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宮下 奈都 『よろこびの歌』

よろこびの歌

著者:宮下 奈都

よろこびの歌

読んだきっかけ:大学の学科の先輩が、”いろいろ読んではいたのですが、久々に
「読んでよかった……」”と思われ、ブログにレビューを書かれた一冊
アタシは遅読で寡読なので、読んだ本一冊一冊が自分にとっては貴重な経験値として、記録の意味合いもあってレビューを挙げるのだけれど、そんな間もないくらい読まれている方が”久々にレビューを書こう!”と思われるほどの一冊なのだからと、とても気になったので

感想:学園モノや青春群像は最近もいくらか読んだけれど
ベストセラーになった『もしドラ』や『桐島、部活・・・』なんかより瑞々しく女子高生たちの”実情”が伝わるような一冊だったと思う

『桐島』の著者が若い方なのに比して、本著の著者はアタシと同年代。
若者を描くアタシと歳の近い方というと、石田伊良さんや浅野あつこさんがメディアへの露出も大きいけれど
彼らの作品にはどこか、”若者への媚び”のような、偽善的というか作為的なものがかすかに感じられて、アタシは苦手なのだけれど・・・

うちの女子高生が毎日の食卓で爆笑しながら語る学校生活は、心底楽しそうで「あんたの学校って、本当に楽しいんだネェ。○○高校に行って本当に良かったネェ・・・・」と話すのだけれど、それはうちの愚娘がとことん脳天気なのか、あるいは娘の楽しげな側面をそれがすべてと受け止める親のアタシがとことん脳天気なのか・・・・
女子高生の学校生活、表面上は平穏無事でも、それぞれに抱えるものは大なり小なりあるわネェ。。。。

ひとりひとりが、それぞれに、他の人には何てことなかったり、理解してもらえなかったりするかもしれない、けれど、当人たちにとってはそれぞれに深刻な凸凹を抱え、そんなひとりひとりが輪唱のように繋がって、全体としてはひとつの和(輪)になっている
重奏低音のように流れる”御木元 玲”という存在や、ハイロウズの歌詞、そしていつも体温を持って、でも暑苦しくないさり気なさで生徒達の傍にいるボーズや、リコーダーをファンクに吹いてみせる、そのスタイリッシュさ爽やかさゆえに、同性の女子高生の中には眩しすぎてちょっと敬遠する子もいる若い音楽教師など大人達の描き方も素敵

おすすめポイント:思春期ど真ん中(ん〜、おネエはもうそろそろ卒業かな??)の娘達に読ませたいけれど、あまりにど真ん中で、それこそ浅原(アサハラ・・・と女子高生たちは呼ぶ)のように、逆に疎んじちゃうかも。。。

お涙頂戴ではないし、美しいだけのストーリーでもないけれど、純粋に、心あたたまると思うので、キレイゴトはちょっと受け付けないけど、でもどこかに救いも欲しい・・・・なんて心境の時にはいいんじゃないかと、、、

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コメント

>PIOさん
PIOさんのブログはいつも楽しく拝読させていただいております(^^♪
コンサートのレビューやピアノに関する日記については、とても私コメントができないのはもちろんのこと、理解するさえ難しいので、”へぇ~”と読ませていただいているだけですが、PIOさんの読書レビューは本当に”読んでみたい!”と思わせられる、心惹かれる文章ですので、手当たり次第に濫読している私には、とてもありがたい読書ガイドとなっています。

良いお手本を頂いておりながら、一向に自分のレビューは要を得ない稚拙なままで・・・・
文章力のなさに自分ながら辟易しているのですが、、、お目汚し、すみません

いつも拙いブログに目を通してくださり、ありがとうございます。♪(o ̄∇ ̄)/

>キレイゴトはちょっと受け付けないけど、でもどこかに救いも欲しい・・・・なんて心境の時にはいいんじゃないかと

さすがは華音さん。鋭いご指摘!
ストレスフルな日々で、ちょっとメゲていた私の状況だからこそ、”ぴたり!”とはまったのだったな
と思ったことでした。

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