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響の都 ピアノコンサート

奈良で兄弟DUOピアニストのコンサートがあるというので、会場近くのヨガスタジオで1レッスン終えた後、行ってきました117 

自宅近くの、図書館の入っている公民館にポスターが貼ってあったのを見つけたのが去年末で、申し込みが遅れたため、最初は『満席』と入場を断わられたのだけれど、補助椅子を入れていただける・・ということで、聴くことができました

演奏者は川口晃祐さん、川口智輝さんというご兄弟
お二人共に、京都市立音楽高校を卒業後、東京藝大音楽学部器楽科ピアノ専攻に進学され、現在在学中の新人ピアニスト
アタシはお二人のことをよく存じ上げなかったのだけれど、連弾が何曲もある、というので聴きたくて申し込んだ
新人ピアニストの地方ホールのコンサートで満席、ということは、小さなホールでアトホームなコンサートなのか・・・と思っていたらば、さにあらず
434席が満席で、あと20脚ほど補助椅子が入っていた
それもほとんど埋まる大盛況

プログラムは
第1部が
リスト  『2つの伝説』「小鳥に説教をするアッシジの聖フランチェスコ」「波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」 (兄 晃祐さん)
ラフマニノフ『ピアノソナタ第2番 作品36』第1楽章 (弟 智輝さん)
『千の風になって』『ディズニーソングより』「星に願いを」「ミッキーマウスマーチ」      (1台ピアノ連弾)
第2部は
シューマン 『交響的練習曲 作品13』 (智輝さん)
ラヴェル  『ラ・ヴァルス~管弦楽の為の舞踏詩~)』 (晃祐さん)
ビゼー 『カルメン』より「ハバネラ」「アラゴネーズ」
シャブリエ『狂詩曲 スペイン』           (2台ピアノ連弾)


最初に現れた晃祐さんは、遠目には「石川遼くん!?lovely」という風情のスリムな青年
リストらしく速い動きの指先から高音がまるで真珠のように転がり出てくる
ピンピンした高音の堅さのない、とっても軽やかでまろやかな音色
ん~~~、いわば「パール王子」
そして、2曲目は弟の智輝さん
まずはピアノに置かれた手の大きさが印象的
そして、重厚ながらもセンチメンタルな、”BIGHANDの作曲家”ラフマの曲をパワフルにダイナミックに弾き上げる
うわ!そりゃ、あの大きな手からはこれだけのダイナミズムが生まれるはずだわ!!! 彼は「重厚王子」とでもいいましょうか
今回、女性ピアニストではロングスカートやドレスの裾に隠れて見えない足の位置、体重移動などもわかりやすく、興味深く鑑賞しました
『千の風になって』連弾も素敵。連弾はやはりというか、パール王子が第1ピアノ、重厚王子が第2ピアノ。まさに適材適所!
連弾のコンサートを聴くのは、素敵な曲、弾きたい曲を探す、という愉しみもあって・・・・
そしてディズニーナンバーは軽快なジャズ調で。長くクラシックをやっている人間がジャズ風にアレンジして弾くのは結構難しい・・・っていうのは身を持って知っているのだけれど、一人でもうまく崩すのが難しいジャズアレンジを、連弾で・・となると二人の協調性が重要になってくる
兄弟ならでは、というか、それだけリズム感が良く音楽性が高いのでしょう、見事なスウィングで気持ちよく聴けました
2部はそれぞれ、大曲のソロ
低音部の多い、長編を弾き終えたパール王子が最後思わず脱力したように椅子の背もたれに一瞬全体重を掛けたときには、会場中の緊張感がふわっとほぐれ、漣のように微笑が揺らめいていた
アンコール曲はピアソラの『リベルタンゴ』
去年アタシが発表会で連弾したのとまっっっったく同じアレンジだったけれど、テンポが倍くらい速くてお見事!!でした

このご兄弟、地元京都ピアノコンクールはモチロンのこと、全日本学生音楽コンクールやピティナ・ピアノコンペティションでも上位受賞者
どんな世界にもコンテストやコンクールがあり、それで上位受賞できるのは本当に限られた人たちなのに、兄弟揃ってその道を極めることができるなんて、すごいなぁ・・・・・・・とまた改めて。。。。


今日の会場(なら100年会館中ホール http://www.nara100.com/)
は、アタシは初めて行ったのだけれど、素晴らしい会場でした。
舞台後方はすりガラスで、照明によって幻想的に色調が変わり、その他の三方はすべてガラス張り
舞台と客席の並び方は、去年狂言オペラを観に行った岐阜のサラマンカホールにとってもよく似ていたけれど、壁面の材質感がちょっとこれまでにない感じで、アタシは気に入った!

補助席でも、演奏者の手元はそこそこ見えたし、参加できて本当に良かった!!

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コメント

PIOさん>
はい、生ってホント良いですねww

アタシはまさに”のだめ”(のだめは才能がありますが・・・・、アタシは才能のない、性向だけのだめ)的ピアノ愛好者で
のだめがパリのコンセルヴァートルで「あなた、アナリセスもできてないじゃない?」「やったことないなら、今からやんなさいよ!」と叱られて凹む気持ちが痛いほどわかりつつも
「所詮アタシはアマチュアなんだから・・・・」「楽しく好きなように弾いて何がいけないんですか?」なんて開き直ってるので
”鑑賞能力”もご想像に違わずお粗末で、PIOさんの鑑賞レビューのような素晴らしいものは書けないのですが
表現しようとしても言葉に出来ない、形にならない”感動のかたまり”みたいなものは、大小はあれど、CDを聴いている(CDすらも、クラシックはあまり聴かないのですが)以上に胸に湧いてきますね

奈良は文化活動レベルの高いところで、ロビーコンサートや新人の発表の場があちこちで頻繁にあるので、そういうところに足を運び、耳を養うと良いとは思っているんですが・・・・(時間ができると他のことに走ってしまう、貧乏性(^_^;))

やはり生演奏は、いいですよね。
音響、雰囲気、そして、演奏者の動き。
いろいろ五感で感じとれるのって、メディアを通して鑑賞するのとは違います。
素敵な演奏者、素敵なプログラム、そして素敵な演奏だったようですね。

私も、生演奏を聴きにいきたくなってしまいました。

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