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楊麗萍 『Shangri-La』

今日は、おネエが前々から楽しみにしていたヤン・リーピンの『シャングリラ』(http://www.tbs.co.jp/event/ylp2010/#info1)の公演日でした
Dsc05930 

日本語では「桃源郷」と約されることの多い”シャングリ・ラ”という言葉
中国語では「原生態」というのだそうです

原生態=ありのままの加工されていない芸術
そういうものを芸術と呼ぶかどうかの議論はさておき
上流階級の人々に見せるため聞かせるために作られたバレエや宮廷音楽などとは違い
祈りや求愛のために発生した太鼓などの原楽器や踊りや労働歌
確かに魂を揺さぶり、本能に訴えかける力強さがありました

人間の理性や美意識に訴えかける”お上品”な芸術とは一線を画しているけれど
中国山岳地帯の少数民族のなかに太古から伝えられてきた民俗舞踊
人間の営みの中でもっとも原初的な(だからこそ、人間が”文化”という言葉で自分たちの営みを表現しようとすれば、難解に、抽象的に表現することこそが文化的と信じられてきた)求愛や生の営みや、大地や自然への畏怖や感謝を、とても大らかに表現している
太鼓を使った祈祷の踊りから、洗練された現代仏教の中ではほとんど観られなくなった(韓国やチベットなどでは現代でも日常的に、そして、日本では仏教の伝統行事~東大寺の修二会など~では伝承されている)五体投地を取り込んだ踊りまで
”踊り”というものの原初は、人間の力では如何としがたい大きなものへの祈りであったり、純粋な感情表現であったことを思い出させられる

歌舞伎に見られる”型の美”とはまた違う感動を、意識の奥深くから呼び覚ましてくれるような、本当にパワー、生命力に溢れた群舞で構成されていました

そして、もう御歳50歳を超えていらっしゃるはずのリーピンさんのソロダンスの素晴らしいこと!!!
おネエは「え~~~?50過ぎてんの??この人が生きているうちにこの舞台観られてヨカッタァ」と大感激していましたが、ホント、無駄な贅肉の一切ない、研ぎ澄まされた細身に、鍛え上げられた背筋
そして、肘から先がもう、別の生き物のようにしなやかに自在に動くさまは、まさに”踊りの精霊”

シルエットで魅せる最初の『月光の踊り』も見事だったけれど、やはり彼女の代表作であるエピローグに構成されていた『孔雀の精』は、見事な指先の動きだけで、もうね、舞台にホンモノの孔雀が存在する感じ
とてもアタシの稚拙な文章では、伝え切れませんが、とにかくもう、最後の数分は夢のような、極楽のような空間でした

梅田芸術劇場は、座席が円形になっていて、アタシ達の席は今回3階の左端に近かった為
舞台の手前左方が見難くて、見難いものだから身を乗り出すばかりか立ち上がる方もいらして、余計に見えにくかったりもしたのだけれど
それは、一番お安い席を選んで買ったのだからちょいと残念sadでも、致し方なし
それを差し引いても、滅多に見られない、アジアの、というよりは南米の山岳民族を想起させるような顔立ちや衣装で踊るこの舞台を見ることができて、本当に良かったww

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