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渡邊 淳一 『花埋み』

花埋み (集英社文庫)

著者:渡辺 淳一

花埋み (集英社文庫)

読んだきっかけ:主宰している読書会での今度の課題なのだ・・・と、普段必要以上のことをあまり言わない父から「読んでみ」と勧められて。

感想:アタシは渡邊淳一は林真理子や吉本ばななと同じく”読まず嫌い”(TVドラマや映画で取り沙汰されていた『失楽園』のイメージがあまりに強すぎて・・・・)していたのだけど、これは氏の初期の作品らしく、北海道出身の産婦人科医である著者が書くべきして採り上げた題材だった。
日本における政府公許の女性医師第一号であり、我が母校の記念すべき第一期生でもある荻野ぎんの離縁後の人生を描いた壮絶な女一代記であるが、日本の医学に貢献した女性の一代記として名高い『華岡青洲の妻』よりもアタシはこちらの荻野ぎんの物語や生き様に惹かれた。


娘(女性)であっても高等教育を受けさせようという気持ちは持ちつつも、母ほどアタシが医学を志すことに乗り気でなく、最後は”嫁にやるのにエエと思ってな”というなんともズッコケる理由でアタシに母校(女子大)進学を勧めた父が、アタシの気性や性質、そして来し方や現状を知ったうえで勧めてくれたのだな・・・・と、感慨深かった。
娘時代はあまり対話もなかった父であったけれど(なので、娘たちの教育に熱心で、実際本当に密にかかわっているツレアイのことをいつも「ほんまに子煩悩で、熱心や。儂にはあんなことはできんかった」と手放しで賞賛する)アタシが荻野吟子ほどの学問に対する熱意や負けん気を持っていないこともちゃんと見抜いて進路に関する適切なアドヴァイスをしてくれていたし、その観察眼と示唆は、今なお”娘”のアタシの上に及んでいるのだな・・・・と。

おすすめポイント:こういう生き方を肯定するか否定するかはさておき、雄雄しく、男性に媚びずに生きたいと思う女性に、ひとつのモデルとしてオススメ。胸がすきます!

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