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海堂 尊 『モルフェウスの領域』

モルフェウスの領域

著者:海堂 尊

モルフェウスの領域

読んだきっかけ:書店のカウンターにあったリーフレットで、海堂尊の東城大シリーズ最新刊が出ることを知ったから。

感想:何冊か既刊の海堂作品を読んでいるから、懐かしい人物の影が見えたり(ノルガ共和国の医務官は『ブラックペアン』で東城医大病院を去った”あの”スゴ腕外科医先生・・・だよね?)、あれ?『ナイチンゲール・・・・』ってどんな結末だったんだっけ??とか思ったり・・・・

医療技術が進化すれば、それは”死”を自在に操ることに直結するから、倫理の問題、人権の問題が当然噴出するんだね。
それはすご〜〜〜くわかるんだけど、今回この作品の扱ってたことは、すご〜〜くフクザツで、内容もさることながら、表現の仕方もなんだかいつもの海堂作品以上に回りくどくて、それをきっちり理解してから読み進むにはアタシのおツムはちょっと弱すぎるし、スピード感を失くすと読書の高揚感が削がれる
ん〜〜〜、悩ましい・・・・・ってとこ。
で、結局はスピード感の愉しみの方を取ったので、消化不良でよくわかんなかった部分も・・・・

『ナイチンゲール・・・』と『医師の卵』の間のタイム・ラグの”辻褄合わせ”の為に生み出された作品だとしても、『ナイチンゲール・・・』を意識しすぎて、小4になったアツシの話し方が5歳の時とおんなじって、どうよ???という感じ。
コールド・スリープから醒めたときは凍眠前のままという設定はそれで良いけど、そしてまた、アツシの真の覚醒を際立たせるにはそれが描きやすかったのだとしても、あまりに子どもの実態を知らない、リアリティのない描き方だな・・・と。
多分、この方、お子さんがいらっしゃらないか、まだ長じていらっしゃらないのでしょうね。
海堂さん、ノルガ共和国を書く為に南アに行かれた、ということだけれど、それで良かったのは”治安が悪く、時差ボケで眠れず、ホテルに缶詰だったから、執筆が進んだ”ということなので、ご自分のテリトリー以外のことはきちんとした取材に基づいて緻密に書かれるタイプの作家ではないのだな・・・と。
まぁ、だからこそ、シリーズモノにタイム・ラグが生じ、それを辻褄合わせるために荒唐無稽な近未来医療作品が生まれたりするのだけれど・・・・・。
何が功を奏するか、わかりませんね。

おすすめポイント:海堂ワールドマニアに。

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