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佐藤 多佳子 『第二音楽室』

第二音楽室―School and Music

著者:佐藤 多佳子

第二音楽室―School and Music

音楽をモチーフにした青春小説(?というジャンルがあるのか、単なるアタシ独自の造語ダケド・・・)はこれまでいくつか読んだけれど
大作『船に乗れ』よりも掌編集『よろこびの歌』よりも、こころにストンと落ちた

4章あるうち、アタシは最終章の『裸樹』が一番好きだったかな。
”できる”とか”能力が高い”とかいうことは、本来賞賛に値するものなのに、それが表出するとそれを排除し抹殺しようとする陰湿な”イジメ”に遭ってしまい、学生時代はできるだけ目立たないように、賢しらでないように息を詰めて過ごさなければならない・・・・そんな、理不尽な腐れ社会に生きる若者たちの閉塞感って、ものすごくよくわかる

”能ある鷹は爪を隠す”ことが美徳であり、”三歩下がって影を踏まず”という貞淑さが歪んだ形で増幅してはいないか?
そのくせ、”あるがまま”であることを標榜しつつ、陰でみっともなくもいじましい悪戦苦闘をして”イタい若作り”に励むオバサンたち・・・・

そんな閉塞感の中に身を置き、そんなハハオヤ世代をみて育っている若者が、”自分らしさ”を求めてもがき傷つく中で、心開放されるものに出会えた・・・というのは福音だ。
それが音楽であれ、なんであれ・・・・・。

続編の『聖夜』も是非読んでみたい。

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