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新田次郎 『剣岳~点の記』

劒岳―点の記 (文春文庫 に1-34)

著者:新田 次郎

読んだきっかけ:
映画の予告がすごく気になって、でも、予告だけではよくわかんなくて”とにかくまず原作読んでから”と

感想:
図書館にリクエスト
(待ってるうちに映画、終わっちゃったんだけど・・・)
パラパラっと開いて
「あ〜〜、やっぱり新田次郎、なんだかとっつきにくそう」と思って他の本を先に読んだりして暫く打っ棄ってて、貸し出し延長までしたのだけれど
覚悟決めて読み出したらば・・・・・グイグイ引き込まれてしまいました

登場人物が錯綜している翻訳モノなどと違って、至ってシンプルな、だけどすごく骨太な記録小説、とでもいうのだろうか
アタシは山には登らないけれど、『クライマーズ・ハイ』や『バーティカル・リミット』など、山岳映画には結構惹かれてて(で、そういうの観るたびに絶対に山はやんない。山をやる人を待つ暮らしはしたくない・・っていう想いを強くするんだけど…)この小説も、難しい山を踏破していく労苦、困難を手に汗握りつつ他者目線で傍観できる面白さとともに
今も昔も変わらぬ組織の上層部と最前線で現場に向き合っている者との意識の乖離(まさに”事件は会議室じゃない、現場で起こってるんだ!”)に、何も学ばぬ人間の愚かしさを観る
そして、こういう、本当に現場で想像を絶する努力・苦労を重ねている人の業績を丁寧に掘り起こし、光を当て、世に知らしめんとする作家や映画監督がいることを
そういう社会に生きていることを
嬉しくも思う

ここしばらくぶりに、出会えて良かった、と思えた作品のひとつ

おすすめポイント:
戦前の測量作業について、詳しく描かれている
今の測量法すら知らない私には、わけわからないけれど
でも、地図を作るのにものすごい作業がなされているのだ・・ということを知ることができただけでも、意義深い

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