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壇 ふみ『父の縁側、私の書斎』

父の縁側、私の書斎 (新潮文庫)

著者:檀 ふみ          

父の縁側、私の書斎 (新潮文庫)   読んだきっかけ: イマドキの”知性派(?)女優”とは一線を画した感 のある壇ふみさんが好きで、図書館で見つけて内容も知らずに手にとった

 感想: 壇一雄さんが亡くなったのは、娘の頃だった
『火宅の人』というタイトルと、どうもそれは自伝的小説らしい・・・というところから、壇一雄さんを”食わず嫌い”したまま
そんな”家宅の人”のお嬢さん、という看板をずっと背負ったまま女優とエッセイストを続けて自分を表現なさっているとても”理知的”な壇ふみさんのことは、”さすがに、蛙の子は蛙”なのだなぁ・・と思ったり、”お父様が好き勝手なさっていても、お子さんがグレもひねくれもせずに、こんなに美しく、凛と賢く育つ家庭って、一体どんな家庭なんだろう??”と思ったりしていた


タイトルから、その疑問に答をくれる「父との思い出」的なエッセイか・・・と思えば、さにあらず、さりとて、父への想いは溢れんばかりに散りばめてあり。。。。

建築家の中村好文氏(アタシは寡聞にしてこの建築家を存じ上げないけれど・・・・有名な方なんでしょうけれど)の「解説」に

私は、この本を、著名な小説家を父に持つ、才気溢れる女優さんの綴った気軽なエッセイ集として読んで欲しくないと思っています。できれば、この本を(中略)優れた「住宅論」として読んで欲しいのです。

と、ある通り、本当に”優れた「住宅論」”であり、”上質な「住文化(などという言葉があるのかどうかわからないんだけれど・・・)論」”であるとも思う
新築する時には、隅から隅まで気持ちを入れていたはずの我が家も、10年住み慣れて、「当たり前に暮らすための箱」に成り果ててはいないか?

ふみさんと同じく(などというのは畏れ多いけれど)
”モノに対して愛情薄”く、固執するわけでもなく、どうしても欲しい!と思うものがあるわけでもないのに、どういうわけか”モノが捨てられ”ず、つまらないものばかりで住空間をどんどん狭めてはツレアイになじられているアタシには、よい刺激になった

すっきりと(決して、雑誌のようにお洒落でなくとも)、だけど、ひとつひとつのモノや、そのモノにまつわる思い出を大切に
丁寧に、その空間で過ごすひとときひとときを慈しむ、”上質なくらし”を紡ぎたいなぁ・・・と思った

おすすめポイント: 流行りすたりに振り回されずに、”上質で、丁寧な暮らし”をしたい・・・と思っている方のツボにはハマるのではないでしょうか。

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