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小川 糸 『ファミリーツリー』

ファミリーツリー

著者:小川 糸

ファミリーツリー

読んだきっかけ:小川糸さんの作品をもっと読みたい・・・って思ったから。そして、表紙の装丁画を見て、どこかのブックレビューで紹介されてたっけな???と朧ろな記憶が甦ってきた。

感想:信州穂高の素晴らしい大自然の風景の中で織り成される少年と少女の成長譚。
とっておきのハッピーエンド。
最近立て続けに読んだ小川糸さんの作品(つってもたった3冊だけなんだけどさ)の中で、一番好きかも。。。。
ハーレーウンチ事件は最高!!
菊さんのつくる料理や、引退後の丁寧な暮らしは本当に素敵。今の自分にはきっと(そして、多分将来もきっと)できないだろうけれど、少しでも近づけるといいな・・・と思う。

子どもにだって、いろいろあるさ。
でも、そんなぐちゃぐちゃいろいろを、
あるがままにぎゅうっと受け止められるのは
悲しいことも幸せなことも、楽しいことも、辛いことも、たぁ〜〜くさん経験した人生の大先輩(=お年寄り)なのかもしれない。

核家族化とか、もはや核家族ですらそれぞれがバラバラになってて家族の崩壊とか、お年寄りを中心に成り立っていた昔の大家族制への回帰論とか、あれこれ偉そうに語られるけれど
そんなつべこべ”理論武装”しなくたって
それぞれの人のパーソナル・ヒストリーの中に、がっしりしたファミリー・ツリーが誰にだってある。
淡々と自然と出来事とを描写した暖かい筆致に引き込まれていくうちに
自分の中でもあぁ、そうだ、アタシにもこういうことってあった、あった・・・って
きっと誰もが(まったくおんなじ経験でなくたって)琴線が震えるって思うんだ。

『食堂かたつむり』と同じく、生と死とがモチーフになっているけれど、この作品は『食堂・・・』よりもたっぷりと、死からの再生が描かれてるし、それがキラキラしてて本当に嬉しい。
うん、「死」って決して終わりなんかじゃない、そこから確かに受け継がれていくものってあるから・・・
アタシだって、生きてたら絶対に話したり頼んだりしないこと、いっぱいおじいちゃんやおばあちゃんに話しかけてるもん。
そして、生きてて離れて暮らしてたときよりも、もっともっと身近に感じて、頼りにしてるもん。。。

おすすめポイント:生きることに絶望している人にはどんな言葉も届かないことがある
そんな時に、この本に手を伸ばしてくれたらなぁ・・・って
おもう。

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