に関しても、教育に関しても、今やすべて”待ち”状態。
お金さえ出せば、声さえ上げれば”誰か”が事態を好転してくれる、と思っているかのよう。いや、お金さえも出したがらないものね(増税策が打ち出されるたびに世論が喧しく反応し〜というか、マスメディアに煽られ、反応させられ〜それに野党が乗じて単なる与党叩き、つまり政争の道具にする)
必要な施策の為ならば増税OK!叩くべきはその使途でしょう。追求すべきは実績でしょう。であるのに、”増税”という言葉を聞くだけでまずはメディアが色をなし、国民は拒否反応。それで与党は腰砕け、増税案は雲散霧消。なんと情けない、骨のない政治が罷り通っているのか!!!

と、熱くなるのは作者の思う壺、なんだろうな、多分。
そして、この作品でこれだけ医療行政やそれに対する国民の無関心に反感を煽り、反省を促しておいて、「で、結局三枝先生はどうなるの??」という興味を撒き餌に、またダラダラと派生作品を濫造(段々1作品の質が下がってるよね)し、印税稼ぐんだろうなぁ。。。。海堂さん!

おすすめポイント:海堂作品の入り口、としてはお勧めしません。
他の海堂作品をいくつか読んだ人には、”読み比べ”とか”辻褄合わせの謎解き”にちょうど良いと思います。

« 東野 圭吾 『夜明けの街で』 | トップページ | 超ハード&充実の”文化の日” »

観た・聴いた・読んだ(映画・DVD・CD・読書レビュー)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 東野 圭吾 『夜明けの街で』 | トップページ | 超ハード&充実の”文化の日” »

2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト
無料ブログはココログ

ブログパーツ

  • 簡単1分ヨガ!!
  • Twitter
  • 大好き♡久文先生
    ヨガインストラクター 久文 明子 SIZE=130px×220px
  • 布絵本
  • グリーンリボン お天気