« きのうのことあれこれ | トップページ | 都会のオアシス »

山崎美和恵 『物理学者湯浅年子の肖像』

物理学者湯浅年子の肖像―Jusqu’au bout最後まで徹底的に

著者:山崎 美和恵

物理学者湯浅年子の肖像―Jusqu’au bout最後まで徹底的に

買ったきっかけ:
恩師が序文を寄せられていて
恩師をはじめ、母校の各方面からお奨めいただいたので

感想:
どっしりとした単行本で、電車やバスの中で読むにも持ち歩くにも大仰だったけれど、貸し出し延長を幾度となく繰り返しやっと読了


各方面で女性科学者の進出を促す動きの活発な昨今
往年の女性科学者の足跡の洗い出しが進んでいる様子
(こちらの地元の女子大でも、理数系の公開講座やティータイムセッションなどが盛ん)
先日読了した与謝野晶子の評伝でも、明治時代後期、早くも与謝野晶子は女性の科学分野への進出を重視し、娘を理系に進学させていることがうかがえる

性差撤廃を謳う今、理系文系の壁も、
やはりあまり意味のないものに思える


真の科学する心は
また他のあらゆる本質的なことに
通ずる心である。

芸術に、文学に、
そして宗教に
通ずる心である        
                 本書扉 湯浅年子『科学への道』より

天は二物を与えず、というけれど
一芸に秀でるものはその一芸に秀でるための精神的な強靭さや
人並み以上の意欲、努力できる力を持っているので
それを多方面に発揮するのも容易であるようだ

そんな先人を「超人」「スーパーマン(ウーマン)」と呼んで
自分とは別世界の人、と位置づけることは一番簡単で楽だけど
そういう人に少しでも近づきたい…という思いは
必ず人を成長させ、高めるのだと思う


そして、そういう”人並み以上に優れた人物”には”優れた指導者””優れた先駆者”がいて
そういう指導者、先駆者に対し、純粋な憧れと敬意を持って接するひとが才能を伸ばすことが出来る
”素直”が学びの基本姿勢、ということの実証


真理の前に研究者は平等である――――このことを自覚する師や先輩に出会った人は幸せである
この世で最も美しいもの――――それは子弟の愛だと思います

そう序文に記された恩師が”若い女性に読んで欲しい”と仰るはずだ

おすすめポイント:
苦難と呼べるような苦難もなく
飽食の”ヌルい”時代に生きる若者に
苦難を押して真理の追究を希求する姿がどのくらい伝わるのか、娘達をみていても大いに心許ないが
”なにか”を感じ取ってくれることを期待したい

« きのうのことあれこれ | トップページ | 都会のオアシス »

観た・聴いた・読んだ(映画・DVD・CD・読書レビュー)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« きのうのことあれこれ | トップページ | 都会のオアシス »

2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト
無料ブログはココログ

ブログパーツ

  • 簡単1分ヨガ!!
  • Twitter
  • 大好き♡久文先生
    ヨガインストラクター 久文 明子 SIZE=130px×220px
  • 布絵本
  • グリーンリボン お天気