2009年12月18日 (金)

崔 善愛『父とショパン』

父とショパン 

著者:崔 善愛

父とショパン

読んだきっかけ
私が著者を知ったのは、彼女のCD『ZAL(註:Zの上に「・」。ジャルと読む。ショパンが自身の心の奥底にある情緒を表現するのに用いたポーランド語だそうで、悲哀、哀しみ、悔い、本来あるべきものが亡くなった時に感じる感情のことだそう)』で初めてであり
名前から韓国人と察せられる彼女が、日本生まれの在日韓国人2世であり
「指紋押捺拒否裁判」の被告であり
「再入国不許可取り消し訴訟」の原告である
ということは、この本を読んで初めて知った

感想:
「音楽家として生きようとするならば、誠治を語らずピアノに専念した方が良いのでは?」と暗に言われたことが何度もある

と、著者は語る


ショパンやラフマニノフ、ホロヴィッツやブーニン、傅雷(ツー・ツォン)などが故国を離れた音楽家だということを知ってはいても
パリのショパンにはジョルジュ・サンドとの愛の生活を強く喚起し
ラフマニノフの「鐘」にはクレムリンの鐘を感じることはあっても
その奥に踏み込んでいくことはなかった

音楽家としての著者が、ショパンの語った「ZAL」を巡って「国外逃亡者」であるショパンへの思い入れを語った、ショパン評か・・・と思っていたのだけれど、さにあらず

全体の2/3は「父(と私)」そして、残りの1/3にショパンをはじめとする”民族、故国への想い”を強く持つ音楽家たちを列記した
人権とアイデンティティを語るエッセイだった

ショパンのマズルカはポーランド人にしか弾きこなせない・・といわれるそうだけれど
母が得意としたマゾフシェ地方のポーランド民謡(マズルカ)を、他のジャンルの曲と比して生涯でもっとも多い59曲作曲したショパンの哀しく狂おしいまでの望郷の想いは、ヘルマン・ヘッセをして、彼こそショパンを正しく演奏できる唯一のピアニストであると言わしめた傅雷には解され、それは故国中国を捨てアメリカに亡命した傅雷の生き様と無縁ではないのかもしれない

音楽家は音楽でもって、自身の心情を表現し、多くの人に伝えようとする
と、同時に、音楽の限界を知るからこそ
音楽以外の言論活動で、音楽では伝えきれないものを伝えようとされるのかもしれない

音楽作品をなぞる時
単に譜面をなぞり、倣うだけでなく
音楽に籠められた魂を”汲み取り””表現し”て、二次的に伝えてゆくこと
それが「演奏家」としての技量であり、使命なのだろうな・・・と
「演奏家」には程遠く、また、それほどの気概も持ち得ない
単なる「愛好家」のアタシなどは思うけれど
でも、作品に秘められた心情や背景を知って奏でることは
単なる「愛好家」の演奏にも、大きく左右するのだろうな・・・と思った

おすすめポイント:
純粋に音楽の本、と思って手に取られると
ちょっと面食らうかもしれません
ピアニストとしての崔さんの背景を知るには最適

| | コメント (0)

まだむ忘年会

昨日は社宅時代の仲間との忘年会

会場は1年前のこのメンバーでの忘年会の時にも候補に挙がっていたのだけれど
予定日にはもう営業していない・・とのことだったので
1年ぶりの念願叶っての
隣駅前のフレンチ居酒屋『えとね』(http://etonner.tomio-nara.info/
今年から奈良でも開催されたCU-CAL(http://www.cucal.net/2009/)にも出店していた意欲的なお店でもあるので、すっごぉ~~~く愉しみでしたww

フレンチ居酒屋だけあって、グラスワインがとっても充実していたので、今日はワインで乾杯ww

Photo_7 オススメ本日のキッシュはラタトィユのキッシュ。ふわっふわとろ~りと美味しいwwPhoto_8

たこのマリネとキャロットサラダ

牛肉のリエット・カナッペと牛肉マスタード風味コロッケにニース風サラダPhoto_3 Photo_4 
Photo_5 さすがフレンチ!かえるの脚のフライ 

こうやってみると、めちゃリアルsweat01

このほかにも、ジャガイモのグラタンとか手羽先の香味焼きも頼んで
ワインをグラスに3杯(『パヌール』っていう赤ワインがとっても芳しくて美味しかったので2杯も飲んでしまいました)頂いて
そして、〆のデザートは、ほかほかふわふわアツアツのチョコレートスフレとバニラアイスPhoto_6

これで一人頭3000円也
主婦の1年に数回の”夜のお楽しみ”はこれくらいの贅沢が丁度良いかな
気持ちの良い酔い心地で、も~~ぉ、大満足!!

子どもが同級生、ということもあり
子どもの話題から老後の話、今年を漢字一文字で表すと・・なんて話題から、皇室の話題に至るまで
何を話しても尽きることなく
ふと時計を見るともう10時前coldsweats02
最後は「よいお年を・・・」でお開き

すべてが自分の思うようにいかなくても
子ども達がそれぞれに健康で
夜に母親が心置きなく友達と会えていること
これ以上の幸せを望めばバチが当たりそうね

| | コメント (2)

2009年12月16日 (水)

私にできること

ご講演を聴きに行ったことからご縁のできた医師でNPO「宇宙船地球号」代表(http://www.ets-org.jp/index.html)の山本敏晴さん(『徹子の部屋』にも出演なさっていたし、広く全国で精力的に講演活動をなさっているので、ご存知の方も多いかもしれませんね)から
最新刊の写真絵本を贈呈頂いた(http://kanon1211sukefuji.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/hiv-2a20.html

ご講演のあることを知り、”予習”として山本さんの著書を何冊か読み、そしてご講演を拝聴し、”生”山本さんのひととなりに触れてより
以来、毎回、山本さんの著書が出るたびに、図書館にリクエストして入れていただいていたので、今回も入荷待ちだったのだけれど
思いがけず送付頂き、感激!!
支援者も、お友達もたくさんいらっしゃるであろう中で、お選び頂き、貴重なご本をお送りいただいたのですから
そのお気持ちに、アタシはどうお応えすべきなのかしら????と
ご本のページをめくりながら、しばし思いに耽りました

「国連や援助団体だけで行うのだけが、国際協力ではありません。会社員になっても、主婦になっても、子どもでも、老人でも、世界のために、社会のためにできることはたくさんあります」
手っ取り早いのは『お金』かもしれない
だけど、お金を振り込んだだけで”協力”できた気になって満足してしまうのは、なにかアタシとしては”しっくり”こない

難しく考えずに・・・
まずは”できる”ことから。。。

まずは我が子に”伝える”こと
これが、今のアタシに、一番”たいせつ”で、”有効”なことかも。。。
中学時代に世界の貧困や環境問題に興味を持ち始めたおネエと一緒に聴きに行った山本さんのご講演で、彼女なりに得たもの、また、問題意識として新たに気付いたことは少なくなかったと思う
「文化人類学」のようなことをフィールドワークを通じて学びたい・・という”なんとな~~く”の方向性を持ちつつある彼女が
視野をより拡げてゆく一助にもなるかもしれない
そして、取り敢えずまだ自分の方向性を定め切れないチビにも
少なくとも”世界の現状”はいろんな角度から知って欲しい・・・と思う

『エコプロ』でフェアトレイドを謳っている団体が
「フェアトレイドが温暖化対策につながる」と説明してくださるのを聴いて
「えっ?フェアトレイドって、”途上国の人たちの労働搾取や児童労働を改善し、貧困を改善する”ことが目的、つまり経済問題への解決策でないの??」と思ってしまったアタシは、フクザツな世の中の仕組みの関わり合いに対応する柔軟な思考力に欠けているのだろう
また、一方で「エコ」を謳っていればイメージアップ・・・とばかりに
”無理矢理””こじつけ”な感じが否めない企業も少なくない
折りしもCOP15が開催されているけれど、今や「エコやってます」と言わなければショーバイ成り立たない、というご時世
”そのエコ、ジツハ成り立たせるために余計なエネルギー使っていませんか?余計な廃棄物を出してはいませんか?”という視点も必要だろう

耳あたりの良い言葉、すぐに結果が出そうな活動
そういうものに飛びつき、ノセられてしまうのでなく
”ホントのところ、どうなっているの!??”ということを
きっちりと、客観的に提示してくれる
そんな団体、活動を見抜く視点を
身近なところから培う
子ども達には、そんなことを期待し、そのための一つの”情報提示”として
山本さんの活動や著書を、紹介して行きたいな・・・と思う

http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/

↑山本さんのブログ
このブログでもリンクしていますが、結構”ぶっちゃけ”でいろんなこと書いてあって
面白いと思いますww

| | コメント (0)

山本敏晴 『HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア』

とかくエイズ(HIV)はタブー視されたり、偏見を持ってみられたりするけれど 41celjmi1cl__sl500_aa240_
生まれながらにHIV感染の可能性を持って生まれてくる子どもに
何の罪もない

先日観たDVDは、タイの幼児売春によるHIV感染の子どもの問題がテーマの一つだったけれど
母子感染のケニアの子ども達の問題は
先進国で唯一HIV感染者数が増加しているわが国でも
近い将来”他人事ではない”問題になる可能性が大きい

「小学校高学年から読める平易な文章」ではあるけれど
中学生にも理解できる”わかりやすい英訳”もあり
多くの青少年に見てほしいと思う

世界のどんなところに住んでいても
HIVに感染していたって
「ひと」が願うこと、大切にしているものの根本は同じ
自分が大切にしたいと思っているものを懸命に守るように
地球の裏側で、大切なものを守りたい・・と思っている見も知らぬ子ども達のことを
”知ること”
まずはそれが「国際理解」「国際協力」の一歩かな」

これまでの”あなたのたいせつなものはなんですか”シリーズは
子ども達の絵がほとんどだったと思うのだけれど
この『ケニア』では
「たいせつなことは、普段の生活を続けていくこと。普段の生活を続けられることにまさる幸せはありません」
「たいせつなものは、わたしたちのコミュニティ。もし、仲間のだれかがエイズで死んでしまった場合も、その孤児たちを。私たちで育てていこうと思っています」
という、成人の想いが採り上げられていたことが、アタシには個人的にとても心に響いた

”普段の生活を続けられることに勝る幸せはない”
”仲間の誰かにもしものことがあれば、みんなで手を差し伸べて支えあってゆく”
社会生活を営む人間にとって、本当にたいせつで愛おしいことを
私たち日本人は、意識して生きているだろうか?
不況だ、デフレだ・・・という経済用語の飛び交う社会で
”なんとかなる””生きていく上では、ほんの”些細”な”己の生活の変化に汲々として、周囲への感謝や配慮など二の次になっている寒々しさを
「勉強してお金をたくさん稼げるようになれ」という言葉とともに
子ども達に刷り込んでいるのではないか??

カメラに向ける子ども達や大人たちの
ひたむきで、希望を捨てない瞳の力に
”何もできない”自分は”何もしようとしていない”自分なのではないか・・・とハッとさせられる

| | コメント (0)

2009年12月13日 (日)

『南極料理人』

ご家族のいらっしゃる友人をそうそう引き止めるわけにもいかないので
バスまでの時間は、田舎ではなかなか見られないミニシアター作品を観に行こう!と、上京する前から決めて、リサーチしていた
久々の銀座で映画鑑賞

『南極料理人』

この映画、「知らない」(田舎じゃやってない)って思ってたんだけど、ちょっと古い(夏に公開されてた)のね・・・

昔フルート習っていたときのグループのメンバーに、南極越冬隊員の方がいらして、ホント、「あ~~、この人、いかにも越冬隊員!!」って感じの雰囲気(無精髭でみなりにはあまり頓着していらっしゃらない)だったのだけれど、一体どんなことなさってんだろう???って思ってた
この映画見て初めて、いろんな職種の人が行くのね、(公務員や学者だけでなく)民間人も行くのね、って。。。

すごく良い映画
こういう良質な映画作れるうちは、まだまだ邦画、イケルゼ~~~!
変にハリウッドと張り合うド、なんて力入れずにさ
こういういい映画、作ろうよ!!

映画観て声出して笑ったのって、もう何年ぶりかもしれない
「西村君、ダメだ・・・・・。楽しい・・・」って、豊原さ~~~ん
肉の塊の松明持って、大の男が雪原走り回ってるって、、、、いいなぁ。。。
「なんていうかさ、ここは”自由”だよね」
ホント、そうなんだろうなぁ・・って思う
その反面、そりゃ、あ~~~んななぁ~~~~んにもなく、接する人もごく少数限られていて毎日毎日毎日毎日同じことの繰り返しの日々の中じゃ、煮詰まりもするだろうし、人間関係ギクシャクもする
やっかんだり、ズルしたり、怒ったり・・・
好きなものが食べられなくなったきたろうさんの涙目
あんな”極限状態”
今の日本じゃ、ない、よね

でも、そんな中でも、あんなに気持ちの篭もった、美味しいご飯食べられたら
日々HAPPYheart04shine
美味しいモノは人を幸せにするっていうのは
どんな局面においても、大正解!だと思うんだけど
ああいう状況じゃ、なおさら。。。

しかし、南極観測隊の食糧って、一体誰が決めるんだ??
フォアグラとか伊勢海老とか、「エエもん喰ってんなぁ~~」と思わず小市民目線になっちゃいました

堺雅人さんが好きで、この映画見よう!って決めたんだけど
娘と並んで寝っ転がってTV見ながら「ぷー」とかするし
ちょ、ちょ、ちょっと・・・なんで堺くんにうちのおっちゃんとおんなじような人間演らせるかな~~~coldsweats02
でも、拉麺打ってるときの目
カッコ良かったわ~~~~lovely
あれは、家族とハンバーガー食べてるときには絶対に見せない目
”オシゴトしてる”目、なんだよね
キャストもストーリーも画も、文句なし!!でした
登場人物8人、観客8人
1500円で2時間、すご~~く得した気分Dsc05672

Dsc05674 都会でしか観られない美しいイルミネーションを眺めながら
東京駅へと歩くDsc05673_2 


東京駅のカフェでバス待ちを・・・・と思っていたけれど
今回も失敗!
東京駅は土日はほとんど22時には閉店sweat02
こんなことならば、銀座のカフェで22時過ぎまで過ごして、それから歩いてゆけば良かったか・・・・
またしても東京駅サバイバル
どうも、東京駅は”鬼門”だな

夏はバスの出発時刻ギリギリだったにも関わらず、集合場所のブリジストン本社ビルが思っていたよりも駅から遠くて、メチャメチャ焦ったので、今回は八重洲中央口目の前のヤンマービル前から出るバスを選んでいたのだけれど、バスの出発地のディズニーランド出口付近が渋滞している・・とかでバスの到着が遅れ、23時15分にやっと乗車
昨日のバスより座席間は少し狭い、フツーの4列大型バスだったけれど、隣がいなかったので脚を座席に上げることができ、それだけでも随分脚の疲れが違う

そして、今朝は予定到着時刻の1時間半も早い6時半に難波に着いたけれど
今度はアタシには”帰る家”があるもんね!!
帰宅すると、ちょうど部活の練習に出掛けたおネエと入れ違い、バス停出たところでバス同士がすれ違うニアミス
どうせ早くなるなら、あと30分ほど早く着いてくれりゃ、お弁当も作って送り出せたのに・・・

チビと一緒に朝御飯食べながら、昨日の試合に勝った話など聞いて
アタシの実になが~~~~~~~~い0泊の上京は終わったのでした

滞在時間実に17時間弱、往復交通費8000円強、滞在費用映画代込みで2250円+食費で、〆て1万強・・・・正味1日分としては、まぁ、赦される贅沢かなww(サラリーマンなら忘年会1回一晩でこれくらい飛んでいくことでしょうから・・・)

| | コメント (2)

最後の授業

ランチ食べて妹と別れてからは
また同じルートで東京まで戻って(お天気良かったし、水上バスも気持ち良いかも!??とも考えたけれど、水上バスは子ども達と乗ったことあるし、なんせ運賃が倍!しかも大学まで東京駅からだと地下鉄1本ダケド、浜松町からだと時間も交通費も余計に掛かるので、やはり東京駅へ)一路母校へ

学会はもう始まっていて、私が入ったのはちょうど前半の質疑応答の最後
今回の研究発表は
1. 『人間失格』と『濁った頭』に表れた罪意識と女性像
2. 延喜時代の屏風歌
3.  女流日記文学と署名
4. 『源氏物語』の語り―浮舟をめぐって―
の4本
最初の2本は聞けなかったけれど
3.は中国の留学生の方が、中国での日記の扱いと、平安時代の女流日記文学とを比較考察なさってもいて、留学生の方ならではの着眼点でもあるかな・・と興味深く
4.では、敬語表現について緻密に調査、比較検討された末の結論が独創的
いずれも博士課程の方の研究発表だったので、大学の卒論程度で終えたアタシにとっては、自分の殊更稚拙な卒論を思い出すと赤面モノで、「あ~~~~、やはり”研究”とは修士からだろうな~」というくらい”高邁”な研究姿勢であり、内容
質疑応答では、発表内容とはあまり関係のない部分を突いて発表者を突き上げるようなイジワルな質問がなされ(年齢からして大センパイだろうけれど・・・)それが”学術”の究め方か?と、学術の世界からは遠く離れたところにいるアタシには理解不能だったり・・・・
その発表の後、今年度末を持って退職(今、国立大学は独立法人化されたため、先生方は官職ではなくなり、「教官」とは呼ばない為、「退官」とは言わないそうな・・・)される恩師の記念講演
お題は『平安和歌と歌枕』
”歌枕”と呼ばれる場所には恵まれた土地に住む私ではあるけれど
普段の生活は、あまりにもそういうものを”意識”することから離れて久しい
懐かしい恩師の肉筆によるレジメに記された歌を、会場の皆さんと一緒に
「読んでみてください、どうぞ」と恩師の声に導かれて口誦する
隣と後ろの席には同級生たち
あっという間に20年近い年月を飛び越えて、学生に戻った瞬間
「わたくしはね、学生たちに”歌はとにかく音読なさい。歌は口語訳はできない。だから音読してイメージが浮かべばよい”と言っているのよ」とお話される
え!??アタシ達が学生の頃もそうおっしゃっていたかしら??(苦笑
”研究”としては、細かく分析・検討しなければならない
けれど、まずは歌を”楽しむ””味わう”ということを、先生はアタシ達にも仰ってくださっていたのかもしれない
だけど、調べが不十分なところを矢継ぎ早に質問され、目を白黒させたゼミでの経験から、アタシ達は、先生といえば細かいところまで追及される歌のお授業、というイメージが染み付いちゃってたのかもしれない
歌枕についての時枝誠記氏の解釈とは違う先生のお考えをお聞かせ頂き、歌枕にはある一定の人事的意味がある、という片桐洋一氏の論を、これまた音読で歌そのものを味わったあとに伺い
最後に先生のこれからの研究の課題をお話くださって講演は閉じられた

先生ほど永年に亘り研究生活を続けていらしても、まだ課題は尽きない
学術の世界は本当に汲めど尽きせぬ泉
自分という浅い井戸に、枯渇せぬように水を注ぐべく、あくせくと動き回っているアタシなどには想像もつかない豊かな学究生活を送ってこられたのだろう

学年担任をしてくださった恩師の講演だけでなく、卒論のご指導頂いた恩師にも卒業以来実にご無沙汰を重ねていたけれど、ご尊顔を拝することができて
「もっとちょくちょく顔見せなさいよ、遠慮せずに」ともったいないお言葉を掛けていただいたけれど
いやいや、不勉強なアタシがどのツラ下げて何度も足を運べましょう
「次は先生のご講演の時に」「ヲイヲイ、そりゃまだ10年も先だよ!」
ハイ、その通り!先生お若くていらっしゃるから・・・
だけど、不出来な卒業生にとって母校は”遠くにありて慕わしいもの”

学会に続く総会のあとの懇親会は失礼し、「華音ちゃんが関西から来るならアタシも行かなきゃ!と思って・・・」と言ってくれた友人とお茶飲みながらしばし四方山話
子どもの教育に加えて、アタシたちにはそろそろ親の介護、同居も、目を逸らせない課題
同級生との話は、課題が共通
これが学生時代以来ずっと、アタシ達を繋いでいて、そして、ずっと離れていてもその歳月を飛び越える絆
同じように歳を重ね、生活を重ねていることの意味

ともだちって、いい。歳を重ねるほどに、いい。

| | コメント (2)

0泊3日(正味1日)の上京~エコプロ~

強行しましたよ~ good
東京0泊3日往復
お仕事での出張なら、関西-東京で会議の一つくらいなら何をおいても時間最優先で新幹線や飛行機利用で日帰り、なのでしょうが・・・・

母校の学会で恩師が退職記念講演をなさる・・・というので
これはなんとしても聴講したい!!!と
平日なら諦めたのでしょうけれど、学会は土曜日の午後
「往復夜行バスbusで行くから、行っていい??」とツレアイにお伺いを立てて・・・

「タフだね~~~」「若いね~~~」と言っていただけるのですが、なんのことはない。
ない袖は振れないので、したいことをするにはカラダを張り、それができないのなら諦めろ・・っていう単純な図式


金曜の夜行で上京し、土曜の午前中どうしよう??
東京には友人も多いけれど、急に決めたことだし・・・とあまりあちこちに声を掛けるのも躊躇われていたら
妹がこの時期毎年ビッグサイトで開催されている『エコプロダクツ』の出展に今年も行っていて、ちょうど昨日12日が最終日、というので
「お姉ちゃん、時間あるなら見に来て~。応援要員が来たら、一緒に回れるし~」というので、行ってきました!!

11日京都駅23時55分moon3発のバスは、一番料金安いのを選んだのだけれど
これまでに利用したどの夜行バス、スキーバスよりも座席間が広々~~~
ラッキーwww
”どこでも寝られる”のが”特技”のアタシ(なので、人様に案じていただくほど、夜行バスは辛くはない)眠りは浅いながらもしっかり確保!
しかしながら、東京駅に着いたのは予定到着時刻の1時間も前の6時半 fuji
うわぁ~~~、どうすっかな~~
OAZOの1Fって座れるスペースあったような・・・
はい!確かに!!
しか~~し、既にそこは夜行バスで着いたと思しき、大きな荷物を持ったドロッッと疲れを引き摺ったような人たちの集団に占拠されていて・・・
仕方がないのでお手洗いだけ借りて、八重洲口へ
しかし、地下街も、座れそうなスペースはすべて、大荷物の人たちの先客有り(恐るべし、夜行バス!!!←自分のことは棚上げ~~)
教えていただいたバスの乗り場を探しに行くと、土曜日の始発は7時45分、とのこと
仕方がないので、八重洲の改札前で持参した文庫本読んで時間待ち
朝からサバイバル~~~~coldsweats02

東京ビッグサイト、初めて行きました
新橋からゆりかもめか、東京駅から臨海線かな~と思っていたのだけれど
ビッグサイトのすぐ傍にお住まいのネッ友さんが東京駅からのバスの路線をご教示くださったので、200円で行けた!
すごぉ~~く助かりましたww
おまけに、「佃島、月島、豊洲など、川と高層マンションの景色の良いところを通る路線よ~」と伺っていた通り、地下鉄じゃ見られない風景を眺めながらの30分強、とっても楽しかったww
バスは始発だったけれど「能開」の鞄背負った子どもと親御さんペアが何組か嘉悦有明中高前、で下車
模試か!??入試か!!??
都会の小学生はた~~いへ~~ん!!と、同じく6時起きでも朝から部活の試合tennisに出掛けているチビに想いを馳せる
8時半頃有明に着いて、PRONTOで朝食cafe&読書
あ~~~、人心地catface
学生の頃も、帰省と上京に夜行バスを頻繁に利用したものだけれど
いつも「あ~~、東京に遊びに来てる子なんて、こんな早くに着いてどこ行くねやろ?アタシなんか帰る部屋あるから、これから帰って寝るし~」とちょっとした優越感持ってたもんだけど、逆の立場はホント、持て余すわ~~bearing


Dsc05656 ビッグサイトのすぐそば、ゆりかもめの『国際展示場正門駅』の下の水の広場公園から・・・
水上バス乗り場の建物の向こうに見えている屋根がビッグサイトDsc05662

アタシはわけわからずに撮ったんダケド、帰って見せるとチビが
「これ、お台場ちゃうん!??」なるほど!!フジTV社屋かな??→


エコプロでは、今回初めて小学校が出展している、というのでまずはそこを見に行ってみた
学力低下が喧しく問題視されているけれど、「総合学習」の時間で、子ども達のプレゼン能力は確かに伸びた!!と思うPhoto_2  

その発表内容の一部→
6年生の担任と仰る可愛らしい先生が説明くださったのだけれど、感想を書いているところに6年生の当番児童がやってきて、その子からも説明を受けた
みんながみんなそうできる、と言うわけではないと思うけれど
こういう場を与えられて輝く子、って、必ずいる、と思う
「環境教育」って、結構さかんで、教師の研究発表会などではあれこれと事例発表されているけれど、こういう商業ベースの展示会で、一般来場者向けに子ども達に発表の場を与える、という試みは、『学びの場』としては一歩前進、というか、新しい試みだな・・と、感じた
これをきっかけに、学校が地域の核となってリサイクルの大きなサイクルを作ったり、リユースの発信源になったり・・ってこと、いろいろ活動は拡げられるんじゃないかなぁ。。。。

そういう意味では、早稲田、一橋、立教の学生さんが企画したオリジナルパッケージのフェアトレードチョコ『まちチョコ』(思わず買ってしまいました)やフェアトレード月間などのイベントは、その進化形、といえるかもしれない
おネエも中学のときの自由研究で、環境問題や世界の貧困に興味を持ち、あれこれ調べ学習を深めていたけれど、それをもう一歩進めて”自分ができること”を探し、実践できるようになれば素敵だよね

Photo_3 そして、妹が交替できそうな時間になったので、妹の会社のブースへ 
妹は環境関連の研究開発を一手に引き受けるチームに所属しているので
彼女の名前の賞状も展示されていました
ここで、彼女からざっと企業活動について説明してもらい、着替えてきた彼女と一緒にランチww
1日前から搬入で上京した彼女、負担が減るように、会場近くのホテルを取ったらしいけれど、体調崩し気味、とのことで、バスの中用に・・と持っていってた薬用のど飴を渡してきたけれど、あんなの気休めにしかなんないだろうな・・・・

『エコプロ』でエコとかサスティナブル活動とかを謳っている企業多々あれど
何よりも、自分の会社で働いている「人間」を大切にして、メンテナンスしながらなが~~~く使うのが一番!!なんじゃないの!??
エコやサスティナブルなんていうイメージ戦略のために、人材が潰れちゃしょうがないでしょうに・・・・

| | コメント (0)

2009年12月11日 (金)

『闇の子供たち』

原作は読んだことがあり、この衝撃的な作品をどうやって映像化するのだろう????とずっと観たいと思っていた
予想以上に衝撃的な作品
特にラストはなんとも言えない・・・・・・
アタシは昨日の夜に見たのだけれど
1日過ぎても、胸にド~~~ンと残ったものが去らない 51zeyvykz0l__sl500_aa240_

臓器移植、ペドフィリア
きっとこの作品(原作)に会っていなければ、一生知らずにいただろう現実
現実はあまりにむごく酷い
けれど、”ありのままの現実を見る”コト”知る”コトが
”なにか”を変えていくと信じて
世の中を、世界を、ニュースを、時代を
見て、知って、考えて、生きたいと思った

江口洋介、佐藤浩市、妻夫木聡、豊原功補、宮崎葵
配役が誰も本当にピタリとはまり役
宮崎葵はきっと、地のまんま演じたのだろうなぁ・・・・
饒舌に語らぬ見せ方が秀逸

| | コメント (0)

梯 久美子『昭和の遺書』

昭和の遺書―55人の魂の記録 (文春新書)

著者:梯 久美子

昭和の遺書―55人の魂の記録 (文春新書)

読んだきっかけ:
他人様の遺書を好んで読む、などという趣味はなかったのだけれど
新聞の書評で知って、読んでみたくなったので

感想:
参考文献を見ていてビックリ
”遺書をまとめた”こういう分野の書物・・って結構出てるのね
言われてみれば『きけわだつみの声』なんてその最たるものですね

一番胸が締め付けられたのはやはり有名な円谷さんの遺書
家族ひとりひとりに、食べさせてもらったものと感謝の言葉を列記し
最後に、苦しい胸のうちを吐き出し
親への不孝を詫びる
どれだけ苦しかったのだろう・・・・と

それから、バスの中で読んでいて、不覚にも落涙しそうになったのは、当時新聞にも公開された鹿川裕史くんの「イキジゴク」の遺書
こんなことを絶対に繰り返してはならない、我が子も、他のお子さんも、決して死なせてはいけない
何度もそう思うのに、このような陰惨で痛ましい事例は後を絶たない

時代についていけなかった人、時代に負けた人
そういう言い方ができる幕引きも少なくないように思う


『虎は死んで皮を残し、人は崩じて名を残す』と言ったのは誰だったか
残すような名もなく、文を残そうとも思わないけれど
平成という時代を
漫然と・・ではなく、しっかりと見つめて生き、そして死を迎えたいと思う

おすすめポイント:
人の生き様、死に様を通して時代が見える
自分の命の重さを感じたい時にオススメかも

| | コメント (0)

2009年12月10日 (木)

まだむ忘年会第一弾

・・・・と言っても、そう何度もあるわけでもないんですけどねcoldsweats01

今日は、イタリアンのランチを頂きましたwww
http://r.tabelog.com/nara/A2902/A290201/29000224/dtlrvwlst/582095/575539/

今日はちょっと贅沢に、お昼から1000円越え。。。
Image208 前菜は6種類
カポナータ、生ハムのサラダ、きのこのソテーとマッシュポテト、キッシュ、カプレーゼと、ミートボールImage209_2

スープはオニオンスープ
Image210 パスタは牛肉ラグーソースのリガトーネを選びました

そして、デザートはクリームブリュレと紫芋のタルトにアールグレイティーをサーブしてもらいましたImage211

目新しい・・・というものはないけれど
どれもしつこい濃い味ではなく、あたたかい家庭の味

だけど、家庭でこれだけのコースを、あたたかいものはあたたかく、冷たいものは冷たく、目に美しくサーブしようと思ったら大変な話

こぢんまりとした居心地のよい空間で、美味しいモノをいただきながら
心置きなくおしゃべりする時間
語るべきものを大して持たぬ私は、このメンバーで集うときにはいつも、地域のいろんなお話を興味深く聞いている

今年も良い時間と良いお友達に恵まれた1年だったなぁ・・・と感謝!感謝!!

| | コメント (0)

«自己嫌悪