« 『グラン・ブルー』 | トップページ | 8月最後の日曜日 »

佐川 光晴 『家族芝居』

家族芝居

著者:佐川 光晴

家族芝居

読んだきっかけ:新聞に採り上げられていた『おれのおばさん』の”前編”に当たる、というので一緒に図書館にリクエストしたら、こちらが先に回ってきましたww

感想:
生存不明高齢者が全国のあちらこちらから、あれまぁ、そんなに???というくらいの数挙がっている・・・というニュースに
己の老後にもなんだか暗澹たる思いを禁じえない昨今
こんなグループホームで老後を過ごせたら、本当に素敵だろうな・・・と思う

中心人物の善男は、これまでに読んだどんな小説の登場人物とも一線を画した魅力を放っている
小説家は、本当にいろんな人格を描くけれど、こんな人格を描き出せる作家ってすごい!!!!
モデルがいるならその方がすごい!と思うし、モデルがないならば、こういうキャラクターを創り出せる才能は本当にすごい!!
一言で言えば破天荒、だけど、ただの破天荒ではない
なんといえばいいのか・・・・粗にして野であるけれど、決して卑ではなく、雑ではない
あぁ、そうそう、文中にいい表現があったはず・・・・

襟や袖口が擦り切れ、革の脂も抜けてはいるが、もともとの素材の良さに加えて仕立てがたしかなので少しもみすぼらしく見えないところは着ている人間とそっくりだ

と、形容される、まさにそんな感じ

素材の良さは出自と持って生まれた能力、そして確かな仕立てはその人物の人格形成の元となった育ち方、家庭環境

しかし、そういう自分の背負ってきたものを否定し捨ててきているところに
彼独特の破天荒さが加わる

そこへやってくる押しかけ”お嫁さん”も、現代的な行動力を持ち、なかなかにイイ感じ
夏の空のように、こころがサクっと大らかになる読後感

おすすめポイント:老後を心配なさっている方、こんな老い方もある・・・っていうの、良いかもしんない

« 『グラン・ブルー』 | トップページ | 8月最後の日曜日 »

観た・聴いた・読んだ(映画・DVD・CD・読書レビュー)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『グラン・ブルー』 | トップページ | 8月最後の日曜日 »

2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト
無料ブログはココログ

ブログパーツ

  • 簡単1分ヨガ!!
  • Twitter
  • 大好き♡久文先生
    ヨガインストラクター 久文 明子 SIZE=130px×220px
  • 布絵本
  • グリーンリボン お天気