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藤谷 治 『船に乗れ! Ⅲ 合奏協奏曲』

41xxdbeludl__ss500_ 素晴らしい完結編

第2巻は息もつかせず、怒涛のうねりの中に読者を否応なく引きずり込んだけれど
この第3巻は、音楽の本当の美しさや、人生についてを
第2巻のように押し付けがましくなく、じんわりと染みとおるように描いていて、秀逸

音楽家、ときくと
知識や解釈の潤沢さを誇り、技術の高度さを競う
そういう”人種”のように一般的には思われがちなのは
あまりにもそういうステレオタイプな”音楽家”が多いから
っていうのは卵かニワトリか・・・に通じるものがあるのだけれど
音楽に限らず
生きる為、生活のために
必死にやっていること、否応なくやっていること
それが、その人が本当に愛する世界のことであれば
必ず人の心をうち、人の心に届く
そう、特に音楽は読んで字の如く
技術や知識の前にまず、音があり、その音を愛し楽しむ人がいること
それが大前提
その中で序列をつけ、値打ちを持たせるのは人間の勝手
そして、そうやって勝手に音楽に必要以上の値打ちを持たせようとする人間だって
人を愛すること、愛情のある家庭を築くこと
そういう”本能”が備わっている

すご~~く素敵な最終楽章だったな

そうそう、この連作のタイトルのわけが最後にわかります
へぇ~~~~ぇ、この作者って最後まで気障な”いかにも音楽家”(^_^;)

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観た・聴いた・読んだ(映画・DVD・CD・読書レビュー)」カテゴリの記事

コメント

PIOさん>
ありがとうございます
そうか~、この本リクエストした時5月くらいになりそうだと言われたんでしたっけか??(笑
あまりにたくさんの本を思いつくがままに図書館にリクエストかける(基本的に本は買わない)ので、自分で何の本をリクエストしていたかも、どのくらい待たされているのかも覚えていないんですよ~(苦笑

アタシはこの本の音楽の専門的な部分は読み飛ばした(それぞれの曲の解釈やチェロのボウイングなど丁寧に読んでも到底理解できない)ので、単純に、音楽を志す星の数ほどいる人間の中で、特殊なエピソードを持ち、音楽の道を選ばなかった数人の人生譚と読みました
ので、確かに強い印象を受けましたが、それは吉田修一さんの『悪人』を読んだ時と同じ
自分には到底想像もつかない、でもこういう人生や生き方、そういう生き方を選んでしまう人、選ばざるを得ない人もいるんだなぁ・・・といった感じの感慨でした

そうか~
確かにこのお話、2巻から読んでしまうと1巻なんて特に、くすんでしまうかもしれませんね
お手元に届いたら是非また1巻から読み通してご覧下さいww

読了、おめでとうございますhappy01
5月まで待たずに済んでよかったですね。

私は、2巻→1巻→3巻、と変則的な読み方をしてしまったせいもあって、華音さんの感想とはちょっと違った印象を持ったような・・・

とはいえ、すでに忘却の彼方…といったところもあり、文庫化されたら是非手元に置こう!と思っております。
非常に強い印象を残す本ですよね。

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