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最後の授業

ランチ食べて妹と別れてからは
また同じルートで東京まで戻って(お天気良かったし、水上バスも気持ち良いかも!??とも考えたけれど、水上バスは子ども達と乗ったことあるし、なんせ運賃が倍!しかも大学まで東京駅からだと地下鉄1本ダケド、浜松町からだと時間も交通費も余計に掛かるので、やはり東京駅へ)一路母校へ

学会はもう始まっていて、私が入ったのはちょうど前半の質疑応答の最後
今回の研究発表は
1. 『人間失格』と『濁った頭』に表れた罪意識と女性像
2. 延喜時代の屏風歌
3.  女流日記文学と署名
4. 『源氏物語』の語り―浮舟をめぐって―
の4本
最初の2本は聞けなかったけれど
3.は中国の留学生の方が、中国での日記の扱いと、平安時代の女流日記文学とを比較考察なさってもいて、留学生の方ならではの着眼点でもあるかな・・と興味深く
4.では、敬語表現について緻密に調査、比較検討された末の結論が独創的
いずれも博士課程の方の研究発表だったので、大学の卒論程度で終えたアタシにとっては、自分の殊更稚拙な卒論を思い出すと赤面モノで、「あ~~~~、やはり”研究”とは修士からだろうな~」というくらい”高邁”な研究姿勢であり、内容
質疑応答では、発表内容とはあまり関係のない部分を突いて発表者を突き上げるようなイジワルな質問がなされ(年齢からして大センパイだろうけれど・・・)それが”学術”の究め方か?と、学術の世界からは遠く離れたところにいるアタシには理解不能だったり・・・・
その発表の後、今年度末を持って退職(今、国立大学は独立法人化されたため、先生方は官職ではなくなり、「教官」とは呼ばない為、「退官」とは言わないそうな・・・)される恩師の記念講演
お題は『平安和歌と歌枕』
”歌枕”と呼ばれる場所には恵まれた土地に住む私ではあるけれど
普段の生活は、あまりにもそういうものを”意識”することから離れて久しい
懐かしい恩師の肉筆によるレジメに記された歌を、会場の皆さんと一緒に
「読んでみてください、どうぞ」と恩師の声に導かれて口誦する
隣と後ろの席には同級生たち
あっという間に20年近い年月を飛び越えて、学生に戻った瞬間
「わたくしはね、学生たちに”歌はとにかく音読なさい。歌は口語訳はできない。だから音読してイメージが浮かべばよい”と言っているのよ」とお話される
え!??アタシ達が学生の頃もそうおっしゃっていたかしら??(苦笑
”研究”としては、細かく分析・検討しなければならない
けれど、まずは歌を”楽しむ””味わう”ということを、先生はアタシ達にも仰ってくださっていたのかもしれない
だけど、調べが不十分なところを矢継ぎ早に質問され、目を白黒させたゼミでの経験から、アタシ達は、先生といえば細かいところまで追及される歌のお授業、というイメージが染み付いちゃってたのかもしれない
歌枕についての時枝誠記氏の解釈とは違う先生のお考えをお聞かせ頂き、歌枕にはある一定の人事的意味がある、という片桐洋一氏の論を、これまた音読で歌そのものを味わったあとに伺い
最後に先生のこれからの研究の課題をお話くださって講演は閉じられた

先生ほど永年に亘り研究生活を続けていらしても、まだ課題は尽きない
学術の世界は本当に汲めど尽きせぬ泉
自分という浅い井戸に、枯渇せぬように水を注ぐべく、あくせくと動き回っているアタシなどには想像もつかない豊かな学究生活を送ってこられたのだろう

学年担任をしてくださった恩師の講演だけでなく、卒論のご指導頂いた恩師にも卒業以来実にご無沙汰を重ねていたけれど、ご尊顔を拝することができて
「もっとちょくちょく顔見せなさいよ、遠慮せずに」ともったいないお言葉を掛けていただいたけれど
いやいや、不勉強なアタシがどのツラ下げて何度も足を運べましょう
「次は先生のご講演の時に」「ヲイヲイ、そりゃまだ10年も先だよ!」
ハイ、その通り!先生お若くていらっしゃるから・・・
だけど、不出来な卒業生にとって母校は”遠くにありて慕わしいもの”

学会に続く総会のあとの懇親会は失礼し、「華音ちゃんが関西から来るならアタシも行かなきゃ!と思って・・・」と言ってくれた友人とお茶飲みながらしばし四方山話
子どもの教育に加えて、アタシたちにはそろそろ親の介護、同居も、目を逸らせない課題
同級生との話は、課題が共通
これが学生時代以来ずっと、アタシ達を繋いでいて、そして、ずっと離れていてもその歳月を飛び越える絆
同じように歳を重ね、生活を重ねていることの意味

ともだちって、いい。歳を重ねるほどに、いい。

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華音の旅だより 行ってきました」カテゴリの記事

コメント

みるさん>
>行きたいな、と思いました、2泊3日くらいでも・・・と思いましたが無理だなと思いとどまりました

わかりますょ~~
同窓会報などで、魅力的な講演会やセミナーの案内を見るたびに”都落ち”している身の不遇を嘆いたりします
北海道からの上京は、とてもアタシのように0泊で・・・なんてこと考えられませんし、交通費もどう頑張ったって往復1万以内で・・なんて無理ですよね
時間的にも、経済的にも、かなり”しんどい”ことではあります

H先生が「この学会の開催が2年に1度と定期的に決まった最初の学会で、M先生が”皆さんは今日は1日家事を放擲なさって”とご挨拶されたんですよ」と、それは”隔世の感”とのお想いからでしょうが、にこやかに話していらっしゃいましたが、
アタシのママ友達の中には「たとえ1泊でも、家を空けるなんて考えられない」っていう方も少なくないです
アタシも、ツレアイがサラリーマンで、子ども達小さかったら、とても「行きたい」なんて気持ちすらも持てなかったと思います
幸い、子ども達ももう自立しているし、ツレアイが理解ある人で、気持ちよく送り出してくれたので、本当に”女学生”のようなワガママが実現できましたwink

でも、仰る通り「人生は一期一会」
”会える人”には”会える機会”に会っておきたい!!と、年を重ねるごとに強く思うようになりました
その思いを果たせるようになったこと、それこそが”幸せ”なのだなぁ・・・・と、日々感謝です!

こんにちは!
お忙しい週末でしたね!
でも、強行軍で上京されたお気持ち、きっと先生にも伝わったのでは??
私も行きたいな、と思いました、2泊3日くらいでも・・・と思いましたが無理だなと思いとどまりましたが・・・。
私も何年か前までは恩師にお会いするときはそれなりの自分になっていたい、なんて背伸びした考えを持っていたかも。
でも最近は背伸びしていううちに先生がいらっしゃらなくなることだってあるのだと思いはじめて・・・。
それは、私がとても憧れていた東京時代の友人のとある方が53歳という若さで亡くなってしまったからなのだけれど。
最後の授業、華音さんのレポートでその雰囲気だけでも知ることができて嬉しかったです。
どうもありがとう。
私は来春3月末ごろ、もしかしたら上京できればいいなと思っています。

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