« 青春燃焼 | トップページ | 混ぜご飯と炊き込みご飯 »

入江 敦彦 『ゼロ円で愉しむ極上の京都』

ゼロ円で愉しむ極上の京都 (文春新書)

著者:入江 敦彦

ゼロ円で愉しむ極上の京都 (文春新書)

買ったきっかけ:本屋で、新書化にあたり廃版になる単行本の表紙に惹かれて

感想:限りなく贅沢な「0円の快楽」をゲットするための35の方法を伝授する

という言葉に、”どないしたら、そんな得できるのん?”とガッツくと
”良いものを安く買おうとする連中”なんて品が悪おすな、とハナで嗤われてしまうのである

他ならぬアタシなど、ケチの骨頂、下品の極み
タダでくれるもんならわざわざに出掛けて行ってでももらいたい!と舌なめずりしてしまったので、早々にこのアッパーカットを喰らってしまうわけだけれども・・・・・


京都を”語る”文章には大別して3パターンあるように感じている

1. よそ者が、人口に膾炙し、しゃぶりつくされ、語りつくされた事物について、初めて京都を訪れた誰もが感じるようなことを素直に表現したもの
2. 京都の人間ではないが、”通”を目指し、京都に、文字通り”通い”つめ、あるいは、それが昂じて京都に居住まうようになった人が、万人受けする京都のあれこれについて”フン!しろーとはあんなもんで喜んではる!京都の良さはそんなもんと違いますえ”といっぱしの京都人になったかのように一般論を鼻で嗤い、「アタシは京都の懐深く入り込んでいるから、こんなことも知ってるのよ〜」と殊更にマニアックな事物をマニアックな視線で語るもの
3. 京都に生まれ育った生粋のみやこびとが、よそさんがおっしゃる京都のイメージも、悪おへんけど、でもそんなん、ここで生まれ育ってるうちらにしたら、ちょぉ〜〜っと違いますねんな。うちはここになごういてるさかい、一見さんとは見様が違うわなぁ、と鼻先をヒクヒク蠢かせながらもったいつけて語るもの

(これは、アタシの豊富とは言い難い読書歴の中での、偏狭かつ個人的な視点からの分類です、念のため)

京都に限らず、どこでもそうだけれど
初めての場所や土地を訪れる時には、まずはメジャーで凡庸な紀行文に目を通したい。
普通の人が、ふつーに感動、感激したことを、奇を衒わずに素直に表現したものは純粋に気持ちが良いし、まずはそういう感覚を大切にしたい。
万人が「ほぇ~~~」と思うところは見落としたくはないし、万人がどんな点に「ほぇぇ~~」と思うのかも、知っておいて損はない
そして、「ま、大抵のお方はこうご覧になるけれど、ジツハこんな捉え方もあるんです」なんてことは、それこそ実に”個人的”な楽しみなので、わざわざヒトサマの価値観や視点を知りたいとは思わない。
自分が実際その地に立ったときに、ガイドブックから得ていた情報とはまた違った感慨、感想を持ったならば
それこそが”アタシだけの愉悦”・・・・誰と共有したいとも、誰に披露したいとも思わない(ばかりか、大切な自分だけのオリジナリティとして”コッソリナイショ”にしときたい・・・・アハハ、アタシ性悪やな)

”コッソリナイショ”にできない、お人よしな人たちが、これ、ほんまはボクしか知らんことなんやけど(あるいは、ボクは常連さんやよって知ってることやねんけど)と小鼻をヒクヒク膨らませて自慢したがっている様は、褒めて欲しくて仕方の無いガキンチョのようで微笑ましい
そんな”ガキンチョ可愛い”一冊だった

おすすめポイント:
どれどれ、京都の人は、どんなことを自慢してくれんのんかなぁ???と興味津々なとき、または、京都の人が「私以外の京都の人がどんな風に京都のことを捉えてんのんか」を覗き見したい時、にはこの人の”京都本”がオススメ

« 青春燃焼 | トップページ | 混ぜご飯と炊き込みご飯 »

観た・聴いた・読んだ(映画・DVD・CD・読書レビュー)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 青春燃焼 | トップページ | 混ぜご飯と炊き込みご飯 »

2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト
無料ブログはココログ

ブログパーツ

  • 簡単1分ヨガ!!
  • Twitter
  • 大好き♡久文先生
    ヨガインストラクター 久文 明子 SIZE=130px×220px
  • 布絵本
  • グリーンリボン お天気